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Gメンとコストケ

なんだかんだで大量に手に取ってしまった・・・

イ〇アとコス〇コの良いとこ取りみたいな店はズルい


さてあとは会計だな


ん?


あの客・・・




万引きか

どうするかな〜


いや、これはチャンスだ

俺を売りこむチャンスだ!



「あの〜」


「先程登録されたお客様ですね、どうかされましたか?」


「ちょっと、お伝えしたいことが」


「なんでしょうか?」


「あそこのオーバーコートを着た男性のお客さん、万引きしてますよ」


「まんびき?」


「あー、盗みです」


「!!なんですと!すぐに確認しましょう!」


「あ!待って下さい!」


「何故です?」


「まだ店を出てないからですよ」


「?店を出てないから駄目??すぐに捕まえるべきでしょ!」


「店の中で捕まえるのは絶対に駄目です、理由は店を出る前であればコレから支払うつもりだったとか言い訳され、最悪冤罪だと店を訴え、貶める可能性があります、ここは私に任せてもらえませんか?」


「なるほど、ただ任せろとは?」


「私は専門家、警備員ですから」


「警備員?聞いたことがないですね・・・・ですがわかりました、あなたにお任せしたいと思います、ただ誤認だった場合などは責任を取っていただきますよ」


「任せて下さい、それでは荷物はここに置かせてもらいますね」

よし、アイツは間違いなく万引きをしていた、店員との会話中も商品を戻した形跡はない、あとは店を出るまで尾行だ






やっぱり、レジを通らず出ていこうとしてる


はっきり言って雑魚だな



「あの申し訳ないんですが、ちょっとよろしいですか?」


「ん?私ですかな?」

バレてると思ってないな


「はい、実は伺いたいことがありまして」


「なんだね?急いでいるんだが」


「時間は取らせませんので」


「わかった、早く要件を言いたまえ」


「そのオーバーコートの内ポケットに盗んだお酒入ってますよね?」


「なっ!何を言っているんだ!!そんなものは無い!!」


「何も無いなら見せてくださいよ」


「くっ、相手にしてられん!」


「いやいや、困りますね、見せていただくまではこちらも引き下がれませんので、ほら、周りの方々も気になるようですし、場所替えましょうか?」


「・・・・くっ、わかった案内しろ」

ふん、エセ紳士が対面を気にするなら盗むなよ


「では、こちらに」


「・・・ふん!誰がお前の言いなりになるか!!」

アホや、逆上して殴りかかって来やがった

まぁ、負けないけど


『ドガッ』

「お店の前で暴れのは、お・や・め・く・だ・さ・い」

殴りかかって来た手をいなし

体勢を崩したエセ紳士を抑え込みながら注意する


「ぐぅっ」


「おっと、商品は返していただきますよ」

内ポケットから取り出す


周りから「おぉー!」っと歓声が上がった


「申し訳ないですが、どなたか兵士の方を呼んでいただけますか?」


「その必要はない!そいつは俺が連れてってやる!」


「あぁ、あなたは検閲をされていた兵士の方ですね」


「おう、俺はイバンだ!お前さん中々良い腕してるな!見事な体術だった!確か職業は警備員だったか?どうだ?良かったらウチに来ないか?」


「お誘いは嬉しいのですが、やりたいことがあるので」


「そうか、元Bランク冒険者を簡単に抑え込む力量は是非ともウチに欲しかったんだがな、仕方ないか」


「この人、元Bランク冒険者なんですか?」


「まぁな、コイツは心が折れちまったんだよ、昔はスゲェ奴だったんだけどな、まさかここまで落ちぶれたとはな」


「そうですか」

Bランクってこの程度なのか?


「それじゃあ、連れてくぜ!そうだお前さん名前は?」


「サトウ マモルです」


「ほぅ、歴代の建国王や開拓者達みたいな名前だな」

あー、転生者とかのことか

「まぁ、どうでも良いか、暇な時で良いから後で検閲兵の詰所に来い、コイツを捕まえた報償が多少だが出るからな」


「わかりました、そちらの方をよろしくお願いします」


「おう、またな!」

ふむ、やっぱり強面だけど良い人だな




あ、店員さんだ

「サトウ様!ありがとうございました!見事なお手前でした」


「いえ、もっと穏便に済ませたかったのですが」


「いえいえ、十分な結果かと」


「そうだ、こちらが盗られたお酒です」


「ありがとうございます」


「因みに伺いたいんですが、商品の数が帳簿と合わないことが多くないですか?あ、言えないなら無理に言わなくても良いですけど」


「・・・・恥ずかしながら、帳簿と合わない事が多々有ります」


「やっぱり、唐突ですけど、私を雇いませんか?」


「雇う?」


「えぇ、今回のように商品を少量窃盗する人が、結構いるみたいですね、一つ一つは少額でも、積み重なれば大金です、いつかは店に大きな影響が出るかもしれません、それを抑止や捕まえるのが警備員です。厳密には警備員の仕事の一部ですけど」


「なるほど、確かにサトウ様の言われていることは、理解出来ますが・・・」

まぁ、いきなり雇えと言われても困るよな


「それじゃあ、明日から3日間報酬は不要ですので試用期間としてもらえませんか?3日見て継続したければ契約、不要と思うなら打ちきりで良いので」


「・・・・よろしいのですか?サトウ様にメリットが少ないと思われますが」


「私は全然構いません、それでどうでしょうか?」


「わかりました、3日間様子を見させせていただき、その後判断させていただきます」


「ありがとうございます」

よし!脱自宅警備員!


「自己紹介が遅れました、私はイケダ・コストケの店舗責任者のウルスと申します、本日はありがとうございました、明日からもよろしくお願いします」


「よろしくお願いしま・・・コストケ?」


「家具日用雑貨がイケダ、食料品類がコストケ、複合店舗はイケダ・コストケとなります、御存知ありませんでしたか?」


「は、はは、出身が遠方なもので、はははは」


「?そうでしたか、あ!サトウ様のお会計が、まだでしたね!今お持ちしますので!」

素早いな動けるぽっちゃりか

それにしてもコストケ・・・


まぁ、良いか



その後、会計を済ませ宿に戻った


へぇ、中々良い部屋だな


さて、万引きは予想以上に多そうだ

怪しい奴も何人かいたし

あと、今日の奴だけか分からないけど

手を出してくるケースが多そうだな

こっちはスキルとかが有って腕っぷしに

自信が有る奴等が多いだろうからな〜


でも、今日の感じなら何とかなりそうだな


店舗責任者のウルスさんと知り合えたのも良かった


明日から3日間が勝負だ


よし!風呂入って寝よ



実際、万引きGメンは誤認案件とか有るみたいで、ミスった時は謝罪とかかなり大変らしい。

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