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第6話 勇者パーティ





 みんながパーティを組んでいる中、俺は端で独り虚しく立っていた。


 これからどうしよかなぁ……とそんなことを考えている時、何故か学校一の美少女の姫野紗良がこちらに来て、


「佐々木くんってもうパーティ組んでる?」


 俺は姫野さんが来ると思っていなかったので、驚愕のあまり、呆然としていた。


「あの、佐々木くん……?」


 俺がぼーっとしていたせいで、姫野さんが困ってしまった。


「い、いや、俺はまだ決まってないぞ?なにせ友達がいないからな。それに姫野さんみたいにそんなにスキルも強くないし」


「そうなの……?じゃあもし良かったら私たちのパーティに入らない?」


(え、ええええええ!?!?姫野さんから誘われたぁ??も、もしかしてモテ期到来!?いやいやいや、まさかそんな訳……)


 俺がそんなことを1人妄想していると、


「どう……かな?」


 姫野さんが上目遣いをしながら聞いてきた。


(ああああああああぁぁぁ!!可愛いすぎて死ぬ……これ絶対俺に気があるだろ!)


「俺は入ってもいいんだけど、さっき言った通り俺のスキルはそんなに強くないよ?」


「全然大丈夫だよ!」


「ま、まあ、大丈夫なら入るよ」


「やったー!佐々木くんありがとね!」


 そう言い姫野さんは喜んで飛び跳ねていた。可愛い。


「じゃあみんなのところ行こ!」


「う、うん」


(姫野さんは良いって言ってくれたけど、問題は黒沢だなぁ……あいつ俺の事嫌ってるみたいだし)


 俺は姫野さんに連れられ、黒沢たちの所へきた。


「あれ?紗良ちゃんそいつは?」


 開口一番にそう言ってきたのは、案の定黒沢だ。


「佐々木くんのこと?私が誘ったの」


「そ、そうか……」


 そう姫野が言うと、黒沢は少し嫌な顔をした。


(やっぱり嫌われてるよなぁ)


「誘ったってことはそれなりに強いスキルを持ってるんだよね?」


 そう口を開くのは、光輝。聞き方が少しウザイな。


「それが、実は私佐々木くんのスキル知らないの」


「え!?知らずに誘ったのかい?ま、まあいいや。ちなみに佐々木くんはどんなスキルなんだい?」


 俺は光輝に聞かれたので、話すのがめんどいからステータスカードを見せた。


「へぇ……なかなかいいじゃないか。ユニークスキル2つ持ちは君だけなんじゃないか?」


「いや、俺に聞かれてもわかんないんだが……」


 でも、そのように聞くということは俺しかいないのだろう。やったぜ。


「なんか、佐々木くんのだけ見るのも悪いから僕のも見せるよ」


 そう言って神林は俺にステータスカードを渡してきた。


────────────────────


【名 前】 神林光輝  【年 齢】 16歳


【種 族】 人族  【性 別】 男


【レベル】 1


【体 力】 350  【魔 力】 150


【腕 力】 500  【俊敏力】 420


【精神力】 400


【スキル】 言語理解 生活魔法 剣術Lv6 身体強化Lv4


【ユニークスキル】 聖剣使い《ソードマスター》Lv1


【経験値】 (0/100)  【SP】0


────────────────────


(うわぁ……なかなかチートだなぁ。魔力以外俺の倍近くある。もしかして俺、みんなより少し弱かったりする?)


「つ、つよいな……」


 俺はつい心の声が漏れてしまった。


「そうか?ま、ありがとな!これからよろしくな!」


「お、おう。よろしく」


(ふう。なんとかパーティに入れた。光輝って案外優しいなぁ……)


 俺は1人そんな呑気なことを考えていた。まあただ、1人だけ俺がこのパーティに入ることを望ましく思ってないやつがいるが……

読んでいただきありがとうございます!


感想などあればぜひお願いします!


次話でまた会いましょう(・o・)ノ"


次話更新は8月3日予定です!

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