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第4話 姉弟の仲は良いのが良い

「ニャッ?!」


ネコミミの美少女は面食らった表情。

顔が一瞬で赤くなる。


「バカ言うニャ。

 みー君がソンニャ事するハズ無いニャ」


俺は無視して少年に呼びかける。


「やるんだ。

 キミの手でスカートを捲り上げろ。

 さもないと、姉がどうなるか。

 これは姉を助ける為の行いだ」

「……分かりました。

 勇者様、僕やります」


少年が歩いて行く。


「ウッ……ウソでしょ、ミー君」


姉のミニスカートのすそを持って捲り上げる。


「ニャー、いやー、やめて」


その下から下着が見えて来る。

ピンク色の布地。


「勇者様、これでよろしいでしょうか?」


少年が姉の姿から目を逸らしながら言う。


「まだだ。

 まだ、半分以上隠れてるぞ。

 下着が全部見えるまで、ちゃんと上に全て捲り上げるんだ」


「ニャんで、ニャんで、ミー君。

 止めて、恥ずかしいよ」

「にゃんでじゃ無いよ、姉さん。

 これは姉さんの為なんだ。

 抵抗しないで。

 大人しくして」


「ソンニャ、ひどい」


少年はスカートをこれ以上上がらないと言う処まで持ち上げた。

そこにはレースの着いたピンクの下着が見えていた。

布地面積の少なめなお洒落な下着。

少年は目を逸らすのを止めて、食い入るように下着に目線を向けている。


「ダメだよ、みー君。

 許して」

「許さないよ、姉さん。

 姉さんがバカだからイケナイんだ。

 勇者様に逆らおうなんて。

 姉さんのせいでいつも僕が苦労するんだ」


「そんにゃぁ、みー君

 恥ずかしいんだよ」

「そんなえっちな下着を着けておいて。

 なにが恥ずかしいって言うの。

 ホラちゃんと勇者様に見て貰いなさい」


はっはっは。

ネコミミ美少女がピンクの下着を見せつけて。

ネコミミ美少年がスカートを捲り上げる図。

なかなか良い光景だ。


「あの……勇者様。

 これで許して貰えますか」

「うむ、少年。

 キミに免じて許してあげよう。

 あー。

 ただしスカートを家に帰り着くまで捲り上げておくようにな」


「えっ? ええええ」


ネコミミ美少女が目を丸くする。


「勿論です、勇者様。

 僕必ずやり遂げます」


少年が目を輝かせて言う。

良い目をしている。


「ええええええええ!

 そんなにゃーーーーーーー?!」


ネコミミ美少女はさらに驚きの声を上げるが、そんな少女を弟は連れて行くのである。


「ホラ、えっちな姉さん、行くよ。

 ダメ、スカートを下ろそうとしても許さないよ。

 ちゃんと道行く人にねえさんのえっちな下着を見て貰うんだ」

「ダメ、ダメだよ。

 みー君、アタシなんだか変な気持ちにニャッチャウよ」


「ふふふふ、それは姉さんがえっちだからだよ。

 ほら顔を隠さない。

 ちゃんとえっちな顔になってる姉さんとえっちな下着を見て貰うんだ」

「あ、あぁぁぁぁああ……みーくぅん」


頬を赤らめ、イロっぽい雰囲気になってるネコミミ美少女。

興奮したようにその姿を見つめるネコミミ美少年。

歩いて行く姉弟。


「姉弟の仲がより深まったようで何よりだな」


俺は従者に話しかける。


「……この外道が……

 いえ、なんでもありません。

 勇者様の仰る通りです」



その後、俺は兵士達に案内させ東の山へ向かう。

山の入り口まで辿り着いた処で今日は終わり。

場所さえ確認すれば、もう用事は無い。

俺は適度な散歩を楽しみ終え、町長の家へと帰った。



「勇者様、ヒュドラ退治の方はどんな塩梅ですか」

「ん-、明日倒しに行くとしよう」


町長の家に行くとカス隊長が来ていた。

俺はテキトーに返事をする。


「本当に勇者様と、従者様だけで退治されるのですか。

 その衛兵には手練れは少ないので、あまり助けにはならないと思いますが。

 にしても、もう少し別の街から兵士達を呼び寄せるとか」

「ん-、メンドくさいな。

 大丈夫だろ」


「隊長、気にしなくて良い。

 勇者様の鎧の上に着ているマントが見えるか。

 アレは国宝級のアイテム。

 一度訪れ場所を覚えさせたなら、次回から瞬間移動が可能な特殊装備。

 雑魚の兵士など邪魔になるだけと思え」

「はっ、了解しました。

 御付きの方……その声は……まさか。

 貴方様は……銀の騎士シルヴィア殿では?

