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ギルド担当者はケイさん

◆防犯ゲート売り込みから1ヶ月

◇イケダ事務室 AM09:30

「ふぅ」


「サトウさんお疲れ様です、これで書類は全て記入完了となります」


「まさか、こんなことになるとは・・・」

何十枚の書類書いたんだよ


「ハハハ、サトウさん考えが甘過ぎます、万引きという概念の提唱と対応マニュアルの作成に画期的な魔道具の開発、更にはマモル式販売方法の確立、立て続けの活躍ですからね」


「まぁ、確かに考えが甘かったと認めます、それより何でマモル式なんですか?」


「ん?基本的に開発や立案をした人の名前がつきますよ。サトウ式は既にあるので、マモル式になった訳です、因みに防犯ゲートもマモル式防犯ゲートですし、万引きのマニュアルもマモル式万引きマニュアルと呼ばれるようになります」


「あーなるほど。サトウ式はあるんですね、ちなみにどんなのですか?」


「サトウ式は、サトウ式レジシステム、サトウ式決済など数十の特許がありますね」

ワオーンて鳴くのお前の仕業かい!


「へぇ〜凄いですね」


「サトウさん、これから安定して収入が得られますね」


「そうですね、それで相談なんですが防犯ゲートも効果を発揮しているので勤務を週3日程度に減らせないでしょうか?勿論契約料金は減額させていただきますので」


「わかりました、ただ契約料金は増額で相談させて下さい、出勤は自由出勤で構いませんよ」

破壊の条件!


「え?それではイケダ側にメリットがないのでは?」


「それに関しては十分なメリットは既にいただいてますから」


「ん?どういうことですか?」


「まず、元々契約料金が安すぎます。元々1ヶ月経ったら増額を申し出るつもりでしたから、それがまさか防犯ゲートの開発を1ヶ月以内に行うとは驚きましたし優先的に販売もしてもらえました、これによりサトウさんの価値は更に上がりました、今では本店からも絶対にサトウさんを繋ぎ止めておくようにと指示がありましたので」


「いや、信頼もないまま高額な契約は出来ないと思ったので、それに本店からの指示を言っちゃって良いんですか?」


「確かに信頼は大事ですが、サトウさんは一週間で成果を示したじゃないですか、既にあの時に私からの信頼は得てましたよ、あと本店からの指示は別に大丈夫です、私はサトウさんと対等でいたいですからね、隠し事は不要です」

隠し事は不要です、か

これじゃあ俺も隠し事はしづらいな

やっぱりやり手だよウルスさんは


「わかりました、とりあえず契約料金の増額は無しで防犯ゲートの保守及び防犯アドバイザーとして契約を更新しましょう」


「契約料金は上げなくて良いのですか?それに防犯アドバイザー?とは?」


「不定期ですし契約料金はそのままで構いません、防犯アドバイザーは万引きは勿論、それ以外にも店舗に関わる盗難や強盗等に対して私から助言を行うような感じですね、まぁ内容によっては追加で請求をさせていただく可能性はありますが」


「なるほど・・・これもマモル式として登録しましょう!」


「え!また書類作業が・・・・」

事務方の仲間が欲しい・・・


「因みにアドバイザー契約は他店舗でも結んでいただくことは可能ですか?」


「他店舗ですか?そうですね、現状一人でやりくりしているので、仲間が増えれば可能かと思います。まぁ実際に行かなくても良いならやりようもありますけど、現地を見ないと分からない部分もあるので」


「そうですか、サトウさんならすぐに仲間は増えるでしょうから、時が来たらお願いしますね」

この1ヶ月は目ぼしい人いなかったんだよな〜


「そうなれるよう、頑張ります」



◇冒険者ギルド PM13:15

「こんにちは」


「あ!サトウさん、こんにちは!今日は依頼を受けてくれるんですか?」


「ケイさん圧が凄いですよ!今日は依頼してた素材の受け取りと、再度依頼をしにきただけですよ」

ケイさんは最初から担当してくれてるけど

だいぶ親しくなったな


「はぁ、相変わらず冒険者はついでなんですね、実力あるのに・・・」


「買い被り過ぎですよ、俺なんて大したことないですから」


「オールさんが本気でなかったにせよ、良い勝負した人が謙遜しても嫌みにしか聞こえませんよ〜」

なんかトゲがあるな

ギルマスのエイクさんに怒られたか?


「まぁ、落ち着いてよ、今度何か奢るからさ、ね?」


「本当ですか!?サトウさんから誘ってくれるなんて嬉しい!」

アレ?なんかスイッチ入った?

あと声デカイんですけど!

周りの人見てるから!


「それでは、ご依頼いただいた素材の確認をお願いします」

切り替え早っ!


「フォレストスパイダーの粘着糸が100、魔石が123・・・問題ないです」


「素材の収集依頼は継続で良いでしょうか?」


「継続で」

防犯ゲートの作成依頼が

多過ぎて自分だけじゃ

素材までは収集出来ないんだよな


「それでは、粘着糸が10個単位で50,000G、Dランク魔石が1つ5,000Gでよろしかったでしょうか?」


「それでお願いします」


「支払いも前回と同様に引き落としで良いでしょうか?」


「問題ないです」


「手続きは完了となります」

よし、帰るかな


「ありがとうございました」


「ご飯楽しみにしてま〜す、それではまたのお越しをお待ちしております」

公私混同!まぁ周りは気付いてないから良いけど




◇魔石屋 ザ・ゴールデン PM15:10

「クルムさん、こんにちは〜」


「サトウか、ちょっと待っとくれ、今日も魔水晶を買いに来たのかい?」


「そうですね」


「小魔水晶なら20仕入れといたよ!300,000,000Gだね」


「早速支払っちゃいますね『にゃおーん』これでよしと」


「だいぶ儲かってるみたいだね、それにマモル式だったかい?色々面白いこともやってるようだし、私の目に狂いはなかったねぇ」


「それなりに儲かってますけど忙しくて、あ、設置した防犯ゲートどうです?」


「忙しいことは良いことさ、防犯ゲートは中々面白いね、中魔水晶以上は裏に置いてるけど小魔水晶はカウンターに何個か置いてるからね、防犯ゲートのお陰で二回バカな奴を捕まえられたよ、ククク」

因みにクルムさんにプレゼントした防犯ゲートには

足が悪いクルムさんの為に雷属性の魔石を組込んで

万引き犯をスタンさせる凶悪な?特別製


「その笑い方怖いですから!」

ザ・魔女的な笑い方!


「私相手に正面から怖いとか言えるのはあんただけだよ、ククク」

だから怖い!


「はぁ、それじゃあ今日はこれで帰りますね」


「そうかい、気をつけて帰んなよ」


「ありがとうございます、また来ますから、クルムさんも体には気をつけて」


初登場時に名前が出ていませんでしだが

ギルド担当者はケイ 22歳 ありがちなブロンドロングの美女

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