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VRMMO RPGで記憶を取り戻す為にレアジョブ【合成士】で冒険する  作者: 語黎蒼
第3章 【|奪取領域《バトルフィールド》】
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22.秘薬の力

 自分の体からキラキラとした粒子が細かく放出している。

 心臓が強く鼓動している…心地が良い。力が漲ってくる。それにミツハが倒されてアイツらに苛立っていたのに、秘薬を飲んだ今は冷静だ。


「どうなってんだぁ?あのガキ、成長しやがった…!」

「ハ、ハッタリよ。成長したように見せるスキル何かに違いないわ!」

「……。ガーウィ、だったらお前のお得意の鑑定で見てみたらどうだ?」

「調子にのるな!その自信があるステータスを見てやるわ!『鑑定!』」


 鑑定のスキルを使ったガーウィの顔色が青くなる。


「う、うそよ!ありえない!ありえない!ありえない!!こんな数字、デタラメよ!」

「おい、ガーウィ!どうした?!」

AGI(素早さ)が1万あるのよ…」

「そんなわけが…」


 イカズチの顔色も悪くなる。俺はその2人を見て笑う。

 これがエリーの羽から(こぼ)れた鱗粉を錬金して生み出された秘薬…妖精の秘薬《グロウスパワーポーション(中)》の力だ。


【妖精の秘薬《グロウスパワーポーション(中)》】〈R9〉

 《使用して10分の間、全ステータスを5倍にする。18歳未満のプレイヤーが使用すると見た目が成長する》



 マリー Lv 10〔153.800G〕 Ranking--  

 メインジョブ/召喚士 Lv4 サブジョブ/格闘家 Lv3 覚醒ジョブ/合成士Lv3

  HP/2500 MP/1000 STR/2000 VIT/2000 DEX/2000 AGI/10.000 INT/1000 LUK/500  


 装備一式奥義『ウサギの大群(ラビットホード)

【槍で何度も相手が目の前にいる限り突きまくる】

 装備一式スキル『ウサギの判子(ラビットスタンプ)

【炎属性が付与された槍で突き、ウサギのスタンプを押す】

 装備一式スキル2『超加速』

【8秒間の間、AGIを3倍にする。5分間、再使用は不可】

 装備一式アビリティ『ウサギの贈り物(ラビットプレゼント)

【最初の一撃目の槍の攻撃で残るウサギのスタンプを消えないように出来る】


「お前らは徹底的に叩きのめす!『召喚!』シャドウ!」


 俺の横にモヤモヤとした影が召喚される。


「ふざけんなぁ!!強くなったんなら避けてみやがれ!!『電撃兆波(でんげきちょうは)!』」


 イカズチの槍から一筋の電気が飛び出す。


「この電撃のスピードを()けれるかぁ?!!」

()けれる」


 俺はシャドウを抱えて避ける。


「なにっ!!」


 電撃は俺が立っていた場所にバチッっと音を立てて外れる。


「次は()()()の番だ」

「ガキが2人に増えただと…!」

「っ…」


 シャドウはスキルで俺に変身していた。


「いくぜ、シャドウ」

「へへへ、マスター!任しといてくれよ!」


 シャドウはニコッと笑い、俺に親指を立てる。今回のシャドウは明るい性格のようだ。


「シャドウはガーウィを頼む!俺はイカズチだ!」

「了解!」

「2人とも頑張ってー!」


 戦いに行く俺とシャドウの背中に、エリーの声援が送られる。


「イカズチ、お前の相手は俺だ」

「上等だ!くそガキィ!」


 俺の槍とイカズチの槍が激突する。


「悪いが時間がない。さっさと終わらせてもらうぜ」

「フン…だったら希望通りに速攻で終わらせてやるよぉ!『加速!』『電気鎧!』」


 これは…以前にもやっていたイカズチのAGI(素早さ)を9000まで上げることが出来る戦法。だが、前よりも強くなっていると言っていたということは…。


「なるほど…前よりも速くなってるな」

「当たり前だ!俺のAGI(素早さ)は11.000だ!これでお前を超えたぁ!」

「…そうかな?」

「く…黙れぇ!奥義!!」


 イカズチの槍の先端が消える。


「槍が消えた?!」

「マリー!気をつけて!そのスキルは電気属性を付与した槍で超高速で連続で突く技だよ!」

「『雷電劇槍乱猟舞らいでんげきそうらんりょうぶ!!』」

「だったら『超加速!』」


 イカズチがゆっく〜〜りと槍を突き出してくる。電気属性が付与されているらしいので、俺は受け止めずに槍を避ける。


「ふわぁ〜…」


 退屈だ。イカズチがゆっくりと突き出す槍を避けてを繰り返す。1度引っ込めてから突き出すまでの間が暇だ。

 イカズチの顔が鬼の形相だ。多分だけど避けられてイライラしているのだろう。ゆっくり過ぎて分からないが口が動いているので何か言っているのだろう。


「ん?」


 俺の超加速とイカズチの加速と電気鎧の効果がなくなったようだ。


「もういいか…装備一式奥義」


 イカズチの槍を避け、腰を落として槍を構える。槍の先端のウサギが赤く発光する。


「『ウサギの大群(ラビットホード)』…」


 まず1撃目が胸に直撃する。吹き飛ぶイカズチを追い掛けながら2撃目…3撃目と突いていく。それを延々と繰り返す。


「はああああああーー!!」

「ガアアアアアアアアアアアア!!!!」

「あばよ、くそ野郎」

「クッ!!ガハッ…ーーー!!!」


『パリーン!』と音を立てて、イカズチは砕け散る。


「さてと…」


 フィールドが元に戻らないという事は、シャドウがまだガーウィを倒していなようだ。


「何やってんだ?」


 シャドウを見ると、ガーウィをおちょくりながら戦っていた。呆れながら俺も参戦しに行く。

すみません。カクヨムの賞に応募する為の作品の制作に専念したいので1か月ほど休載します。

来年の2月には再開しますので、よろしくお願いします。

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