56
洗濯と選択。
「私、奥のベッド使うから」
「うん……」
「着替えるときは洗面所で着替えるから、安心していいわよ」
「う、うん……」
部屋に入るなり「キャー、綺麗ー!」とスマホで写真を撮ってはしゃいでいたのも束の間、豪華なホテルの一室を存分に堪能した楠木さんは早々に部屋の中を物色し始め、占有したベッドの上で大きなキャリーバッグを広げていく。
ホテルでの過ごし方を熟知しているような楠木さんに対して、生まれて初めて高級ホテルを経験をする僕は部屋に入ってすぐの玄関の煌びやかさと、そこから生まれる非日常感に気圧されて唖然としているばかりで楠木さんの声に生返事だけを返す。
部屋の床面積の大半を占める見るからにフワフワな絨毯、カーテンを開いた先に見える広大な夜景、大の大人が寝転がっても尚余りある大きなベッドが二つ並ぶ光景など、僕には過ぎた部屋にしか思えない。
恐らくお風呂場や洗面所も見たことが無いようなものなのだろうと想像するだけで身震いしてしまいそうになる。
他の部屋を、と代替案で聞いたときにひめ姉が無理だと言いながらも「やめておいた方がいいよ」と笑っていたのは、一泊だけでも相当なお値段がするからだということが今さらになって理解できた。一泊いくらか、なんて金額を聞かずとも分かるハイクラスを前に、僕には今立っているこの玄関先の廊下で寝泊まりできるだけでも十分だとさえ思えてくる。
「ほあぁ……」
そうして呆気に取られていた瞬間ばかりは楠木さんが同じ部屋にいることさえもすっかり頭から抜け落ちてしまっているような感覚を覚えていたのだが、その時間も長くは保たない。
部屋の中から聞こえてくる僕を呼ぶ声に導かれるまま、僕には不釣り合いとも思える部屋へと意を決して踏み入れるのだった。
「……そんなに疲れてるなら、先にお風呂入る?」
「え゛!?」
「何、その反応。別に覗いたりしないわよ。ただ、凄い疲れた顔してるから……」
「そうかな……?」
「自覚無いの? 鏡見てきなさいよ。お風呂とトイレ別だったから、湯舟に浸かってゆっくりしてきて」
言われるがまま、僕は楠木さんに背中を押されてお風呂へと運ばれていくのだが、その先の洗面所で自分の顔を見たとき、彼女の言っていた意味がようやく理解できるのだった。
「うわっ、酷い顔してる……。楠木さんの言う通り、疲れてるのかな」
鏡越しに自分の顔を覗き込むと、すっかり疲れ切った様子の僕の姿がそこにはあって。
自分でもよく見なければ気が付かない程なのに、それを一目見て見抜く楠木さんは、よっぽど観察眼に優れていると言える。
鏡に映った疲れた自分を見て、別に僕がスポットライトを浴びていた訳でも無いのに、と勝手に言い訳のようなものを零したのは一種の自虐のようなもの。
結婚式と披露宴に参加しただけ、と言い切れれば良かったものの、思い返してみれば披露宴の直前に今のこの疲労へと繋がる原因のような事件があったことが思い出せるお陰で、渇いた笑いしか出てこない。
──披露宴前に起こった、母さんとの衝突。
衝突と表現してみたものの、あれはどう考えても事故に巻き込まれたと言う方が正しいだろう。
しかし、実際に疲労は蓄積されていて。
その疲労は肉体的なものというよりかは精神的なもので、それを自覚したところで今すぐにどうこう出来るわけでも無いと諦めつつ、僕はお風呂の支度を整えていく。
しかし、制服を脱いでシャワーを浴びた途端、そんな腐った僕を嘲笑うかのようにどっと疲れが押し寄せてくるような感覚に、僕の喉から思わず唸り声が零れ出てしまう。
