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第一幕.14話 寮生活

評価欄が広告下じゃなくなったことにやっと気づきました……

訂正:後書きにて第一章が終了と書いてありましたが第一幕の間違いです、

これに伴い話数の前に第何幕か、入れさせていただきました。

申し訳ありません。

「前日の課外学習において優秀な成績を残したものを発表する。」

 俺たち一年は全員学園内行動に集められ、課外授業での優秀者発表なるものを受けている

「まず評価Aを獲得した(パーティー)から読み上げる。」

 俺たちは一番前の列に座らされ、目の前で表彰を受ける子たちをみている

「次、最大評価Sの生徒を読み上げる。アルレルト・グレア、リズ・アーバンディ、セルク・ヴァージェステイン、マリス・アルファリオ、では4名は前へ」

 リズ、セルク、マリス、俺の順に壇上に立つ

「では、表彰を行う。課外学習でのS評価おめでとう。4人にこのメダルを授ける。」

 俺たち4人はS評価を記すメダルを受け取り壇をおりた

「これにて、学年集会を終了する。」

 

学年集会終了後、俺たち4人は寮に向かった

「こーんにちはー!」

リズが中に入りながら挨拶をする

「ここ、やっぱり埃っぽいな」

 セルクが少し顔を顰める

「仕方ないだろ、寮は4棟もあるのに寮母さんひとりでやりくりしてんだから。」

 俺がフォローを入れると

「悪かったね、掃除ができてなくて」

 奥から声がしたのでその方を向くと大柄な女性が出てきた

「あんたらが今度の手伝いか。私はマルタ・ハーバート、あんたらにはよ〜く働いてもらうよ。さて、今回の手伝いは何日もつかねぇ?」

 食堂のエラさんと同じ苗字ということは姉妹かな

「よろしくお願いします。マルタさん。」

 3人が固まってしまったので代わりに挨拶しとこう

「ふん、とりま好きな部屋を使いな。早速仕事をしてもらうよ。あ、3号棟にだけは近づくんじゃないよ。」

 俺たちは4棟ある寮の2号棟二階へ向かい、それぞれ部屋を決める。寮はそれぞれ二階建て、部屋は通路を挟んで向かい合う形で設置されている。通路右奥から俺、マリス、左奥からセルク、リズの順で部屋に入った

