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異世界に来たけど、特に目的もなく生きてます  作者: 九条 綾乃


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第11話 今年は早い

 朝の仕込み中、ミリアが言った。


「寒いですね」


「そうだね」


 ユウトは鍋をかき混ぜながら答える。


 湯気が、昨日より白い。


 常連が来た。


「今年は早いな」


 それだけ言って、席に着く。


「何がです?」


「寒さ」


「ああ」


 それ以上は、誰も言わない。


 ガルドが遅れて入ってきた。


「今年は早い」


「何が?」


「だから、寒さ」


「そうですね」


 昼過ぎ、猫が外に出た。


 すぐ戻ってきた。


「今年は早いね」


 ミリアが、猫に言う。


 猫は答えない。


 夕方、客が減る。


 火を少し強くする。


 誰も相談しない。


 夜、片付けのとき。


「去年も、こんなでしたっけ」


 ミリアが言う。


 ユウトは少し考えてから答えた。


「さあ」


 灯りが揺れる。


 外は冷える。


 それでも、店は静かだ。


 今年は、早い。

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