シャワーに打たれ、知らず知らずのうちに強張っていた全身が弛緩していくのを感じる一方で、肉体が解れていくだけではなく僕の体を蝕んでいた疲労の原因である精神面も解れていくのを感じていた。
完全に頭も体も解されて溶け出していきそうな感覚を覚えた頃には、扉一枚隔てた向こう側に楠木さんが居ることなんてすっかり忘れて、僕はいつも家で入っている通りに念入りに頭と体を洗って洗顔まで済ませると、次は湯舟にお湯が溜まっていく様を裸で眺めていく。
その間に、洗面所に備え付けてあったホテルのアメニティである入浴剤を選んで丁度良い湯量まで溜まった湯船にそれを一つ投入すると、無色透明だった湯舟に粉が溶けて効能と色が付いていく。その様をただ眺めているだけでも楽しいのだが、それが疲れている証拠だと言われてしまえば否定することが出来ない。
とは言え、そんな感想もお風呂に浸かってしまえば全身から疲労感が溶け出していくかのような感覚に、今度は深い深い溜め息が零れ出る。
命の洗濯とはよく言ったものだ、と感心しながら全身を包む柔らかなお湯の温かさに包まれて眠気が襲い来るも、丁度いいタイミングで僕はお湯から上がり最後にもう一度だけシャワーを浴びてお風呂を後にするのだった。
「ふぅ、さっぱり」
「随分と気持ちよさそうだったわね」
「っ!! そう言えば、一緒の部屋だった……!」
「私のことを忘れるくらい気持ち良かったんだ。へ~ぇ」
「そ、そういう訳じゃなくて……。まさか、こんなパジャマ姿を見せることになるなんて、と思って」
「変に意識する必要なんてないでしょ。意識するから恥ずかしいのよ。まあ、流石に寝る時はパンツ一丁で、とかだったら私も嫌だったけど」
「僕の家系はひめ姉だけがいっつも下着で寝てた気がする……」
「ふーん。それじゃあ、抵抗無いんだ」
「……やめてよね。そういうことは、ちゃんと好きな人にだけ見せるようにして──」
「それじゃあ、冷めないうちに私もお風呂入ってくるから。……覗かないでよね」
「の、覗かないよ……。あっ! お風呂、入浴剤勝手にいれちゃったけど、平気?」
「気にならないわよ、それくらい」
入浴セットを手に洗面所に向かう楠木さんの背中を見送った、刹那。お風呂と部屋とを隔絶する扉が閉じる瞬間に「なんだか涼村くんのいい匂いがするわ」なんて声が聞こえたのは気の所為では無い気がするのだが、ここは気の所為だということにしておこう。そうじゃないと、正常を保てないような気がしたから。
「……結構、聞こえてたんだな」
扉一枚、壁一枚隔てた向こうでは楠木さんがお風呂に入っている。
そんな事実を前にして僕は頭が沸騰しそうな程の熱に浮かされそうになるのを、必死に頭を振って邪な感情を頭の中から追い出そうと躍起になる。
けれども気が付けば耳を澄ませている僕がいるのもまた事実。
そんな気を紛らわせるため、聞こえてくる音をシャットアウトするべく部屋のテレビの音を少しだけ大きくして眺めてみるが、腰を下ろした弾むような心地のベッドに疲れ切った身体というのは正しく歓迎すべき状態であり、今の僕は正しく飛んで火にいる夏の虫の如しであった。
「髪だけでも乾かさないと……」
壁越しに聞こえてくるシャワーの音を入眠音声に、うつら、うつらとする僕の瞼はやがて重く垂れ下がってきては意識が眠りに落ちていく。
余りにも心地良いシーツの触り心地と、僕の体から香るソープの匂い。
いつもと違う環境に身を置きながらも瞬く間に意識が闇に落ちていくのが止められない。
こんな姿を見られては、実は僕は枕が変わったら眠れない、だなんて言葉は誰も信じてくれないだろう。
修学旅行では特にその状況が酷く、終始寝不足の状態で活動せざるを得ず、修学旅行から帰宅してすぐにベッドインしたのは去年の二年生の時の辛い思い出の一つ。
