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終焉の管楽器  作者: herbst
3/3

終焉の管楽器 3

 朝食の時間が終わるとすぐに兵舎に放送がかかった。

 内容は、今日出撃命令があるものは至急講堂に集合せよといった内容だ。

 クロエたちが講堂につくと既に多くの兵士が集まり整列をしている。

 講堂はかなり広く人が三百人入ってもまだまだ余裕がありそうなぐらいだった。クロエたちも並んでいる他の兵士たちに倣い列に加わる。ここに集まっている兵士はみなどこか緊張した面持ちをしていた。

 兵士が集まり終わるとすぐに四十歳くらいの聡明な顔をした男性が登壇した。講堂の空気が変わる。

 その男性は力強い声で話し始める

「ここに集まってくれた勇敢な兵士よ、まずは人類を守る最前線に行ってもらえることに礼を言う。私は機空兵団、団長のオネイロス・エレテインだ。我々人類は聖骸やラッパ吹きの未知の力によって幾たびも敗北をし、そして多くの犠牲を払ってきた。その犠牲を無駄にしないよう、残された道をつなげる後続がこうして多く出てきてくれたことは、うれしく思う。今回の迎撃任務は今まで訓練をしたことを発揮することができればそう難しいことではない。しかし、兵士は初陣が最も多く命を落とす。もう一度君たちの顔を見ることができることを私は強く望んでいる。以上だ。すぐさま装備の点検、出撃の準備を、では解散」

 クロエたちは団長の解散の言葉を聞くとすぐさま自分たちの装備の確認作業を行うため。

 機空兵団の基本装備は近接用の大型ナイフ、自動小銃、そして兵団名の元にもなっている機空兵器。

 機空兵器とは名前の通り人間が空を飛び三次元的な動きを可能にするための道具である。

 機空兵器は人類が活動できる範囲が小さくなることによって採掘できる資材が減少し、従来道理の兵器を作り続けるのが難しくなったことと、戦車などでは動きが遅く聖骸に攻撃が当てれなく、聖骸の攻撃がよけれなかったために開発された。

 これにより聖骸の動きについていけるようになったため討伐数が格段に上昇した。

 しかし利点だけではなく問題点も多く存在していた。機空兵器の高い機動力を維持するためにできるだけ装備の総重量を減らさなければならず、兵士の防御面に装備を割けないため聖骸の攻撃が一回当たるだけで致命傷になってしまうことと、一人の兵士が複数の装備を持つことができないため多くの役割をこなすことができなくなっている。そして操作が非常に困難なため兵士の事故が多く発生してしまっていた。

 装備の確認、装着が終わった兵士は班ごとに集まり次第、外の広場にいるエレテインの元に向かう。

 班長のジュダスが出撃の準備が終わったことを報告する。

「第21班、出撃準備終わりました」

 その報告を受けたエレテインは他の班が準備を終えるまで待機を命じた。

 三分ぐらいたつとほかの班も終わったらしく待機をしている兵士が増えてくる。

 そしてすべての班が準備を終えるとエレテインは兵士たちに出撃の命をだした。

 

 


 

 

 

 

 



 

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