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僕の日記

24/5/16修正

「うわぁぁぁ!!」


僕はあるものを探し、探検している。ただ探検家という様な大層な者ではなく、単に興味に突き動かされて探検しているだけだった。暫く探検していると、不思議な生物に出会ったのだ。狐の様な、けど羽が生えてて鳥類の様な見た目をしている生物に。僕は静かに其奴の後を追い、観察していた。

しかしその途中、その不思議な生物に気づかれてしまい、僕は命優先とばかりに走った。しかしあちらも勿論追いかけるわけで、人間である僕よりも素早いわけで、つまりは…


「あっ」


無我夢中になって走っていたせいか大きな石に足がとられてしまった。

あぁ、この不思議な生物にくわれてしまうんだろう。

最後に、しりたかったなぁ。

大きな石に足が取られたと共に僕は地面に頭を叩きつけられ、そのまま気絶してしまった。




「…〜い、お〜い。だめだ、まだきぜつしてる」


幼いこどもの声が聞こえる。

僕は、はっとなって起き上がり声がした方向へ顔を向けた。

そこには黄色い耳としっぽ、黒い羽根をつけたこどもがいて、かちり、とこどもの綺麗な琥珀の目と僕の目が合った。


「「わぁあぁぁぁぁぁ!!!」」


こどもは尻もちをついて、うしろに下がっていく。


「なにごとですかっ?!」

白い髪をした美人がすぱぁんと襖を開けはいってくる。

こどもが慌てながらも説明し、少し時間が経つと説明が終わった様で、美人が此方を向いた。


「あぁ、そういうことですか。ごめんなさいね、お客様。うちのばかぎつねが粗相をしたみたいで。」


隣にいるこどもはそんなひどいこと言うか?というような顔をしている。


「…あの、一つ質問しても良いですか?」

「はい、どうぞ?」

「ここ、どこですか?」


自分でも驚くことに、なんにもおぼえていないのだ。

いや、言葉に関してはある。喋れてるし。

ただ、すっかりぽっかり僕に関する記憶だけが抜け落ちているみたいな感覚で、とてつもなく変な感覚を味わっている。

さっきの美人曰く、ここは混妖里という集落で、その名のとおり種類の違う妖怪とまじってできた珍しい妖怪たちの集まりだという。混妖というのは普通の妖怪にとっていやな印象がつけられやすく、だからこんな里ができただとか、少数だがのけものにされた妖怪や嫌われやすい妖怪もちらほらいるらしい。


ちりーん、ちりーん

色々ききこんでいると鐘の音がなり、二人がぴくりと動いた。


「主人様が帰られたようです。ほら藍喜(アイキ)、いきますよ」


藍喜とよばれた狐のこどもは渋々部屋を出ていき、その後美人が部屋を出ていった。


「こんにちは」

「こ、こんにちは…?」

「いやぁ、話が聞ける奴でよかったよかった!」


安心したというような口ぶりで目の前に人?はいった。

ものすっごい美人…白い人はまた別の美しさがそこにはあった。いやなんかツノはえてるけど!


「して、おまえさんはどこから?すぐ近くのお山?それとも…遠い海の向こうとかかい?」


いや、わからないんです。本当に。


「主人様、いい忘れましたが、このお方は記憶がありません。…ですが、格好から見ると人間ですかね」

「はっちゃんが言うなら記憶がないのは本当らしいなぁ。あ、はっちゃんいうのはこの白い美人さんのことで、白覚いうんよ。白に覚えるではくかくね。」


確かに白いし、よく似合っている。


「きつねの子はもうわかっとるかな?藍喜っていうんよ。なかようしたってな」


僕がこくっとうなずくと美人2さんはにかっと笑顔で返してくれると、咳払いをして白覚さんが会話に入ってきた。


「主人様の名は碧鬼と書いて、たまき様といいます」

「そういや、自己紹介もわすれとったわ。申し訳ない。私は碧鬼、この混妖里の長であり、この里をつくった者や。周りからは里長やら創設者様やら呼ばれてるんやけど、碧鬼さんとか気楽によんでや」


確かに、碧という目をしている。鮮やかで透き通って、宝石みたいな。そして髪は黒だけど毛先に向かってだんだんあかくなっている。何か聞いたことのある特徴だなぁと思いだそうとしたが、無理だった。


「…お茶です」


白覚さんに言われて意識を外に戻す。


「ありがとうございます。」


そう言って受け取り、こくりこくりとそのお茶を飲む。

少し変な味がするけど美味しいお茶だ、と思った瞬間だった。

僕は、意識を失った。



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