だというのに僕は今、枕が変わったことは疎か、同級生の女子と高級ホテルで同じ部屋に泊まることになっているにもかかわらず、僕は耐えがたい睡魔に襲われているではないか。
これが高級ホテルの実力なのか、それとも疲弊し切った心と体が休息を求めているかのどちらかか、もしくはその両方かは分からないが、そう遠くない未来ではこんな状況になっているとあの時の僕に伝えたとしても絶対に信じてくれないだろう。
なんてことを考えていると、いよいよもって僕の思考に靄がかかり始める。
本格的に睡魔が僕の意識を深い眠りの底へと引きずり込もうとしているのが分かって、抵抗する余地も無く深い眠りへと落ちていきそうになった、その時。
──ガチャリ。
「っ!?」
音を立てて開かれた洗面所の扉。
どれくらいの時間、ベッドの上で夢と現の狭間を漂っていたのかと咄嗟に身体を起き上がらせて辺りを見回すと、目に入った時計では二十分も経過していないくらいだった。
「起こしちゃったかしら? そんなに疲れていたなら、ご飯は適当に済ませる?」
「大丈夫だけど……。なんで顔を隠してるの?」
お風呂場から湯気を纏って見慣れないパジャマ姿で現れた楠木さんにドキッとしたのも束の間、両の手で顔を覆い隠しているのが気になってつい声を掛けてしまう。
「……すっぴんだから」
「どんな顔でも、楠木さんは可愛いよ?」
「……あんたの前では、ずっと可愛くいたいの」
「楠木さんは、ずっと可愛いよ」
「………………ちょっと、黙ってて」
「いてっ」
顔を背ける楠木さんがベッドの上で胡坐をかく僕に向けてジトっ、とした目だけで睨んだ後、寝惚けてんのか、と僕の肩を叩いて小気味よい音を鳴らす。
さっきまで寝ていたから頭の中がフワフワしているとは言え、もうすっかり目は覚めているはずだ、と返す言葉を送ると、今度はすっかり背中を向けられてしまうのだった。
「それで? さっきの姫和さんとの話は、なんだったのか聞いてもいいの」
ぺたぺたとお風呂上がりの肌ケアを欠かさない楠木さんが何かしているということだけが分かる物音を聞いていると、楠木さんから先程のやり取りについて尋ねられる。
確かに楠木さんからしてみれば説明も無しに重苦しい雰囲気を放つ話し合いが始まったかと思えば、説明もないまま終わったようなものだったに違いない。彼女のことをあの場に留めたのは僕である以上、僕には説明する義務が生じるのだろう。
楠木さんの疑問は尤もであり、僕は楠木さんの後ろ姿を眺めながら彼女の疑問に答えるのだった。
「今年の夏に……お盆の頃くらいだったかな。ひめ姉と正紀さんがこの結婚を機に一緒に暮らさないか、って言ってきたんだ。その回答期限が今日だったんだ。けどまぁ、僕の答えは二人にはお見通しだったみたいだけどね」
「……私が受験勉強してる横で、あんたがずっと何か考えてたのは知ってたけど。……なんで。どうして私に相談してくれなかったの。言ってくれれば、私もちゃんと答えを出すのを手伝ったのに」
「だからだよ。楠木さんに頼れば、きっとすぐに答えは見つかるのは分かっていたから、僕は自分で答えを出そうと思ったんだ」
「……私が、頼りないからじゃないの?」
「何それ? 楠木さんは頼り甲斐があるし、頼られ甲斐もある人だよ」
「それこそ何なのよ。……それで、自分で出した答えには納得できたの?」
納得した様子の声でコロコロと鈴を転がした様な笑い声を上げる楠木さんに対して、僕は納得のいっていない声音でもって答えを口にする。
「……正直なところ、不安はあるよ」
