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魔鉱石

「さて、自己紹介も終わりましたし次は皆さんお待ちかねの魔鉱石を配布します」


ミサカ担任のその一言で教室が歓声に包まれる。


一部の人間は歓声をあげながら手を叩きまるで祭りのようなテンションだ。


「凄まじい熱気ですね、ユーリ様。やはり、皆魔鉱石が使いたいのですね」


ユエラもユエラで、無表情で平坦な声だが眉が僅かにピクついているからテンションが上がっていることが分かる。


それに、俺もとても興味がある。


魔鉱石


大体五百年くらい昔に発掘された魔石で、最大の特徴として生きていて世界と繋がっていると言われている。


世界と繋がっていると言われる所以もちゃんとあり、魔鉱石を手に取り魔力を流すと形を変えるのだ。

そして、変わる形は千差万別。

この世界に存在するものに姿を変え、使用者が死亡するとまた石に戻る。


過去の例では、そこら辺の木の棒に変化したこともあったり、王城で厳重に保管されている国宝に姿を変えたこともあり、使用者の才能に左右されるとも言われている。


国宝になったとしても、1代だけの物として割り切られており没収されることも無く優れた物を授かった者には羨望の眼差しが集まり、それがそのままステータスになるのでこの歓声になる訳だ。


「はーい、静かにしてください。体育館に移動しますので皆さん落ち着いて付いてきてください」


ミサカ担任は流石に慣れているのか、暴徒寸前の生徒達を適当に鎮めると体育館への移動を促すのであった。



体育館


「では、魔鉱石を配っていきます。皆さん落ち着いて下さい、ちゃんと全員分ありますから」


さくさく配って無事に全員に行き渡る。


「では、皆さん魔鉱石に魔力を込めてみてください。そうすれば形が変わるはずです」


担任の言葉を今か今かと待ちわびていた生徒達が我先に魔力を込める。


すると、握られていた魔鉱石が様々な形に変わっていく


刀、槍、剣、服、はては魔獣だったりだ


さて、そんな中俺の手の中には砂時計が握られている。


オーソドックスな砂時計だ

装飾が少し付いているだけで、砂時計だ

……え、これだけか


世界最強のジジイと互角の俺のアイテムが只の砂時計だと!?

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