高い。
この話の主人公である私は、ぽつんと一人で居ると、"お高くとまってる"と誤解される事がある。
そんな事はないのに、そう見えるらしい。
どうしたらそんなことになるのか理解しがたいけれど、私の価値なんて1円にも満たない無料同然だというのに……誤解しすぎだ。
才もない、技量もない、運もない。
ないないづくしだっていうのにそれがお高いとは何事だろうか?
価値のあるものを一つでも持っていたとすれば、それは誤解ではなくなるんだけどね。
でも、どうしようもなく無価値なんだから仕方ないじゃない。
でも、こうも言うのだ。
ただより高いものはない。
ってね。