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双翼の奏者  作者: 名無
一章始まりの旋律
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第一幕.3話 相棒(うさぎ?)

 王都フラグレオ城内 謁見の場

「ご報告であります! フラグレオの森にて2度の爆発が確認されました! 今第1部隊のものが向かっております!」

「引き続き状況を伝えるようにしろ」

「はっ!」

「国王陛下、何も問題はありません。この国に牙を向ける物は何が相手でも我々が排除します」

「……」


 フラグレオの森 遺跡内部の祠

「ヴァルス一個聞いていいか?」

『なんだ?』

「なにが理由で契約なんて話が出てきたんだ?」

『本来、我々天龍は神の使いと共にある存在だあまり知られていないがな。我がここにいたのは偶然だが出会ったのは必然、神が導いた結果と言えよう。共にあるべき存在と契約を交わすのは当たり前だ。』

 なんもわからん

「なあ、その迷い人ってのは転生者や転移者のことでそれが神の使いってことか?」

『少し違う。迷い人はお主のいう転生者とやらではあるが全員が神の使いではない。神の使いとは神に認められた世界を変えるもののみに与えられる。この世界の人間も得ることができる。……それよりひとつ頼みがあるんだが。』

「ん?」

『我に魔力を分けてくれんか? 契約を繋ぐ上でお主の魔力が必要になる。』

「契約自体を承諾した覚えはないんだが……。まあいいや、んじゃいくぞ」

『ふむ……お主の魔力は暖かいな。とても落ち着く。さて、では契約のために一度姿を変えるか。』

「姿を変える? 変身系の魔法か!」

『龍が持っている能力のようなものだ、《転化》という。使えば2時間ほどこの能力(スキル)は使えんし、龍にも戻れぬぞ。』

 転化……転じて化けるってことか

「え、まって龍に戻れないってそれ……」

『ゆくぞ、《転化》』

 ヴァルスの姿が光に包まれていく、

 光が収まり俺の前にいたのは1匹の……

「(ツノが生えた)うさぎ?」

「うさぎ?とやらではない。ヴァルラビルというモンスターだ」

「見た目まんまつの生えたうさぎじゃねぇか」

「うさぎとやらではない! 我が名を受け継いだ種だぞ。敬わんか」

 関係ない話だがおれはうさぎ大好きなんだ。もふらせてほしい。

「む? もふるとはなんだ。」

 、

 、

 、

 ん?

「あの今どう考えても口には出してなかったんだけど、「我は今お主の頭が読めるぞ」なんですと」

 俺が頭の中で考えたことを読めるのか。

「そうだ。お主の魔力を分けてもらっているからな。逆に我が考えてることもわかるはずだぞ。」

 へーふーん

「精神年齢はまだまだピッチピチな30だからあんま読まないでね。」

「30歳はピチピチというのか?」 「それ以上言うな」

「とりあえずここから出るか。お主、どこから入ってきたのだ?」

 えーと

「でっかい門に穴開けてきた。」

 頭の中でイメージすれば伝わる?

「ふむ裏門か。」

 あれ裏なんだ

「よし表門まで行くか。道中に森の主とやらがいるはず。そいつをやろう。肩慣らしだ」

 このうさぎ……かっこいいな

「だからうさぎではない!」


「うへー裏よりでかい門」

「この森の主と呼ばれているのは2匹おる。東に堅牢な狼(ロブストウルフ)そしてここ西側の狡猾な猿人(カンニングマンキー)だ。」

 ネーミングセンス壊滅的だな、もうちょっとなんかなかったのか?

