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第81話 ピコハン&酒呑童子&女神達 vs ゴンザレス太郎

木々が爆発で吹き飛ばされ神殿の一部は損壊する。

叫び声と共に浦島だった物から飛び散った光は着弾すると同時に大爆発を引き起こし辺りは酷い有様となっていた。

幸いなのはピコハンと酒呑童子の方に光が飛んでこなかったことだろう。

いくら強いとはいえあんな爆発に巻き込まれればただでは済まないのは明白なのだ。


「おいおいおいおい・・・なんなんだよ今の・・・」


酒呑童子も流石に戦うのに躊躇している様子である。

どうみても魔法としか思えないモノを目の当たりにしたのだ。

だがピコハンはその男を見詰め覚悟を決める。


「逃げても逃がして貰えないだろうからな!」


飛び出したピコハンは一気に距離を詰めて男の顔面に拳を突き出す!

しかしその拳は空を切った。

男はピコハンの背中に自らの背中を乗せるように飛びながら回転し攻撃をかわしていたのだ。

突如目の前から男の姿が消えたと感じたピコハンの首に手が回される。

危険を感じた時にはもう遅かった。

男はピコハンの首を掴み転がるように地面に背を付いてピコハンの背中に両足を置いた。


「ぐぇっ?!」


首が後ろから物凄い握力で締め付けられ声が漏れたと共に背中を蹴り上げられピコハンの体は高く打ち上げられる。

酒呑童子はその動きに見惚れてしまっていた。

あまりにも美しい体捌きに無駄の無い攻撃。

回転が回避と捕縛と攻撃全てを一連の動作に仕上げていたのだ。

そして、ピコハンを蹴り上げた男は右手を空に向けて開いた!

次の瞬間その手から空中のピコハンまでが全て凍りつく。

一瞬にして青空の下に美しい氷の塊が完成したのだ。


「砕!」


男が一言叫び開いていた拳を握る!

それと同時にピコハンまで伸びていた氷の塊は内側へ押し潰される様に砕けながら圧縮され砕ける!

その光景を唖然と眺めていた酒呑童子は突然後ろから押し倒された!


「なっ?!」


驚きに声が漏れるが次の瞬間顔を上げてその目を疑った。

男が左手を横に振っていたのだ。

それと同時に男を中心に周囲全ての樹や遺跡がその高さで切断されたのだ。


「相変わらず無茶苦茶」


酒呑童子はその声に振り返る、単発の肌が黒い女性が酒呑童子を後ろから押し倒して助けていたのだ。


「全く、しかも記憶をなくしている様子だな・・・」


続いた声のした空を見上げると金髪の天使が舞い降りてきていた。

ダマとデウスである。

その腕の中にはピコハンの姿が在り間一髪助けられたのだと理解した。


「おまえ・・・たちは・・・」

「なにふざけてんのよタツヤ!」


男の呟きを怒鳴り声が押し潰す!

それと同時に巨大な炎の塊・・・いや、まるで太陽の様な物が空に浮かぶ赤髪の女の手から出現していた。

そのとんでもない熱量は周囲の空間すらも焼いているのだろう、炎の球体の外側に白い空間が生まれているのだ。

サラである、その声に反応したダマとデウスはピコハンと酒呑童子を抱えて一斉に距離を取る。

それを確認したサラは男に向かってその炎の球体を向けて叫んだ!


「炎王球!」


サラの叫びと共に炎の球体は男を一瞬で飲み込み地面を抉り数百メートル進んだところで内側に炎が凝縮され火の球体は一瞬大きく膨れ上がり消失する。

そのとんでもない光景を見詰めるピコハンと酒呑童子にデウスとダマが告げる。


「「時間稼ぎにはなった」わね」


その言葉を聞いて二人共耳を疑う、だがそれが真実だと直ぐに理解した。

周囲が焼失した中央に人影が立っていたのだ。

サラがゴンザレス太郎をタツヤと呼んだ事に疑問を感じるが今はそれどころではない、ピコハンは自分にも何か出来る事は無いか必死に考えていた。

その様子を見たデウスはピコハンに耳打ちする。


「・・・・・・だから後は頼むぞ!」


デウスの男勝りな言葉遣いに頷くピコハン、デウスは酒呑童子の近くへピコハンを下ろしダマと見合って頷く。

そして、2人の女神による魔法攻撃が始まった。

周囲から土が槍の様に変化して空中をゴンザレス太郎目掛けて目にも止まらない速さで物凄い数が飛んでいき、デウスの両手から出現した放電がゴンザレス太郎の場所で雷の柱を生み出す!