 国一番の女騎士と謳われたあなたが何故勇者の太鼓持ちのようなマネを……」


俺の従者はいつも銀鎧、頭も兜で隠していて顔は見えない。

昔、顔は見た気がするが……どんなだったかもう覚えて無いな。


「ん-、従者、お前シルヴィアなんて名前だったっけ。

「いいえ、この男の勘違いでしょう」


「だってよ、カス」

「は、はい。

 ……しかし……あの声は……」

 


俺は町長の用意した豪華な夕メシを適当に食べ散らかす。

自分の部屋に戻ると、キャサリン嬢がいた。


「その……勇者様、父に言われて来ました。

 勇者様にサービスして差し上げろ、と。

 あの私……なにをすればよろしいでしょうか」


金髪、青い瞳の美少女。

鼻筋は高く、整った顔、少し生意気そうな態度が現在は抑えられ、こちらの機嫌を窺う。

ドレスは胸元を開けて、しかも丈は短く足が見えている。

ウエスト部分も開いていて、おへそまで見せる過剰な露出っぷり。

エロエロな服装の美少女は俺にへつらうフンイキ。


詰まらないな。

あの生意気そうな雰囲気を懲らしめてやったり、抵抗するのが面白かったのに。

 

「ん-ー、じゃあ町を歩いて足が疲れたからな。

 揉んでくれ」

「はい?

 ああ、いえ、やります」


俺はベッドに腰掛け両足を投げ出す。

予想したモノと俺の要求が違っていたのだろう。

キャサリンは面食らった顔を一瞬したが、素直に俺の足元に跪く。



「んー、脛当てを脱がせて。

 ブーツもな」

「はっ、はい」


俺の黄金の鎧を不器用に外す少女。


「丁寧に置いておけよ。

 貴重な品だからな」

「お、重い。

 こんな鎧を着けて、普通に歩き回ってらしたんですか?」

「まぁな」


この鎧は持ち主以外が持つと大変重いが、俺が身に着ければ羽毛の様に軽いのだ。

そんな事を特に説明する必要も無い。

鎧のパーツをうんうん言いながら動かす少女を見物する。

やっと外し終え、俺の太ももをヤワヤワと両手で揉む少女。


「もっと脛の方も頼む。

 あと足の裏もな」

「はっ、はぁ……

 分かりました……」


金髪美少女が不満そうな顔になって来た。

やっと調子が出て来たな。


「脛はもっと力を入れて揉んでくれ。

 足の裏は丁寧にな。

 指と指の間もキレイにしてくれ」

「………………」


汚いじゃない、と今にも言いたそうだが堪えているな。


「ん、なんだ?

 イヤなのか」

「いえいえいえ~、そんな事ありません。

 

「そうか、不満そうに見えるが」

「まさかまさかまさか~。

 ホラ嬉しそうですよ。

 あー、勇者様の足の裏に触れてうれしーなー」


「ほう、そうなのか。

 町長の娘にはおかしな趣味があるな。

 男の汚れた足の裏に触って興奮するとは。

 はっはっは。

 変態のようではないか」

「……それはアンタがやれって!」


一瞬キャサリン嬢の顔が般若の様になったが。


「そんな変わった娘なら王都に連れて帰ってやってもいーかもな」

「……ぐぐぐ……

 あはっあはははは。

 そうですよね、私って変ですよね~

 あははははははははあはぁはぁ」


俺がつぶやいた途端無理やり愛想笑いを浮かべる。


俺はそのままキャサリン嬢にさんざん足やら腰やら揉ませた。

身体が軽くなったところで布団をかぶって寝る。


「あのあの……勇者様」


なんだよ、俺は気持ちよく寝ようとしていたのに。


「……今日は……なさらないんですか……」

「ナニを?」


「ナニをってあの……つまりそのナニを」

「ナニを言ってるのか、サッパリ分からん。

 俺は眠いんだ、寝るぞ」


「あーー、待って待って。

 ですから……つまり子作りの儀式と言いますか。

 男女の愛の営みと言いますか。

 いわゆる……」

「なんだ、俺の〇〇〇が欲しいのか?」


「ちっ、違います違います違いますぅ」

「じゃいいじゃないか。

 寝るぞ。

 キミも自分の部屋に帰って寝なさい」


「ムリです~。

 この状況で部屋に帰ったら、お父様に叱られます。

 使用人たちにだってどう思われるか……」

「ん-ー、仕方ない女だな。

 なら俺のベッドのハジッコだけ使っていいぞ。

 小さくなって俺の眠りのジャマしないようにしろよ」


「あ、ありがとうございます~

 ひんひん」


キャサリン嬢は涙目で俺の布団に潜り込む。

すみの方で小さくなってる。

それでよろしい。


「……あの勇者様……

 ホントになさらないんですか?

 だって、昨日はあんなに……」

「ああ、昨日タップリやったからな。

 お前の身体に飽きたの」


「そんな~、ひどぉい。

 ヒドすぎる~」

「ウルさい、もう寝ろ」


「はい……ぐすん……」

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