「全部吐き出していいわよ。私しかいないし」
「うん、ありがとう。……答えは出した、自分で考えて答えを出したんだよ。でも、それが本当に正しいかどうか、分からないんだ。もしかしたら、ひめ姉たちと一緒に暮らすのが正しいのかもしれないんだよ。……本当のことを言うと、出した答えに、自信なんて無いんだよ」
ハハッ。と渇いた笑いが零れるのは、自嘲のつもりか。
僕の今までの人生におけるトラブルや課題は、全て時間が解決してきた。
距離を置かれることで孤立すれば、勝手に問題が消えてなくなるから。そうやって人との関りは疎か、自分自身との対話すらも遠ざけてきたからこそ、僕には今回ひめ姉達に突き付けた僕なりの答えが本当に正しいのかどうか、分からなかった。
分からない、ではない。
実際に、疑っているのだ。
本当に正しかったのかどうか。間違っていないかどうか。
まるで首元にナイフを突きつけられているかのような切羽詰まった恐怖を前にした僕は、正しいかどうかを考えれば考える程、不安に駆られる。
「でも」
「でも?」
だがしかし。
不安に駆られてばかりいる訳じゃない。
そんな自信の無い答えでも、自分で答えを出したという一点においてだけは、僕が僕を認め、僕自身に価値を見出すことが出来るようになる第一歩を踏み出すことが出来たと自負している。
「あの答えで、僕は満足してるんだ。楠木さんを呼び止めたのも、僕の答えをひめ姉達と一緒に聞いてほしかったのかもしれない」
「緊張してたからじゃないの」
「それも、あるね。楠木さんが一緒に居てくれるだけで、僕は勇気を貰えるんだ。君に、少しでも近づけるようにってね」
「……別に近付かなくても──」
「うん?」
僕は、変わる。
変わりたいと強く願うからこそ、こうして一歩踏み出すことが出来た成果は、きっと他の人から見れば小さな亀のような歩みにしか見えないだろうが、僕からすれば未来へ踏み出すための大きな一歩であると、そう確信している。
選んだ道が、正しいか正しくないか。
そんなことはその場に蹲って、立ち止まっていくら考えたところで分かるものではない。
その道を歩き進めていくうちに段々と分かるようになって、その道を歩き終えたときにだけ知りたかった答えが見えてくるのだと、僕はそう強く思う。
だからこそ僕は僕のまま、これからの将来、ひめ姉達と一緒に暮らさない道を選んだことを後悔しないよう、この道を歩んだ先で「正しかった」と思えるように生きるのだ。
それこそがきっと、人生における選択の意味なのだと思うから。
自分の価値を証明するために自分の歩く道で己を磨き、道を輝かせる。そのことを教えてくれた楠木さんに少しでも近付けるような人になりたいと胸に誓った、その時だった。
「後ろ向きなさい」
「え?」
「いいから」
僕の目には楠木さんの透き通るような肌が揺れる横顔だけが映る中、楠木さんの有無を言わせぬ命令口調に、僕はくるりと体を反転させて楠木さんに背中を向けた直後のこと。
「ぅわっ!?」
「少し、寄り掛かりたくなったの」
「い、いいけど……」
肩を跳ねさせた理由は、楠木さんに向けた背中に彼女の背中がぴったりと重なったから。
薄いパジャマのお陰で楠木さんの体温を直で感じられたことに思わず驚いてしまったのだが、楠木さんは淡々とした様子で僕の手に指を絡めてくる。
お風呂上がりでしっとりとした彼女の手は、いつもより温かかった。
彼女が今どんな顔をしているのか分からないからこそ、僕は息をするのもやっとの思いで楠木さんの声に耳を傾ける。
「……結月は、頑張ったよ」
「っ!」
楠木さんの口から紡がれたのは、優しく穏やかな声音で、賞賛する声。
