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第1話 再会

あの日から10年が経ち、私は出所の日を迎えた。

重い足を引きずりながら、歩いて行く。


「もう、戻ってくるなよ」

「はい、お世話になりました・・・」


うす暗い鉄格子に囲まれた生活から10年。看守の人に別れを告げ、ようやく解放されたのだがやる事がない。

とりあえず、お金を得るためにも仕事を探さないと・・・その時だった。


「お姉さん!お姉さんって!!」

「わ、私!?」


突如小学生の女の子に呼び止められた。

迷子、なのかな?でも、9時過ぎだし・・・


「ど、どうしたの?」

「あのね、私ずーっと、待ってたんだ」

「待ってた?何をかな?」

「お姉さんに決まってるじゃない!」

「え?」


どういうことなのか、全く理解が追いつかない。

世間では犯罪者のレッテルを貼られている私を待っていた理由がわからない。

も、もしかしたら人違いって可能性も・・・


「ひ、人違いじゃないかな?」

「えー、そんなことないよ。だって・・・」


「私のこと、あんなに刺して殺したじゃない」

「!!??」


う、嘘だ・・・そんなことあり得るはずがない・・・!

だって・・・彼女は、エリは、私が・・・



「ずっと待ってたんだよ、マキちゃん」


私が・・・殺したはずなのに・・・!

お読みいただきありがとうございました。

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