6話 類が友を呼んだから逃げたい
今回はいつにも増して訳がわかりません。後々修正します。
今までの粗筋
なんか爆発して、爆発すればいいと思いました。……作文?いいえ、パロディです。
はーいどーもどーも。
私だ。
今回は珍しく朝から始まってやるよ。嬉しいだろ?
……え?んな事ないって?
あっそ。なら帰れ。
はいっ仕切り直して。現在登校中である。
昨日の一件なんて無かったかのようにいつも通り、無駄によく喋る雪乃と無駄な事を言わない私は一緒に登校している。
まぁ私も昨日の件は全く反省してないしする気もないけどな!
……おい誰だよ私が今ドヤ顔したとか思ったの。ちょっと後でお話しようか。
宣言しただけでドヤァとかしてないから。
さてさてその話は置いといて。
最近気付いたんだけど、雪乃の家って私の家のすぐ近くなんだよな。お蔭様で半日以上ぴったり密着生活だよ。ふざけんな。
妹弟は騒ぐし喚くし引き止めるし……。……あれ、私って高校に入って何一ついい事ないんだけど。何これ呪い?怖いわー。
きっと私はもうじき、「そうだ、転校しよう」とか言い出すと思う。
ではこの話も置いておこう。
そろそろ学校に着きそうだ。行きたくねー。
初めて気分で体が重くなった。なんかこう、背中に人を背負ってるみたいな感じ。病は気からって多分こういう事だよね。わかりたくなかった。
今日はいつもより行きたくない。なんか嫌な予感がするから。……いや、良い予感がした事もないけどさ。
そして往々にして悪い予感ってのは的中するもんだ。主人公補正とも言うけどな。あーあー、だから嫌な予感とか言いたくなかったんだよ、いや言ってはないけど。
どっかで誰かがほら見たことかと言わんばかりのしたり顔で私を見下ろしている気がする。なんてこったい。
私はいつも朝一で登校してるから、普段は校門前は人気がない中を通る。
入学式の日もいつも通り登校すればよかったな。二度寝なんてしなければよかった。
だがしかし、人気の少ない筈の校門前には生徒が群がってるし何故か雪乃は機嫌悪くなってるし。私は現実を見たくなくてアスファルトの隙間を数えている。前なんて見たくない。ていうか見ない。
あ、既視感。知ってるぞこれ。
諸君は知らないだろうから説明しよう!
私は前世と被った現象が起きると激しい既視感を感じるのだ!
はいアウトー。死亡に一歩近付きましたアウトでーす。
畜生。私が何したってんだ。いや昨日いろいろ仕出かしたわ。
経験則的に既視感を信じるとすれば、校門前にいるのはきっと仁王立ちした赤間先輩の筈だけど……。……いたわー普通にいたわーないわー。
んでそれを他の生徒が遠巻きに見てる感じ。うん、そういえばあの人不良で通ってたわ。馬鹿だけど。
遅刻は当たり前だし無断欠席にサボリに喧嘩とまぁテンプレな事を毎日やってるらしい。お疲れ様です。
そんな赤間先輩がちゃんと登校して来てるのが珍しくて、生徒が群がってる、ということだ。
群がるなよ邪魔臭い……。そもそも何で仁王立ちしてるだけで見てるんだ?それに何で先輩が居る事をみんな知ってるんだろう。大方どこぞのアホがメールか何かで吹聴したに決まってるが。よっぽど暇なんだな。羨ましい事だ。
……いやいやそうじゃなくて。赤間先輩何してんの?朝から門番の真似事ですか?アンタって馬鹿な上に暇人なんだな。羨まし……くない。全然全く以って羨ましくねぇ。
よし、落ち着こう自分。「前」の時はどうだったか思い出すんだ自分。そこに答えがあるぞ自分。
………………ちっちっちっぽーん。はーとぽっぽー。
あ、今のは気にしないでくれ。何でもないから。只の効果音だから。気にすんなって。
さてさて思い出したぞ。私はこれから雪乃が仕出かしたパン事件で文句言われるんだ。言われるのは私ではなく雪乃だけどな。…………あれ?
それ昨日じゃね?既に巻き込まれてる上に終了してね?
もしかして死亡率アップ回避に成功してた?
成る程なぁ。道理で昨日は一切既視感を感じなかった訳だな。納得。
…………いや、じゃあ何故?
これはまさか面倒事フラグか?回収パターンか!?嫌だぞ私は絶対回収しないからな!
よし、帰ろう。今日は帰ろう。今日は女の子の日だから頭と腰が痛いんだ。そういう事にしておこう。それなら誰も文句は言えまい。
さぁ、私は帰るぞ!
回れ右っ!
……あれ、いつの間にか雪乃が私の手を握っている。どうにも出来ないぞ。てかコイツ意外と力強いな。振りほどけないんだけど。帰れないよこのままじゃ。
いきなりバッっと勢いよく振り向く雪乃。そして不機嫌顔なまま一言。
「凛音ちゃん、行こ!裏門から!」
「…………」
………………。
………………その手があったか。
無理矢理こじつけみたいな仮病使って休まなくていいじゃん。エンカウントしなきゃいいんだし。
今回ばかりは雪乃に感謝しよう。
雪乃もよっぽど先輩に会いたくないんだな。
もう繋いだ手とかは気にしないでやろう。裏門に行く方が優先だ。
えっと、確か裏門はこっちの道の――、
「おい!」
「あっ!」
私の代わりにリアクションありがとう雪乃。
そして自分からフラグ回収しに来やがったな帰りやがれ先輩。もしくは雪乃と喧嘩でもしとけよ先輩。
嗚呼しかし、そんな祈りも虚しく先輩は私の方に来やがった。
わざわざ寄ってきて見てんじゃねぇよ野次馬共。遠巻きに囲むな。校舎入れよ。マジでその野次馬神経毟り取ってやりたい。
囲まれてる状況にも周囲の好奇の視線も意に介さず、長い足と大きな歩幅でいつの間にか接近していた先輩は私の肩をガッシリ掴んだ。触んな。こっち見んな。
そして昨日とは打って変わった爽やかな笑顔を浮かべて。
「凛音!俺を看取ってくれ!」
「……は?何お前、死ぬの?」
アホみたいな事をぬかしやがった先輩に思わず本音が零れた。私は悪くないよな、コレ。
いや本当に今回のは酷いので、ちょこちょこ修正したいと思います。
その為にも、誤字脱字、不自然な文章、意味不明な箇所等ありましたら是非ともお知らせ下さい。




