表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひだまり亭の、急がない時間 ~異世界に来たけど、特に目的もなく生きてます~  作者: 九条 綾乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/16

第13話 霜に慣れた朝

 朝、裏口の木桶は白くなっていた。


 ミリアはもう驚かない。

 指で触れて、少し待つ。


「昨日より、厚いですね」


「そうだね」


 それだけ。


 息は白い。

 でも、動きは鈍らない。


 火を入れる。

 鍋を置く。

 いつも通り。


 客が来る。


 足音が、少しゆっくりだ。


「おはよう」


「おはようございます」


「寒いな」


「ええ」


 それで十分。


 昼前、猫が外に出た。


 しばらくして戻ってくる。


 足が、少し濡れている。


 ミリアは布で拭いた。


「もう慣れた?」


 猫は答えない。


 午後、霜は消えない。


 でも、誰も気にしない。


 夕方、スープがよく出る。


 味は、昨日と同じ。


 夜。


 戸締まりをしながら、ミリアが言う。


「冬ですね」


 ユウトは、頷いた。


 説明はいらない。


 もう、そういう時期だ。


 ひだまり亭は、

 霜の朝に、慣れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