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1章 3節 話し合いの結果。当面の話。

 僕らは、寝てしまうまで話をして、いくつかを合意した。土曜日から日曜日にかけての出来事だったので、とりあえず時間をかけて話せたのが不幸中の幸いだった。平日だったら、どちらが学校に行くかで喧嘩は終わらなかっただろう。


 僕らが決めた事は、いくつかのルールだった。

どちらが本物か分からないし、分からない事だらけだが、元来の僕らの性格は温和な平和主義だ。揉めていても話は進まないし、問題も解決しない。


1. 喧嘩はしない。とにかく建設的にする。

2. 当面は協力して生活する。

3. 他人からは、隠す。親にも友人にも秘密にする。

4. お互いが嘘をついていないことを信じる。

  ――実際、過去の自分の話や、記録にあるはずがない記憶や感情等も完全一致していたから嘘ではないだろう……

5. 最後の状況的にスマホを持っていた向こうの真が、(まこと)、自分の方が(しん)と呼び合う。当面学校も、(まこと)が行き、自分は家にいることにする。夜は代わりにアルバイトをして役割を分担する。

6. 念のため毎日情報共有をして、どちらが消えてもいいようにする。――突然現れた分身がいつ消えるか分からない。

7. 原因や解決手段は、継続調査・検討する。


 ここまでが合意できる限界だった。どちらも学校に行かないのは、お互い嫌だし、周りに言うことで事件になったり、極端な話、生体実験にでもなったらと思うと、秘密にしておきたい。もちろん現状の生活は維持すべきだ。アルバイトは、引きこもりも良くないのと、いざとなった時に先立つものは必要になるかもしれない。そのためにやる。



 昔観たアニメのコピーロボットに憧れたが、あそこまで便利ではないが、上手くお互いで協力しようという事になった。



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