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職業は暗殺者  作者: 百円玉
8/10

第八話

敵はやっぱり何回戦っても怖い。


ギョロギョロとした目を一つだけ光らせて来たら誰だって生理的嫌悪感を抱くだろう。

本当に生理的に無理という奴だ。


笑ってるやつもいれば真顔の奴もいるのも怖い。たまに怒ってる顔のやつもいる。


走る時に手を振るやつもいれば振らない奴もいる。

ただ喋ることはない。


今回は笑いながら手を振らずに走ってくる敵のようだ。

慎重に、慎重に二人で動いているからかあまり奇襲を受けることは今のところない。


『折原さん、頼める?』


『うん!魔力矢<<マジックアロー>>!』


炎の矢が直線的に敵に向かって行き、着弾する。

今回は綺麗に敵に当たり、舞った土埃から魴鮄の体で今にも死にそうに歩いてくる。


ただその顔には笑みを貼り付けている。


そこに僕がとどめを刺す。


流石に当たれば炎を付与した魔力矢の威力は高い。


だがやはり外す時もあるので、その時は僕が前に出て戦う。僕が前で戦ってる時は氷付与の魔力矢で支援をしてもらう。


折原さんは最初こそおっかなびっくりだったものの、きゃぁきゃぁ言うような女の子でも無い。


戦闘中はメンタルも安定していて、信頼できる。


『ちょっと疲れたし、次に安全花見つけたら休まない?』


『うん、そうしよっか。』

僕も同意する。


大体2.3時間歩くと疲れるし集中力も無くなって来るので休憩を取るようにしたいな。


そこから十数分歩いたところでいつもと同じく壁で三方向に囲まれた安全花を見つけたので、トランスを花の中心に刺し込んで結界を張る。

敵は現れなかった。


『浩太くん。なんかこの4枚の大きな草をさ、千切ってみてもいいかな?』


セーフティフラワーはトランスを挿入すると元々の葉っぱに加えて大きな葉が4枚開く

千切ったら萎れてしまうとかそういう事だろうか。


『え、うん。千切れそうだけど、うん。なんで?』


『なんか土硬いじゃん?せめても枕にならないかなって』


『ああそういうことね。確かに何にも無いよりはいいかもね』


『じゃあ浩太くんと私で2枚ずつ使おっか!』


『僕は大丈夫だから、折原さん全部使っていいよ。僕枕使わないタイプだから』


『え〜じゃあ使わせて貰っちゃおっかな!』


『そ〜れ』と折原さんが草を引っこ抜く

その瞬間まるで草に空気が入ったかのようにふわっと広がる。


『え!浩太くん!!何これ!びっくりしたぁ!』


驚いた。だって草がふわっと膨張したから。よく知らないけどエアバッグみたいだ。


『もしかしてそれ、寝袋みたいになってるんじゃ?』


『ほんとだ!!これで寝れるじゃん!!!もっと早く気がつけば良かったぁ』


『流石に僕も使わせて貰おうかな』


土の上で寝なくてもいいのは大きいかもしれない。

それにしても不親切だな。注意書きでもしておいてくれよ


『眠くなって来たし、寝ようかな。浩太くんも眠い?』


『うん、僕いつも10時には寝るからさ。眠いや』


『え〜健康体!』


その後少し話した後寝たけど折原さんは基本24時くらいまで勉強してたそうだ。偉いなぁ

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