↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たとえ残酷な運命でも  作者: 内田


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/1

転生

新連載開始です!正直完結まで持っていけるか不安ですが、温かい目で見守って頂けると幸いです!

───体が熱い。


 俺は異変を感じ取った。体がものすごく熱いのだ。なぜなのかは分からない。だが、原因はすぐにわかる。


 目を開けると俺の上には見知らぬ男が乗っていた。そしてそのまま俺の腹を何度も何度も突き刺した。俺はそのうち痛みすら感じなくなり、視界が真っ暗になった。


 年齢=彼女いない歴、大して社会貢献もしていないサラリーマン。給料は低いし上司はパワハラなんて毎回だ。そんなクソみたいな人生だった。


 どこで間違えたのだろうか。どうしたら俺は幸せになれたのだろうか。せめて帰りを待ってくれる家族くらいは欲しかった。


 先程まで異様なほど体が熱かったのにいきなり平熱に戻った。俺は自身が死んだ事を理解していた。おそらく今は肉体がない幽霊のような物なのだろう。


 しかし、何も見えない。幽霊になったのであれば色んな事が出来ると思っていた。だが、幽霊は目が見えないのだろうか。


 どこからか赤ん坊の声がする。かなり近い。いや、それどころか俺の体に直接響く。正直静かにしてほしい。赤ん坊だから無理なのだろうが、頭に響くのだ。頭痛がする。


───頭痛がする…?


 死んでいるのなら。魂だけなのなら肉体で起こる現象は普通起きないのではないのだろうか。つまり俺は幽霊ではないのか。しかし俺は死んだはずだ。何が何だか分からない。


 俺は再び目を開ける。すると目の前に居たのは、絶世の美人と偉そうに説教でもしそうな顔の男が立っていた。


 しかし、なぜ俺はこんな美人さんに抱きかかえられているのだろう。成人男性を女性が軽々と持ち上げられるのだろうか。


「なぁ、こいつ産声を上げないぞ?」


 2人は心配そうな顔で俺の事を見つめている。俺は仮にも成人している。産声なんて上げるはずがないだろ、と思いつつも今の状況に混乱していた。


「でも、元気そうよ。あなた。」


 今のこの状況、まるで赤ん坊みたいだ。だとしたら俺はこの2人の子供かなにかか。


 これは走馬灯というやつなのだろうか。死ぬ前に幸せでも見せつけようってのか?ふざけるな。


 美人さん。いや今は母親か。母親は俺を乳母車に乗せた。まじで赤ん坊じゃないか。俺が望んでたのは綺麗な嫁とかだぞ。赤ちゃんプレイみたいなのはいらないのだが。


 まぁ走馬灯なら終わるまで自由にやりたい。いつまで続くか分からないが精一杯楽しむとしよう。


 それから俺は何度も乳母車を脱走し、家の中や外の景色を眺めた。案外赤ん坊の頃は何もできないと実感したが、ここの両親の驚く顔を見ているのは楽しかった。


 しかし、この走馬灯はいつ終わるのだろうか。もうこれが始まって数ヶ月経っている。走馬灯と現実の時間は違うのだろうか。いやそれにしても数ヶ月間過ごすのはないだろう。しかもかなりリアルだ。


 俺はもう1歳になった。正直色々と不思議に思っているが、一つ間違っている事を見つけた。それは、この世界は空想ではないということだ。


 物理法則に一人一人の顔や体つき、全てが現実と同じだ。つまりこの世界は現実。そして俺は日本人ではなく「キリア・グレス」として転生したのだ。


 信じ難いが俺は転生したのだ。しかしこの世界は文明が発達していない、中世のような世界観、更には日本語とは違う言語だ。つまり異世界。そう、俺は異世界に転生したのだ。


 だが、折角異世界転生したのなら、美人な嫁を作って、この世界を満喫したい。諦めていた夢、幸せに生きるという夢を再び叶えられるチャンスが来た。


「この世界を、楽しんでやる。」


 ここから始まるのだ。俺の楽しい異世界生活が。そして、真の人生が。

読んで頂きありがとうございました!面白かったという方はぜひお気に入り登録とブックマークよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。