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第51話 変化

モネが倒れる間際に撃ち放った銃弾が菜々に命中し、シロの隣で菜々が倒れた。


「い、いやぁあああ!!!」


隣で倒れている菜々を起こそうとするが、起こそうとするシロの手には血が付着していた。

菜々はここで死んでしまった・・・そう思っていた矢先、突如菜々が立ち上がった。


「ふぅ、間一髪だったわね」

「な、菜々!!あんた生きてたの!?」

「えぇ、これに助けられたわ」

「それは・・・メモ帳?それにしては随分と厚いけど」

「これには実験記録とかが色々と書かれてた大事な書類だったんだけど、撃たれたおかげで地に濡れて読めなくなっちゃったんだよね」

「じ、じゃあなんで一回倒れたのよ!」

「そっちの方が面白いかなと・・・」

「はぁ・・・とりあえず無事なのね?」

「えぇ、ちょっと当たりはしたけどもそんなに血も出てないし大丈夫よ」

「そう、それなら帰りましょうかそれぞれの家に」


無事にマキを救出できた二人はマンションに帰り、マキの回復を待った。

のだが、二日経っても三日経ってもマキが起きる気配は一向になかった。

これを不思議に思ったシロは菜々の家を訪ねた。


「あら、どうかしたの?」

「マ、マキちゃんが、目を覚まさないの」

「う、嘘!?まさかあの時に何かが・・・?」

「どどど、どうしよう!!」

「ねぇ、二人でコソコソと何をしてるの?」


マキを尻目に二人で話している時に、鋭い視線が二人に浴びせられた。

ゆっくりと後ろを振り向くと、マキが腕を組みながらこちらを見つめていた。

この雰囲気、まさか・・・!

お読みいただきありがとうございました。

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