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常に激闘が何かを産むわけでは無い

あんなクソみたいな誓いを立てた俺は現在0時、大体6時間くらい時間が経った俺のステータスをご覧いただこう。


=============================


 name [フィーリュ]

 level 16

 JOB サムライ

  mony 1000c


 HP (体力) 100

 MP (魔力) 40

 STM (スタミナ) 25

 STR (筋力) 33

 DEX (器用) 27

 AGI (速さ) 27

 VIT (頑丈さ) 25

 TEC (技量) 27

 INT (賢さ) 25

 LUK (幸運) 10


ボーナスポイント 50


 スキル

 ・ アクセル

 ・ バーサーク

 ・ ストライク

 ・ パワースマッシュ

・ ラピッドスラッシュ


 装備

 頭 無し

 胴 布の服

 足 布の服


 武器

 木刀


 =============================



あと4レベ。


チラ(時間確認)


…………(思考中)


よし、行くかあ!

何処へだって?ここビギナーズエリアを抜けたビギナーズロードの敵は大体雑魚ばっかで群れも無い。うん。こんなとこでレベル上げとか効率悪すぎて死ぬよな。

さてさて……このゲーム次の町に行くにはボスを倒す必要がある。つまり何が言いたいかって?


「今から3つくらい町を攻略しよう」


頭悪そうな事を考えるのは高校生の特権だからね。仕方ない。


つう訳で、何に振るか迷っていたボーナスポイントをAGIにつぎ込む。何かあった時のために20だけ残しておく。


わーいAGI57だ〜。


「うっしゃあ、ストライクアクセルで超速でひとっ飛びすっか」




ここで問題が起こってしまう。

今は0時、会社から帰ってきた企業戦士や俺みたいに徹夜を覚悟した学生などがうじゃうじゃいるのがこの魔の時間帯。何が言いたいかというと次のボスまで行列ができてる。


「すみません、この行列ってボスのですか?」


「そうそう。いやー困っちゃうよね。ここ行かないと次の探索できないからさ」


「この町を通らずに次の町に行くってのはダメなんですか?」


「いや〜次の町に行くにはこの町からじゃ無いと無理っぽいんだよね。一つ目の町のアインチェ、周りが崖だから……あ、登っても攻撃力可笑しい鳥に殺されるらしいよ」


「成る程〜、ありがとうございます。じゃあ今日はもう落ちます」


「乙かれ〜」


実にゲーマー的やり取りを交わし合いながら俺は壁へ全力疾走する。





見上げると首が痛くなる壁、とあるゲームの経験からするに大体700メートルだな。


「成る程な。壁を越えさせねえよという運営の思いが透けて見えるぜ。だがなぁ……」


俺が今欲しいのはレベル高くて経験値を落としてくれるモンスターだ。まだまだ入ったばっかのやつらが襲われたってことは今の俺のステでも十分に鳥どもを引き寄せることは可能!


「イッツァパーリータアアアアアアイム!!!」


崖を登る?おいおい数多のVRゲームをやってきた俺を舐めるなよ?近くのゲームショップのやっすいやつを片っ端に買い漁ってた時に崖を登りだけと言うゲームがあった。のちに害悪アップデートが入ったが。勿論操作アシストとか無しプラス障害物あり。それに比べたらこの程度の壁余裕でクリア出来る。


というわけでボルダリングし始める。

いい足場が無かったりしたら上にアクセルなりストライクなりを使って無理矢理登っていくと。


「キョェェェェェェ!!!」


「きたな」


奇声を上げて鳥(推定3メートル)がやってくる。


……へい待って。ユーでかく無い?しかもこれあれだ。多分縄張りを荒らしたから襲ってきたパターンだから今降りたらヘイト解除されるからこのクソ足場で戦うしか無い。


「っは!だがでかい図体がお前の弱点だぜ!」


タイミングを見計らってあいつの背中に飛び乗ればなんとかなるか?理想は飛び乗って羽を使えなくして地面に落として棒で殴るだ。


「残念だったぎょええええ!!!」


あいつ!炎吐いてきやがった!壁でムーンサルト決める時が来ようとは俺も思ってなかったぜ。


「キエエェェェェェ!!!」


なおも突っ込んでくる鳥クソやろう。


「突っ込んでくるのはデレ行動だぜ?」


突っ込んできた鳥に対してアクセルで壁を蹴って綺麗にかわす。しかしこのままでは壁に掴めずに落下死するだろう。


「ここでストライクううううう!!!」


「キィィィ!!!」


このストライクというスキルは自分の進行方向に進むという技だ。つまり上に飛んで相手の進行方向を見定めて空中で相手に合わせて発動すれば相手に直撃してくれるというわけだ。

結果鳥クソやろうは壁とディープキスをする事になった。


さて、落ちてるから俺は落下死するだろう。だがこのゲーム、デスポーンが存在しない。恐らくデスポーン無しでエリアのモンスターが一定の数になったらスポーンしなくなるという仕組みだろう。まあ何が言いたいかというと。


「ここで羽を落とせばお前はそこにうずくまってるよな?」


鳥ってのは飛ぶためにVITを犠牲にしてんだよ。こいつがかなりの高レベルだとしても本気出せば骨くらいは折れるはず!


「オラァアア!!」


「キエエエエェェ!!!」


ストライクでさらに加速してラピッドスラッシュ!

更に付け根を狙って思いっきり刺す!行くぜ耐久値∞!!

間髪入れずに反対も!

地面が見えたらアクセル、ストライクで蹴り飛ばせえ!!

体が浮いたから地面に落ちる前にも一発!


「パワースマアアアアアッシュ!!!」


「キョアアアアアァァァァ!!!」


え?あれ?なんか鳥クソやろうポリゴン化して——


次の瞬間、俺は死んだ。



「はぁ!」


っとおお?ここっはあ……はじめの噴水か。


「って、そんな場合じゃねえ!」


俺の勘違いじゃなきゃあ、あれは死亡エフェクト。つまりあの鳥は死んだ?いや、耐久ゴミカスかよ。まあステみりゃわかる事だ。





=============================


 name [フィーリュ]

 level 21

 JOB サムライ

  mony 1000c


 HP (体力) 125

 MP (魔力) 50

 STM (スタミナ) 30

 STR (筋力) 38

 DEX (器用) 32

 AGI (速さ) 62

 VIT (頑丈さ) 30

 TEC (技量) 32

 INT (賢さ) 30

 LUK (幸運) 30


ボーナスポイント 40


 スキル

 ・ アクセル

 ・ バーサーク

 ・ ストライク

 ・パワースマッシュ

・ ラピッドスラッシュ

・ 居合


 装備

 頭 無し

 胴 布の服

 足 布の服


 武器

 木刀


 =============================



ほーう?めっちゃかっこいい居合なんて技覚えちゃってもう……木刀で居合……?

ま、まあカウンター技だと思っておこう。


あ、そうだ。なんかあいつドロップしたかな。


・ミレーフバードの羽

彼は自由を求めた。これはその末路なのだろうか。我々はまだ知らない。しかし我々は考える事をやめてはいけない。何故ならそれが自由へ続く道なのだから。


・ミレーフバードの嘴

大変な労力要するが武具にすることが可能。

その嘴は何も語らず、ただ燃える日も凍える日もただ待つのみ。


羽はゴミ、嘴は素材かなぁ……そこそこ苦労した相手だしどうにか高く売ってくれないかなぁ……


というか、そろそろ金を稼いだ方がいいな……

空腹は5時間ぐらいで感じる隠し?ステータスなので主人公は5時間経ったら一度自殺しているので実はこれが2回目の死亡。

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