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『灯りのない方角』

掲載日:2026/01/16

とりあえず読んでみてください。


時計のない部屋だった。

塵だけが

そこに流れた時間を知っていた。


音も、

声も、

置き去りにされたまま。


閉ざされた扉の向こうに、

かすかな気配があった。


薄明かりだけが

彼の存在を

まだ見ていた。


彼は、

灯りの届かぬ方角へ

手を伸ばしていた。

ただ、

手を伸ばしていた。


やがて灯りも

暗闇にまぎれ、

彼の輪郭を知るものは

いつしか

消えていった。


私は

その不在を、

街のざわめきの隙間で

ふと感じとった。


それは、

誰にも気づかれずに終わった  

存在の ひとつの

静かな消失だった。



読んでくださった方々、ありがとうございました。

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