表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/86

間章.めんどうな幼馴染



****



あー。

しーちゃんはホント、めんどーな幼馴染。



まず、鈍すぎ。

ほんとなんも気付いてない。



オレ(斉藤 流星)が毎回あきもせず、

部活終わんの待ってる理由とか。



毎日校章を外すのだって、

ちょっとでも長く、近くに居てーからだし。



焦ってくんねーかなって、

転校生のこと、あえてオトコって教えず話したりしても。



……あの時、

オレが不機嫌だったのは

しーちゃんが、アイツの隣で笑ったからだってことも。



まじで気付かない。



あと、不器用。性格が。

手先は器用なのに。



しーちゃんが今まで抱えてきた

悲しー気持ちとか、苦しー思いをしたことは、

そばで見てきたオレが一番よくわかってる。



……けど。だからって。


校則丸暗記までする?



スカートの5cmとか、交際禁止とかさあ……。

そんなん、みんな守ってねーよ。

裏でうまくやってんの、気付けよ。



んで、ド真面目だし、すげー頑固だから、

一度決めたら、ぜってーゆずらねーし。



ついでに、防御力もナイ。



しーちゃん、そこそこカワイーのに、

誰とでもカンタンに話すから、

ホイホイ()がわいてくる。


その度に、オレが追い払わなきゃなんねー。

ま、大抵のヤツは睨むだけであきらめるけど。



睨み返してきたのは、

アイツが初めてだった。



まじさあ……

勝手に話すなよ。

目もあわすなよ。

名前なんて教えてんじゃねーよ。



こんなめんどーな幼馴染、なのに………。



すき。



オレにはないものをたくさんもってる

しーちゃんのことが、まじですき。

しーちゃん以外の人間に、興味もてねー。



いつから、

とかはあんまよくわかんねーけど。



でも、はっきりとわかったのは、

しーちゃんのおじさんの通夜の時だった。



しーちゃん、

おっきい目から、すげー涙流してんのに、

ゼンゼンぬぐったりしなくて。



からだ震えてっし、立ってんのも精一杯って感じなのに、

最後まで気丈に棺の中のおじさんを見つめてた。



そんなしーちゃんを見て、

喉の奥がぎゅってなって。



オレがぜってー守るし、笑わせる

って、おもった。



いまんとこ、怒らせてばっかだけど。



高校生になったら、

幼馴染じゃなくて、一歩進むって決めたのに。



なんか、勝手にめんどい校則がある高校を選ぶし。

なんか、校則全部守るとかゆーし。

なんか、めんどーな奴も転校してくるし。



あーあ。

はやくオトナになりてー。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