「部屋の様子は……」

 思ったよりも酷い

 シーツは綺麗だがベッド自体が埃を溜め込んでいるし部屋の中に蜘蛛の巣は当たり前、床や壁は木造で木が所々朽ちている

「こりゃ……大変だな」

 今日中にはそれぞれの荷物が届くとのことだったから、せめて床ぐらいは掃除しとかなきゃな

 ……ベッドも叩いとくか


「一旦パーカー脱ご」

 一通りやることをやった後、パーカーとセーターを脱いで備え付けの机と椅子に放り投げる。とにかく暑いんだ……この世界にもクーラーや暖房ってあるのかな

 椅子に座り持ってきたメモ帳を開く

「何をするのだ?」

「ん? いやさ、寮生活の間、やってきおきたいことを書き記しておこうと思って」

「ふむ。して、時雨や」

「なに?」

「少し前に話しておった冒険者だが、なる気はないのか?」

「まーライセンスぐらいは取っときたいけど、まだいいかな」

 その前にやることがいっぱいありそうだしね

「とりあえず、今から手がつけれることでやりたいのは……錬金術だな。」

 錬金術、異世界といえば魔法と剣と錬金術! ってイメージがあるのはきっと俺だけじゃないはずだ。うん、きっとそう。

「つっても錬金術ってなにできるんだろ」

「王国の書庫なら詳しい本があるかも知れぬぞ?」

 確かに、

「外出許可、取り行くか。」

「うむ、」


「あーやっと降りてきた!」

 メモを一通り書き1階に降りると、3人が集まっている

「3人揃ってどうした。」

「手伝いをするってことで部屋借りてるからな、やんねぇと」

「それに掃除道具はマルタさんが貸した時以外使用禁止だって」

 そりゃ汚ねぇわ

「ま、一旦外行ってくる」

 俺が外に出ようとすると、目の前に人影が現れる

「外って……どこに行く気?」

 セシリア先生だった

「……こんにちは……セシリア先生、」

 いっつぁ、ぴーんち

「外へ出るなら外出許可証、校内を歩くなら閲覧許可証が必要よ」

 ちょうど取りに行くところだったからタイミング良かった

「その様子でわまだどちらもとっていないのね」

「いや〜、ワンチャンバレなかったりとか……」

「無理ね、外部への魔法使用は無効化されるし、いくらあなたでもカードの偽装なんてしたらどうなるかわかってるでしょう?」

「……はい」

「では、行き場所を言いなさい」

「学校外市街地へ行きたいです……外出許可証をいただけませんか……あと一応閲覧許可証も……」

「はい、許可します。」

 弾力性のある紙を2枚渡された。ちょっとプルプルしたなんか不思議な紙。

「細かくどこまで行くか、問わなくていいと言われたから、詳しくは聞かないけど、ここの門限は18:00よ。守らなければ罰則があるわ、いいわね。あと、街を歩くなら冒険者ライセンスがあると楽よ。」

 俺はものすごい頷きながらそーっと離れていった。

「てゆうか、セシリア先生なんできたの?」

「ん? んーそうね……この寮のご飯、結構美味しいのよ?」

 少し微笑みながら答えたのであった。


 とりあえずの目的地は学園内に点在する本屋、何ヶ所か回って錬金術の本を買いたい。

 1度学園内の図書館を見て見たが初級編のような本が見当たらなかった、探し方が下手なんだろうか

「どうしよう、大通り沿いに行くか裏門から行くか……今は15:00どちらにしろ、あと3時間しかないか」

 店が集まりやすいのは大通り、なら裏門の方が人はいないし見やすいかもな

「よし、方針決定」

 校舎脇を抜け裏門へ向かう

 [疾走(ダッシュ)]を使い約5分で裏門に到着、この学園やっぱ縦にも横にも余計にでかいのどうにかしてくれよ……

「外出許可証の提示をお願いします。」

 どちらの門にも職員がいる。一応王都の騎士団から出してるらしい。

「はい、ありがとうございます。確認できました。それでは18:00までにおかえりください。」

 そのまま裏門を出てまっすぐ目の前の道を歩く。少し行ったところで左に曲がり路地へ行く。そのまま壁沿いに右へ左へと行くこと10分。

「ここだな」

 実は目星をつけていた店が1箇所あった。学園の図書館で見つけた周辺の地図通り、一つの店がある

 なんとなくノックをしてから入る

「こんにちは〜」

 店主はいるがこっちをチラ見して返事なし。ま、自由に見させてもらおう

 店内はこぢんまりとしているがとても整っている

 壁にかけられた武器や鎧はとても丁寧に作られたものばかりだ。目的であった本はかなり良い内容のものだ、丁寧に素材の入手方まで書いてくれている。

「坊主、本を読むだけなら帰りな。物をかわねぇやつは客じゃねぇ」

 店主であろう人がやっと口を開いてくれた。

「あなたがリーグレットさんですか?」

 目の前の強面な男は眉を顰めこちらを見る。

「お前、どこで知った」

「学園資料室でセシリア先生と写ってましたので。」

 俺の目当ては本だけでは無い、リーグレット・グラハム、学園の元生産魔法担当の先生だ。当時の偉い人に解雇されたが、学園近くで店をやってると言う噂があった。



「なるほど、それで俺んとこ来たのか」

 俺はここへきた理由を話した。その間彼は何も言わずただ話を聞いているだけだった。

「しっかしあの娘の弟とはな、そりゃあこんなとこまでくる度胸もあるか。……まあ、錬金術を教えてやるのは別にいい。」

「本当ですか!」

「ただし一つあることをしろ」

「あ、あることって……」

 生唾を飲む

「ここに来るまであぶねえからせめて身元がわかる冒険者ライセンスとってこい。その方が……まあいろいろ楽だ。」

 ……思いがけないところで取る理由ができた。

これにて第一章一幕終了でございます!

ここまで読んでくださった方々ありがとうございます。

まだまだ投稿頻度が終わっている者ですが心待ちにしていただければ……

続けて二幕の方も投稿していきますので、引き続き「双翼の奏者」をよろしくお願いします!


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