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第2章2話 [エリーの提案]

「ねぇねぇ、マリー。ガーウィに勝った時に貰った持ち物で、装備変えておけば?」


 何の脈絡もなく突然、提案するエリー。

 ガーウィの装備か…俺もそれは考えていたんだけど…。


「どうしたの?」

「いや…ガーウィから貰った奴って全部盗品みたいなもんだろ?なんか盗品を装備するのって抵抗あるんだよな」

「そんなこと言うなら貰った装備どうするの?持ち主に返しようもないし、装備するか売るしかないよ?」


 正論を言うエリー。でも、そうなんだよな。売るしかないんだけど、売るのも勿体ない気がするんだよ。せっかく勝って手に入れたし、合成に使える装備もあるし…仕方ない!


「う〜〜ん。いや、売るのも嫌だし、装備するよ!」


 俺はメニューを開き、持ち物の中を確認する。今の見た目とあまり変わらず、ステータスが上がる装備を選んで装備していく。


 マリー Lv 7 〔5412G〕 Ranking--  

 メインジョブ/召喚士 Lv2 サブジョブ/格闘家 Lv3 覚醒ジョブ/合成士 Lv1

   

  HP/130 MP/170 STR/200 VIT/150 DEX/100 AGI/50 INT/50 LUK/25

 《武器》召喚士の腕輪 MP+70

 《 装備》

 頭/星のヘアピン LUK+25 HP+15

 胴体/白魔法使いのローブ MP+50 HP+100

 腕/ 魔法使いの腕輪 MP+50 HP+30

 足/冒険者の革靴 AGI+55  


「よし!装備完了!」

「え〜、見た目、全然変わってないじゃん!この踊り子の衣装とか着てよ〜!」


 踊り子の衣装とは、ヘソとか腕とか脚とか色々出ている肌色率70%のセクシーな服である。エリーの話は右から左へ流し、白くなったローブをヒラヒラとさせて眺める。


「ふふふ」


 装備を強くしたから早く冒険に行きたくなってきた。例えるなら、シャーペンを買い替えた次の日の授業くらい楽しみだ。

 そんなことを覚えていないのに、どうして分かるのか不思議だ。記憶が戻ってきているのか?


「なあ、エリー。次の冒険っていつにする?」


 話しかけると、エリーは腕を組んで何か考えている。

 考え事が纏まったのか話始める。


「ねぇ、マリー。私考えたんだけど、マリーの召喚出来る召喚獣は私含めて3体でしょ。もしも合成で戦うなら、仲間がいると思うの」

「仲間?どうして?」


しっかり、召喚出来ない『機械神ゴッド』はカウントしなかった。

 仲間か…仲間なんてエリー達が入れば十分だろう。


「合成していったら戦える召喚獣はいなくなっていくし、合成をせずに召喚獣だけで倒せない敵に出会ったら無駄に召喚獣を死なすだけだし、合成は絶対に必要なスキルだよ。それに…もしも前みたいなプレイヤーキラーに出会った時、一緒に戦ってくれる仲間がいれば…」

「……」


 エリーは暗い顔をして話す。たしかにエリーの言う通りだ。


「分かった。一緒に戦ってくれる仲間を探そう!もう、あんな目に合うのは嫌だからな」

「うん!よ〜し!良い人探そう!」

「ただし!男はやめよう!この見た目もあるから、男は危ない気がする。優しそうな女の人にしよう!」


エリーの服装が白いワンピースであることを確認し、マイルームの扉を開き仲間探しに街へと出る。


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