 こっちが西で森の入り口が南側だったよな。

 てか今思ったけどこの世界の魔物って英語名が多いんだよな、なんか変な感じ。

「英語とはなんだ。」

「あー英語ってのは俺のいた世界で世界共通語としてあった言葉だよ26個のアルファベットってのを使って表すんだ。」

「ふむお主が普段使っていた言葉とは別なのか?」

「ああ、俺が普段使ってたのは日本語って言って主に50個の文字で表すんだ。」

「それ我にも教えてくれないか」

「おう。任せろ!」

 ……俺にはいなかったけど、なんでも話せる相手ってこんな感じなのかもな。

「何か言ったか?」

「なんでもない。それよりここだよな? 表門前の大広場って」

「うむ、ここの扉で間違いないはずだ。」

 俺の力じゃ開かないだろうし、[空虚な魔法(ブラックホール)]の出番再ら「ふっ」バコン

「あ、えーとヴァルスさん? 扉……」蹴破ってる……

「こんなものもう少しすれば壊れる。今壊しても支障は無い。」

 あ、はい。そすか

「そんなことより、あれだな。思ってたより数がいるな。」

『グリュリュキュエッ!』

「うむ。では参ろう。」

「うさぎで戦える?」

「我を甘く見るな危なくなれば姿を変えれば良い。」

「姿変えるって、スキルは使えないんじゃ無いのか?」

「魔法だ」

「へーあとで教えてよ。」

「気が向いたらな。では()くぞ!」

 ヴァルスとの初めての共闘が始まった。


「数は雑魚含めて23だ。細かいのは我に任せろ、本体を叩け」

「了解!」

 俺は生成魔法でショードソードを生成し構える。

 ヴァルスはうさぎの姿のまま近寄る小型猿を蹴り飛ばしながら道を開いてくれる。

 だんだん大猿との距離が縮まる。

「ふっ」

 猿の頭に向けて上段から剣を振り下ろす。

 行ける! そう思った時だった

 バシュンと霧散したような音がした。振り下ろした剣の先にいたはずの大猿が消える代わりホログラムのようにブレる。

「は?」

 何が起きた?

「足を止めるな! 時雨!」

 俺は大猿の一撃で広間の床にころがった。




 狡猾な猿人(カンニングモンキー)杖を持ち、民族の仮面のようなものを被っている緑色の毛に包まれた大猿。

 周りに自信を小さくしたような小型の猿を召喚してこちらに仕向けてくる。小型の猿はただの魔素の塊で殴る蹴るなどの単純な攻撃しかしてこないが、数が多い。そして肝心の大猿は剣が効かず小型猿が減る度追加してくる。つまり……

「数が減らねえしダメージが通らない! 畜生!」

 さっきのホログラム見たいになるやつ。あれの種が分からない限り無闇やたらに切りつけに行っても意味が無い。何かないか、何か、、


 先程時雨が殴られた際明らかに目の前からの攻撃では無い攻撃を食らっていた。どこかに本体が隠れている?まさか、あのデカブツが本体なはずだ。

 ……いや、先入観に囚われては行けない。

 探し出すのだ。どこかにいるかもしれん。自身は安全圏から支持をするだけの卑怯な猿が!

「時雨! その大猿も偽物かもしれん! 周りに警戒しろ!」


ヴァイスの奴何言ってんだ? 本体が他のとこにってことか? でもこの広間は端から端まで見渡せる。明かりも充分なはず。そしたら何処に……光が届きにくい場所……

 そうか! 真上なら光が届いていても気づけない!

『グリュリュクエッ!』

「見つけたぞクソ野郎!」

天井に張り付く猿は普段よく見るようなサイズの猿。

とりあえず天井から落とす! 火初級魔法「[炎弾(レッドブラスト)]!」

天井へと放った魔法を猿は器用に避けこちらに向かって石弾を打ってくる。

こっちの攻撃が当たらないのは面倒だな、遠距離で攻撃できるタイプのモンスターになればどうにかなるか? なら候補はひとつ。この状況じゃどうなるかわからんから使いたくないが、




「《模倣(コピー)〔ヴァルス〕》」

書いてなかった設定さん

空虚な魔法(ブラックホール)

 闇と重力魔法を合わせた魔法

 実際のところ重力魔法というものは存在せず、

 内側に周囲の魔力を引き摺り込むことで巻き込んでいるだけである。

 闇自体にはダメージが存在せずほぼ見た目で採用しただけである。カッコつけ

 つまり人や生物にダメージを与えず周囲の状況を変えれる魔法ということである。

 発生スピードが遅いため戦闘では使用しづらい。

精神年齢前世と合わせて30歳


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