初配信
初手の大声もあり、結構インパクトはあっただろう。ここからは本人の気合次第という感じだ。念の為こちらでも軽く台本的なのは用意したがどうなるか…
『えー…エコーボイス所属の9期生!花咲桜です!』
《かわいい》
《桜好きだァ!》
『この世界を桜色に染めるためにまずはネットから侵略しようということで、やってきました!』
《そういう感じかー!》
《俺も桜色に染めてくれー!》
『えっと…えっと…次はぁ…』
《めっちゃ台本読んでて草》
《新人でしか得られない栄養素が今ここにある》
《ゆっくりでいいんだよ》
流石に新人ということもあって視聴者の人たちもかなり温かい目で見てもらっている。
「ふぅ…何故かこっちも緊張するな…」
『好きな食べ物はおにぎり!好きなゲームはMaSです!』
《MaSキタァ!》
《てことはMaS配信する感じ?》
《拙者もおにぎり好きでござる》
《猫谷ミケ:うちもMaS好きだよー!》
《ミケいて草》
《ミケみっけ!》
『あわわわ、コメント早いですぅ』
まさかミケさんも観ているとは…猫谷ミケさんはエコーボイス所属の3期生。登録者はもうすぐ150万を超えようというところで、大人気を博している。エコーボイス所属ということはゲーム配信がメインなのだがミケさんはありとあらゆるゲームを高水準でこなしてみせる。時には魅せるプレイなどで視聴者を釘付けにする。
「流石に初めての配信を1人じゃ難しいか…サポートしていくかね」
『ん?』
俺はDMで指示を出していく。
「コメントも軽く読みつつ、なるべく短いのを選ぶのがベター。少しでも読めるようになれば、視聴者側も読んでもらえるかもと思いコメントをしてくれる。」
今回はスパチャをオフにしているため、自由気ままに選んでいけばいい。そこからさらに話を広げられるかは桜さん次第だが
『えーと、MaS以外にもいろいろやってますよ!アクションゲームやパズルゲームとか!』
《へー》
《上手いのー?》
《結構いろいろしてるんだなー》
『メインはMaSになるかもだけど他のゲームもやるつもりだよー!』
そんなこんなで1時間という初めてにしてはなかなかきついであろう配信が終わった。
「今回はありがとうございました!」
「いえいえ、桜さんの実力ですよ。」
「そう言ってもらえるとなんか嬉しいです!あ、次の配信はどうなるんでしょう?」
「次からはゲーム配信をメインに活動してもらうようになりますが、初配信でMaSに触れたことで今の登録者1万人の半数程度がMaS好きだと踏んでいます。このタイミングでMaS配信もありかと」
「なるほど、わかりました。あ、でも私そんなに強くないですし…」
「弱いというのも全然いいと思うのですが…」
「聞いた話だとマネージャーさんもやってるんですよね?」
「まぁそうですね…ってもしかして」
「一緒にやってください!」




