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アンちゃんは有能で可愛い件

◇宿屋月の雫 AM08:00

朝飯食べたし、2日間の休みをどう活かすかな


う〜ん


万が一メンバーが増えなかった時を考えて

『アレ』が作れるか確認するか


とりあえず使い方の確認も兼ねて

『防犯用品作成キット』を使ってみるか


見た目はジュラルミンケースって感じ

サイズは取っ手の面が1m、側面が70cm、厚さ2cm

結構デカイ、この世界では異様な見た目かもな


まずはロックを外してオープン!!


「おぉ!!」

つい声が出てしまった


蓋?部分の内側はモニターになってる

手前にキーボードもあってパソコンだな

ただキーボードとモニター間50cmは

真っ暗な空間になっていて底が見えない


試しに手を突っ込んでみるか


ん?何か有る

紙?とりあえず取るか



なるほど取説か

手を突っ込まなかったら手に入らないとか

あの神様中々良い性格してるよ


えーっと

作りたい物を入力すると

モニターに必要な材料が表示されるのか

注意書きによると

ある程度構造を理解してない物は作れないか


コレ防犯用品以外も作れるのか?

試してみるかな


「うーん『核兵器』どうだ?」


『核兵器は作成出来ません、知識が足りません』

知識あったら作れるのか?


「次は『アイス』は?」

『食品は作成出来ません』

食品は駄目か


「『ダウンジャケット』はどうかな?」

『作成可能です、材料は次の通りです』

・ジャイアントダックの羽

・布(種類や色、柄は自由)


なるほど、材料はこっちの世界に合わせるわけか

ただダウンジャケットは防犯用品か?

いや、布次第では防刃に出来るか

モンスターの素材ならアラミド繊維みたいのも有るかもな


さて本命の『アレ』を確認するか

「よし『※※※※※』どうだ?」

『※※※※※は作成可能です、材料は次の通りです』

・魔石、ランクD以上(属性は問わない)2個

・魔石粉末(属性は問わない)必要数

・スパイダー系モンスターの粘着糸必要数

・支柱2本

・魔水晶1個


必要数か、うーん沢山だな

支柱以外はどこで手に入るんだ?

粘着糸はモンスターの素材だし魔石は?

蜘蛛を狩れば両方手に入るのか?

魔水晶って何だ?



参った・・・



ダメ元でアンちゃんに聞いてみるか



「マモル様おはようございます、どうかされましたか?」


「ちょっと聞きたいことが有るんだけど良いかな?」


「なんでしょうか?私でお答え出来ることなら、お答えしますよ」


「属性は問わないからランクD以上の魔石と魔石粉末、スパイダー系モンスターの粘着糸、魔水晶が欲しいんだけど、手に入る方法分かるかな?」


「そうですね、予算に余裕があるなら魔石屋で魔石と魔石粉末は手に入るかと思います、運が良ければ魔水晶も取り扱っている可能性もありますね、粘着糸は素材屋で手に入るはずです、もし予算を抑えたいならDランク以上のスパイダー系モンスターを狩れば魔石と粘着糸は手に入れられると思いますが、魔水晶は村から半日以上離れた鉱山に行かないと駄目ですね」

アンちゃん詳しいな


「ありがとう、アンちゃ・・・さん」

やべ、ちゃん付けで読んじゃったよ


「ふふ、マモル様が呼びやすい呼び方で良いですよ」


「はは、頭の中でアンちゃんって呼んでたからつい口に出しちゃったよ、お言葉に甘えてアンちゃんて呼ばせてもらうよ、アンちゃんも俺に『様』はいらないよ、大した男じゃないから」

はずい・・・


「マモル様は正直で面白い方ですね、じゃあ私も他にお客様がいなければマモルさんて呼ばせてもらいます」

なんて笑顔だ!

営業スマイルだとしても惚れそう・・・

38歳独身には眩しすぎる・・・

今は25歳だからイケるか?



って何考えてるんだか

頭切り替えよ


「情報ありがとう、因みにモンスター狩るのって資格とかいる?」


「資格は必要無いですけど冒険者登録をした方が情報面やサポート体制、あとは冒険者ランク次第では他でも優遇されますから、ある程度腕に覚えの有る方は商人の方でも登録されているケースも有るみたいですよ」

なるほど職業は兼任出来るのか、なら冒険者登録してみるか


「なるほどね、重ね重ねありがとう、今度何かお礼をさせてもらうよ」


「ふふ、お礼楽しみにしてます」

おっふ、か、可愛い


「それじゃあ、行ってくるかな」


「お気をつけて、いってらっしゃいませ」


「いってきます」

何か良いな




◇冒険者ギルド コウエーキ三国共同支部

「サトウさん、お待たせしましたコチラヘどうぞ」


「新規登録って結構いるんですね」


「それは時期的な問題ですね、学生が卒業して登録に来てるんですよ」

なるほどね


「それでか、気付きませんでした」


「それでは手続きを始めます、登録は至ってシンプルです、お手持ちのカードをこの魔水晶にかざしていただくだけです、ただ注意事項としては名前、年齢、性別、職業、犯罪歴の他にスキル・魔法を除いた能力値を冒険者ギルドに提示していただくことが必要となります」

へぇ、犯罪歴までわかるのか


「理由を聞いても?」


「はい、犯罪歴は単純に悪党を冒険者にしない為ですね、能力値は著しく不適合な方をお断りする為と、逆に優秀な方には優遇措置をする為です」


「無駄死にさせない為ですか、なるほど」


「そうですね、あと規則としてランクと同等以上の依頼を月一回以上受けなかった場合はランクに応じた金額を納めていただきます、以上のことに納得いただけない場合は冒険者になれませが、サトウさんはどうされますか?」

断る理由はないな


「登録をお願いします」


「わかりました、それではカードをコチラヘかざして下さい」


やっぱり異世界来たら1度は冒険者だろ




作ろうとしている『アレ』は安易に想像がつきそうで、自分の文才やら色々能力に落ち込み気味


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