まるで世界の終わりを想像させるような攻撃が繰り広げられその衝撃に耐えながらピコハンは酒呑童子にデウスからの言葉を伝える。


「分かった・・・だが死ぬんじゃねーぞ!お前を殺すのは俺なんだからな!」

「当たり前だろ、俺もお前に借りをまだ返してないからな!」


やがてゴンザレス太郎が立っていた場所を中心に更地となったその場所から足音が聞こえた。

砂埃の中から姿を現したゴンザレス太郎の体には一切傷が付いていなかったのだ。

3人の女神は制限時間が来たようでその姿を既に消していた。

ここからはピコハンと酒呑童子で何とかしなければならないのだ。

だが2人は悲観的な心境ではなかった。

1人では無理でも、2人なら勝てる!

それがピコハンと戦ったゴンザレス太郎の動きを見た2人の出した結論であった。


「やらせるかよ!」


ゴンザレス太郎がピコハンに向けて魔法を使おうと考えたのだろう、それを妨害するように酒呑童子が突っ込んだ!

動かないピコハンではなく近付いてくる酒呑童子に標的を変更したゴンザレス太郎はそのまま手をピコハンから動かす。

酒呑童子とはまだ距離が離れており、そっちに向けて魔法が放たれようとしたその時であった。


「ぐっ?!」


ゴンザレス太郎の顔面を何かが捕らえた!

ピコハンである!ゴンザレス太郎が酒呑童子に視線を移したと同時にピコハンが近くの瓦礫片を投げつけたのだ!

顔面に衝撃を受けて一瞬目を瞑ったゴンザレス太郎、その一瞬で酒呑童子は接近し連続攻撃を仕掛ける!

その全てが全力でゴンザレス太郎の体に次々と叩き込まれる拳や蹴り、それを防御する事無くその身に次々と叩き込まれるゴンザレス太郎は攻撃を受けながらも反撃とばかりに酒呑童子に向けて攻撃を仕掛ける!

だがその拳が酒呑童子に当たる前にゴンザレス太郎の背後からピコハンが攻撃を仕掛けた!


「がぁっ?!」


ゴンザレス太郎を挟み込む形で前後から猛攻撃を叩き込む2人、どちらかに反撃をしようとすればもう1人から集中的に攻撃をされる。

その状況を生み出した事で魔法と言う力関係を逆転させるであろう選択肢を潰したのだ!

前後から終わらない連続攻撃は確実にゴンザレス太郎の体力を奪っているようで、徐々に攻撃を受けるだけだったゴンザレス太郎はその攻撃を防御しようと動き始めた。

このまま行けば勝てる!

そう感じたピコハンと酒呑童子を無視してゴンザレス太郎は真上へ垂直に飛び上がった!


「なにっ?!」


酒呑童子の驚きの声が漏れ、空を見上げればゴンザレス太郎は何も無い空間に立ち2人を見下ろしていた。


「うっとおしい・・・消えろ・・・永遠に・・・」


そう言って空に浮かぶゴンザレス太郎の両手に恐ろしいまでの力が集まっていく。

それを見上げていた二人の体に腕を回して物凄い勢いで水平に何かが飛んだ!

マリスであった。

恐ろしい程の速度で水平に飛んだマリスに抱えられ二人はゴンザレス太郎が居た場所から一気に1キロ先まで運ばれた。


「逃げろぉおおおお!」


ピコハンと酒呑童子を投げるように手放し、そう叫んだマリスが来た方向に自身の前に物凄い数の魔法陣を生み出し結界を作り出す!

2人の後ろは断崖絶壁、あの短い時間でここまで運ばれたのにマリスが何を言っているのか理解できない二人であったが直ぐにそれを理解することとなる。

1キロ離れているが空に浮かぶゴンザレス太郎はハッキリと見えておりその両手に生み出された何かを胸の前でぶつけたのだ!

するとその場所を中心に熱と爆風が放射状に一気に広がった!

一気に押し寄せてくる崩壊の波から逃げるように2人はその崖から飛び降りる!


2人は落下しながら見上げた空に物凄い爆発によるキノコ雲と呼ばれるモノが出来ているのに驚き、そのまま下へ落下していくのであった。

今更ですがこの作品は過去に書いた小説

『スキル「プロアクションマジリプレイ」が凄すぎて異世界で最強無敵なのにニートやってます。 』

の後続作となっております。

もしよろしければそちらもお読み頂けますと幸いです。

Nコード『N9304DR』

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