表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポコとプケ  作者: らんこ
2/4

ポコのココロ

ボクの家の隣に住んでいるポコはね、ボクとは違ってナガナガ族の一員なんだ。




長々と書くの。




ながいって意味で、確かにポコの耳、手、足はとっても長いんだ!




でもね、他にもボクと違うところがあるの。




それは、カラダにポッコリ穴が空いていること。




ちょうど、シンゾウの部分。




ポコのお母さんのマコさんによると、生まれた時からそうだったんだって。




それにね、




ポコは今まで「うん。」としか言ったことがないんだ。




ボクが「遊ぼっ!」って言ったら「うん。」って返ってくる。




ボクが「お菓子食べよ!」って言ったら「うん。」って返ってくる。




ボクが「外に行こう!」と言ったら




ボクが「ジャンケンしよう!」と言ったら




ボクが「ポコ!」と呼んだら…




「うん。」としか返ってきたことはない。




「おはよう」も、「ありがとう」も、「ごめんなさい」も…




ポコは言ったことがないんだ。




正直言うとちょっと寂しい。




もっといろんな話をしたいし、一緒に笑いたい。




でもね、

これもマコさんが言ってたんだ。




ーーポコは生まれる時に間違えて私の中にココロを置いてきちゃったんだ。




そう言っていた。




ーーーいつか、ポコが…ポコの穴がうまる時が来るとしたら、それはきっと大切なものに気づいた時…、だと思うな。




ーーーだからプケ…

ポコの大切なものになってあげようね。




うん!

元気よくそう答えた時のことを覚えてる。




だってポコはボクの大切な友達でずっと一緒にいたから家族みたいなんだもん。




あ、ポコが弟だからね!




って同い年なのに勝手に思ってるのはポコにはナイショ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