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マネージャー

 マジックアンドソード、略してMaSと呼ばれるゲームが存在する。VRでフルダイブ、本当にファンタジーに世界に入ったかのような体験ができるゲームである。そしてそんなゲームにはもちろん、配信者というものも現れる。


「はーい!今回は、火の砦を攻略していきまーす!」


・・・


 俺の名前は柳雪、ゲーム好きの社会人だ。俺は今、会社をクビにされた。部下のミスを全て俺になすりつけられ、結果大きな取引が白紙、会社は大打撃、俺はクビ、会社から慰謝料請求もされかねない内容だったが、仲のいい同僚が動いてくれて、クビだけで免れたわけだが…


「職がない…」


貯金はある。ゲーム好きと言っても課金をするような感じでもなかった。かと言って他に使い道があったわけでもないため最低限の貯金はされている。


「はぁ…どうしたものか」


適当にスマホでSNSを見ていると一つの広告が目に止まる。それはエコーボイスという会社のマネージャー募集だった。エコーボイスはゲームVtuberを集めて、配信している会社だ。所属Vは今年60を超えたらしい。超大手だ。


「…暇だし送ってみるか…」


俺はその時軽い気持ちで応募してしまった。


・・・


 数日後…


「マネージャーさん!よろしくお願いします!」

「こちらこそ、お願いします!」


なぜこうなった…


 あの後、書類選考を潜り抜け、面接を3回受けた結果…


「柳雪さん、合格です」

「へ?」


なぜか合格してしまった。軽い気持ちだったため、受かるとは思っていなかったし、予備知識もない。だが、それも面接でばれているはず。なのに何故受かった!?



「驚かれていることでしょう。あなたが受かった理由、それは単純です。それは貴方がまともな人だからです!」

「え?」

「エコーボイスはかなりの規模の配信組織です。かなり有名ですし、応募する方も多い。マネージャーも配信者もね。でも、マネージャーと配信者に求めているものは全く別です。配信者に求めているのは色の薄くならない個性と他配信者との協調、マネージャーには配信者の個性のバランスを取れるほどの視野と担当する配信者に寄り添える優しさ、何よりも常識です。」


まぁそうだろう。これに関しては芸能界の人たちもそうなのではないだろうか。


「ですがマネージャーに応募してくる人たちは何処かネジがぶっ飛んでる人が多くてですね。まぁそれでもいいんですが、流石に致命的な部分となるとこちらでも対応ができない。結果、貴方のようなまともな人に焦点が当たるのです。」


なんとなくわかった。俺はそのままエコーボイスのマネージャーとして雇われることとなった。職にありつけるなら、努力なんていくらでもする。俺は全力でエコーボイスのこと、配信者のこと、マネージャーとして欠かせないことを勉強していった。


 そして現在。俺は新人として入ってきた子の担当者となるのだった。

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