思ってもみなかった言葉に、僕の体には緊張が走るも、二人の間で繋がる手からじんわりと伝わってくる柔らかな熱に「体を委ねて」と言われているかのようで、お互いにお互いの背中に体重を預けていると言う実感に僕の緊張は瞬く間に解されていく。
「あの時にも言ったと思うけど……、私は、結月が頑張ってること、ちゃんと見てるから。知ってるから、私がたくさん褒めてあげる。私がされてきたみたいに、たくさん。結月が頑張った分だけ、私が褒めるから。だから……結月のこと、もっと教えて?」
お姉さんのような、芯のある声。
それでいて甘えるような、楠木さんの声。
そしてそれ以上に気を取られたのが、僕の名前を呼ぶ声だった。
「……名前。そう言えば、母さんの時も」
「……ゆ、結月も、呼んでみてよ。と言うか、呼んでほしい」
「陽葵、さん?」
「……もっと恥ずかしがりなさいよ」
「僕、こういうのは恥ずかしくないんだよね、陽葵さん?」
「さん、はいらないから。呼び捨てにして」
「そ、それは……。もうちょっと、待ってほしいと言うか……」
「いつまで?」
「……分からない、けど。必ず、ちゃんと、言うから」
「絶対?」
「絶対」
「約束してくれる?」
「約束するよ」
「じゃあ、さん付けで我慢してあげる。私も、その時までは結月くんって呼ぶから」
なし崩し的に決まったお互いの名前呼び。
ぐっと距離が縮まったような気がするが、既にゼロ距離な状態でそんなことを言っても説得力はないかもしれない。しかしこの距離は言うなれば心の距離。
その後も、心の距離が縮まった僕達は背中合わせのまま離れていた間の話をしたり、母さんのことにはあえて触れようとしない彼女の配慮が心地良かったり、結婚式や披露宴の感想の続きだったり、全く別の話題で盛り上がったりと、先程まで睡魔に襲われていたとは思えない程に会話は盛り上がりを見せるのだった。
「……ん」
しかし、僕達はいつの間にか眠りに落ちていたようで、不意に目を覚ました僕は部屋の電気も消さないで寝ていたことに気が付く。
せめて電気だけでもと思って体を起こそうと試みたところで、僕はビクともしない体に僕の頭は一瞬金縛りを想起させたのも束の間、お腹に回された腕を見てすぐにその原因に思い至る。
「結月、くん……ふふ」
「起こすのも、悪いか」
首だけを動かして見える時計は、まだ深夜の時間帯。
幸せそうに寝言を口にする楠木さんを起こすのも野暮かと判断すした僕は、背中に彼女の寝息を感じながら手の届く範囲で電気を消していく。
再びの就寝の準備が整った僕は、お腹の前に回る彼女の手に自分の手を重ねるようにした後、二人を包むように掛布団を体に乗せて再び夢の世界へと落ちていくのだった。
この後、朝になって目を覚ました時には手早く化粧を済ませた楠木さんが先に目を覚ましていたのだが、僕の背中に抱き着いて寝ていたことは全く覚えていない様子だった。
「お、覚えてないったら覚えてないんだから!!」
「そっかぁ……」
かと言って僕の夢だったのかと思うには鮮明過ぎて疑わしく思えず、結局どれが現実でどれが夢なのか分からないまま、二人で朝食のホテルビュッフェを堪能したのであった。
「だ、抱けぇー! 抱け!! 抱けぇーっ!!!」
「結月くん、紳士だね」
「あの部屋の壁になりたい」
「分からなくもない」
「向こうだけ雰囲気がラブホなのは、二人がエッチだからだと思います!」
「スイートルームが見劣りするくらいだもんね」
「ヤって欲しい私と、やっぱりまだ……な私がいるの! どっちを応援すればいいと思う!?」
「心の赴くままに、としか言えないよ」
「……なら私は──」




