私と貴方の甘々青春ラブコメが始ま「始まらねぇよ?」
俺、松田 智也は高校2年生の夏休み両親を亡くした。
あれは、お盆に母方の祖父母の家行った帰りだ、父さんが久しぶりに長期の休みを取ることが出来たとのことで新幹線ではなく、車で行くことになった、結果、帰りもうすぐ家に着くという時に信号無視の車が横から衝突してきた。運転席とその後ろは酷く凹んでいて、ガラスで切ったのだろうか、恐らく父さんと母さんの血が付いていたのが朧気な意識の中見えた。
目が覚めたら3日も経っていたらしい、頭も打っていたそうで、危ない時もあった、親について聞いた時は先生に苦い顔をされた、その顔だけでどうなっていたかなんてわかりきったことだった。俺は泣けなかった。
それからは2日後アイツが来た、早乙女 一花だ
一花は見た途端ハッと息を飲むような可憐さがあった
なんで俺の所に来たのかと聞いたら、「窓から空を見る貴方の顔を見て会ってみたくなった」らしい、知らない女性に心配されるほどの顔をしていたのだろうか
それからというもの、一花は毎日のように来た。
退院後、帰宅した家には誰もおらず荷物を置きにリビングに入った瞬間涙が溢れた、匂いなのか、雰囲気なのかもう居ない2人のことを思って泣いた。
夏休み明け、学校に登校する。皆心配の言葉や励ましの言葉を送ってくる、ありがた迷惑な言葉に少し腹が立った。昼休み中庭で今後について少しだけ考えようと思い教室を出た。保険金も掛けていない、貯金もあまり無い、バイトはやるのは確定だがそれ以上のことは出来ないと思い、どうしようかと思っていた。すると、聞き覚えのある声が聞こえた、一花だ。なんと同じ学校であった。
それから3ヶ月経った、え?なんで3ヶ月経ったって?何メタいこと聞いてくるのさ、色々あったんだ色々とね、これからの事を一花に話をした、そこからトントン拍子に決められた、バイト先、住む場所、貯金...一花はお嬢様だったんだ。
それから1年俺は一花に支えられてきた、いつしか一花のことが好きになっていた、だから告白しようと思う、一花に救われたあの日に、高校卒業したら同棲して大学に通おう、いい会社についてお金が貯まったら結婚もしよう。父さん、母さん、俺は頑張って生きてるよ、だから一花を幸せにするよ。
「あのさ、俺の家族殺さないでくれるかな?」
「私の中ではそうなったわ」
「うん、お前の中ではね、でも親父は抜け毛と戦ってるし、母さんも主婦会の御局様とパートやってるし、プリティーな妹もいるんだけど?」
「ハゲ目前のオヤジも、パート戦闘員もプリティーなメスガキもいらないわ、貴方だけで良いの」
「ふざけんな!親はともかく、妹は絶対離さんぞ!」
「仕方ないわね妹は、許しましょう」
「これからよろしくね、松田智也君!!」
「てかさ、お前誰だよ」
「早乙女一花よ!貴方の未来のお嫁さん!」
「これから私と貴方の甘々な青春が始ま「始まらねぇよ?!」