表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

僕のこと

ちゅんちゅん、ちゅん

雀が鳴いている。朝日も眩しくて、雲一つない素晴らしい天気だ。

「おはよう、藍喜ちゃん」

挨拶をするとあの子はびっくりしながら後ろを振り向いた。

「うおっ、お前か。ビックリさせんなよぉ。お前、名前は?」

手に木の棒を持っていたが、落としていた。

名前はまだ知らされてないのか。教えておこう。

「僕はね、陽菜って言うよ。よろしくね。」

じーっと顔を覗き込まれている。

「お前…女だったのか?!」

「…へ?」

「いや、お前、どう見ても男だったから。男だと思ってた。一人称も僕だし。ごめん」

 わからんでもない。髪は短いし、可愛いと言われたこともない気もする。

「ま、それは置いとくけど…僕でよかったの?旅を一緒にする人。」

 一拍置いて、答えられた。

「お前がいいんだよ。なんかよくわかんないけど…勘だよ!勘!あたしの勘はよく当たるんだ!いまだって、ほら、はっちゃんが近づいてくる!」

うしろを数秒見つめていると本当に白覚さんがきた。


「おはようございます。ご主人様から聞きましたか?…聞いてそうですね。明日からいろんな訓練やらなんやらが始まるのでそれの説明をば」

本当に始まるのだなぁと思いつつ、白覚さんについていく。


「基本的に座学などはここで行います。生活に最低限必要なくらいのことなどですね。さっきいた庭では主に体の動かし方などを学んでもらいます。藍喜も庭の訓練だけでも付き合いなさいな」

「ちぇ〜…さぼりたかったぁ。いいけどさぁ。」

ぐちぐち言ってるが、やる気ではあるようだ。

「ほとんど訓練になると思いますが、なにか質問は?」

あまりないが、強いていえば、訓練は誰が行うんだ?

「あぁ、訓練の方はですね、ご主人様に行ってもらいます。結構あの人暇なので。座学は私が行います。」

心を読まれたような感じだった。

「あ、ありがとうございます!」

ふふ、と笑い返され、結構侮れない人なのだなとおもった。


ほー、ほー

朝の雀とは打って変わって梟が鳴いている。月が明るいと思える良い夜だ。


「お前のさ、能力をみてやろうか?」

自分より幾らか小さい藍喜にいわれた。

手にはなんか大きな水晶がある。綺麗。

「その話、ちょっと気になるなぁ。」

見上げると碧鬼さんがいた。酒を飲んでいたのか、顔が少しだけ赤い。それもまた綺麗とおもえる。

いつ障子を開けてきたんだ?

「げ、ご主人。なんでここに。」

「まぁまぁいいじゃないかぁ。ほらほら陽菜、手を出してごらん?」

大人しく手を出す。はっきり言って僕も気になる。


ふぁふぁと文字が浮き上がってくる。夜でもかなりの範囲を照らせるぐらい光ってくる。

「おお、これは。雨と陽か。普通の雨女とか晴男よりも光が断然強い…神の使いぐらいかな。もっと力を強くすれば、天気を操れるようになるかも知れない。それこそ神だが。」

碧鬼さんが背中をバンバン叩いてくる。

「まじかぁ〜。普通の奴やないと思ってたけど、これほどとはな〜。私、お前のことがさらに気に入ったよ!」

藍喜ちゃんも興味深そうに見ている。

「ご主人、この水晶濁ってない。珍しいよ。すごい綺麗。」

「ああ、ほんとだ。たまにはそういうやつもおるから。気にせんでええよ。」

「は、はい!」

つい見入ってしまっていた。

僕って一体…

まぁいいか。もう夜だし早く寝よう。

2人に声をかけ、おやすみなさいと言い、僕は布団に入った。


明日が楽しみだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