~Kruschtya Equation as Me~
人はみな無意識に同じことをしている
すべての人間は生まれた時からみな神だった
わからないほうがいいことから目を背けても
わかったうえで向き合おうとも
そこにある神の御業は変わらない
登場人物紹介:
作家:有名小説家:中心人物
黒真井音依汰
一人称:僕
年齢;28歳
好きなもの:くろねこ
趣味:稀覯本や人形のコレクション
作家の友人:物語の主人公
絆舵野壱朗
一人称:俺
年齢;27歳
肉体派系の正統派熱血主人公的な青年。明るくまっすぐな性格で強い正義感の持ち主。学生時代からノートを見せ合ったり、学生時代の黒真井を強引に遊びに誘ったりして人生の色彩や光を与えた人物。
作家の担当:編集者:作品を世に出す者
二宮文明
一人称:俺
年齢;40歳
眼鏡の中年男性。草臥れた風貌で、いつも疲れが見え隠れする面立ちをしている。
面倒見が良い苦労人だ。黒真井よりも一回り年上の大人。
一応敬語を使うけれど作家の事は昔から完全に下に見ている。
それは若かったころからの付き合いであるからのみでなく、才能ある小説家でありながら人として様々なものが足りていない作家への呆れでもある。この中で唯一本人から合鍵を渡されている。
作家の信者:偏執家:追い求めて探し当てる者
來瀬魅己
一人称:私
年齢;24歳
タレ目のおっとりとした女性。
外面は近所のやさしいお姉さん、というイメージ通りの人物像を演じている。
以前から作家へ手作りお菓子を頻繁に差し入れしている。
昔から彼女の寝室の枕の下には黒真井の本が常にあった。
お菓子を差し入れる際、わざとバスケットに高価そうなお洒落な食器を収めた上に菓子を置いて渡し、それを返してもらうときに会話するのを人生の楽しみにしてきた。
黒真井がそのお菓子のバスケットを返すときにつけた「ありがとうございました」や「ごちそうさまでした」のメモ書き付箋は彼女の宝物だ。