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生徒心得(Ⅳ).楽しい歓迎会?②



流星に伝言頼むのが一番早いのに。

今日の帰り道で話した時の、あの歪んだ顔……。

まあ無理だろうな。



あとはもう連絡を待つしかないけど……。


向こうからしたら用事ないし、

そもそもIDを覚えていないかもしれない。


こんなことなら私も聞けばよかったな。

まさか私から連絡事項が出来るなんて。



……そもそも声をかけることに成功したとして。

こんないきなり誘われたら、真澄くんも困っちゃうよね?


そうだよ。

引っ越してきたばかりで、忙しいだろうし。

仮にも先輩からそんなこと言われたら断りにくいよ、絶対。



……よしっ!潔く諦めよう!


凛に怒られるのは覚悟する。

土曜日は2人で遊んで、

アイスでも奢っておさめてもらおう。



その旨を伝えるべく、

凛へメッセージを打ちかけていたところ、

ヴーッとスマホが震えた。



LINKの通知だ。

[新しい友達]………?



『真澄です。見学の時、ありがとうございました。ちなみに青汁はめっちゃマズかったです。』



わーー!真澄くん!!

……覚えててくれた。


それに、ちゃんと飲んだんだ。青汁。


私が要望したとおり、味の感想を教えてくれる律儀さに、思わずクスと笑ってしまった。



『田中です。連絡ありがとう。よろしくお願いします。やっぱり不味かったんだね、ごめんね。』



よし。出だしはいい感じ。



せっかくの機会だし……

とりあえず、誘うだけ誘ってみよう。



困らせないように、そして、

嫌だと感じたら断りやすいような文章にすることに重きを置いて。



『ところで、忙しければ断ってもらって大丈夫なんだけど、土曜日ってあいてる?良かったら、ボウリング行かない?』



あ、ちょっと唐突すぎたか?

というか、これだと私と2人みたいに見えるな。


……ほぼ初対面の2人でボウリングって、

どんなシチュエーション?



だめだ、すぐ追記を……!

えっと…メンバーを書いて……

あ、お誘いした理由もいるか……



『私と、私の友達と、流星と。

友達が、真澄くんに会いたがってて…

歓迎会ってことで、どうかな?』



ああ………!!

急いで打ったから気付かなかったけど、

結局断り辛い誘い方になってしまった……!



うう………

こういうの向いてないよ……


改めて、嫌なら遠慮なく断ってねって打とうか…

いや、むしろそのそうほうが言い出し辛いか…



うーん、うーんと悩む声に紛れて、

再びヴーっと震えるスマホ。



『ありがとうございます。

土曜日、行けます。よろしくお願いします。』



わ。「考えます」じゃなくて、

思ったより前向きな返事だった。


本心なのか、ちょっと心配だけど……。



……いや、この返事を信じよう。

もしも無理しているんだとしても、

どうか、今回ばかりは許してほしい。



般若のような凛の顔を思い浮かべながら、

心の中で真澄くんに謝罪をする。



それに、せっかくの機会なんだから……

流星とも仲良くなれるといいな。なんて。




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