幕開け
【神の方程式】
~Kruschtya Equation as Me~
──これは、とある作家をめぐる物語
主人公:絆舵野壱朗は作家の学生時代からの友人だ。彼の書いてきた人気シリーズの小説の中で、主人公のモデルとなった人物。彼は作家の変化に気づくだろうか。どこか様子がおかしいと、感じているかもしれない。
連絡を怠れば彼は作家:黒真井音依汰の部屋にやってくる。その先で彼はなにをするのだろう。
そして、彼の作品を世に出してきた者:二宮文明。彼が無名の頃からずっと担当してきた。彼の作品には今や多くの利権が絡むようになっているが、変わらずに原稿を取りに来るだろう。彼は不摂生だった作家を時に心配し、支え、長年ともに歩んできた。人間をやめた彼が書く作品も、全て彼を通して世界へ放たれて行く。
その先で起こることを彼は利とするか、
良しとするか、それとも――。
そんな彼らをよそに、何かを追い求めて探し当てる者がいる。
それが作家の信者:來瀬魅己。
彼女は作家の小説のファンだ。彼の作品はすべて読んでいるし、彼の作品がなければ今の人生はない。彼を見つけ出してきて近くに引っ越し、今まで普通にご近所さんとして接してきた。
しかしそれは上辺の仮面。
彼女が見つけ出すのは真実なのか、辿り着く先はどこなのか。
探し当てた解を、どう扱うかは彼女とこの物語の展開次第だ。
――以上、彼ら三名の物語。
これは、とある神の作家をめぐる人間達の物語。