#3 タイムメッセンジャー
護送車によって研究所に運ばれたカレンは研究所内でジャックと会う。
ジ「母さん!大丈夫かい?」
カ「ええ、でも、、、エリックは、、エリックは大丈夫なの、、、?」
ジ「それなんだけど、今入った調査チームからの情報だと父さんらしき人物の遺体を発見したって、、」
カ「うそよ、、、」
カレンはそう言って泣き崩れた。
ジ「実は母さんに伝えておくべきことがあるんだ、、、」
そう言ってジャックはカレンを奥の個室に連れて行った。ジャックの手は震えていた。
ジ「父さんは生きている」
カ「えっ、、でも、、さっきあなたは父さんの遺体が見つかったって、、」
ジ「そうなんだけど、実は数日前、、、」
数日前、僕は父さんに頼まれた書類を届けにこの研究所に向かった。その時、政府上層部の部屋から奇妙な会話を聞いてしまったんだ。
謎の男1「あの計画は順調に進んでいるか?」
謎の男2「ええ、J氏の誘拐計画は順調に進んでおります。」
謎の男1「よし、必ず成功させるんだぞ。なんせこの計画が成功すれば大量の金と権力そして全人類の支配ができるからな」
ジ「J氏の誘拐計画だって、、まさか父さんを誘拐するってことなのか?、、これは父さんに伝えないと、、」
ジャックは急いで父さんの研究部屋へ向った。
ジ「父さん!ちょっと話がある」
エ「おお、ジャックかなんじゃ話って?」
ジ「政府は裏で父さんの誘拐を企んでいる、、」
エ「おお、そうか、、やっぱりそうだったんじゃのぉ」
ジ「知っていたのですか父さん!?」
エ「ああ、だが確信はなかった、、」
ジ「じゃ、、じゃあどうして逃げないんですか?今ならまだ逃げることができます。」
エ「いや、それは無理じゃ。 仮にできたとしてもカレンやお前、マークがどうなるかわからん」
「じゃから、ワシ1人でなんとかしようと考えていたところじゃ」
ジ「でもどうやって?」
エ「ジャック、もうタイムマシンは完成しておるのじゃ」
ジ「えっ、、でもまだ理論段階なんじゃ、、」
エ「いや、もう実際に完成しておる、、だからそれを使って政府の企みを暴いて計画を阻止しようと考えているのじゃ、、」
「だが、もう時間もない。だから過去のワシらにかけてみることにしたのじゃ」
ジ「過去のワシら?、、」
エ「ああ、ワシらが今から行くこともできるが、カレンやジャック、マークの安全を保証できん」
「だから、過去のワシらにどうにかしてこの事実を伝えて未来を変える他ないのじゃ」
ジ「でも過去には時間が流れていなんじゃ、、」
エ「ああ、だから時間を人工的に生み出す装置も作ったよ、これで過去にある一定時間だけ時間を流すことができる。それで過去の自分にタイムマシンの設計図や時間を生み出す方法、そして何をすればいいのかを伝えることができれば今を変えることができるのじゃ」
ジ「でも、どうやってそれを送るんですか?タイムマシンはどこに?」
エ「それはここにはない、厳密にはこの時間にはない。過去のある時点に時間を流しそこに隠している。」
ジ「じゃあ、どうやって過去の父さんたちに伝えるんですか?」
エ「それを君にやってほしいんじゃ、ついにあれが役に立つ」
ジ「あれ?」
エ「ああ、タイムメッセンジャーじゃよ」
「確かワシが初めてあれを使ったとき、カレンとマークの3人だったそしてその時刻は鮮明に覚えちょる。ジャック、頼んだ書類は持ってきたじゃろ?」
ジ「ええ」
エ「よし、それをデータ化してワシの古い実家のガレージにあるタイムメッセンジャーに読み込ませろ、やり方は全部かいてある。決行は数日後、ワシが授賞式に行ったあとじゃ」
ジ「本当に成功するんですか、、」
エ「大丈夫だ、、ワシの頭脳を信じろ」