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0・力
「くそぉぉぉぉぉぉぉ! 」
光輝く満月の夜、村中に広がる無惨な死体、そして血に染まった自分の愛刀。
自らが行った全ての行為を否定するかのような光景は、16歳の誕生日を迎えたばかりの少年の心を折るには十分だった。
しかし、少年は特別だった。聖剣に選ばれ、人類の中でも最強クラスの力を持った少年は、次に自分がすべきことをすぐに見つけ出す。
自分の無力さを知った――――
自分の愚かさを知った――――
自分の敵を知った――――
そして少年、ユキア・ベリアスは復讐を誓った。