アルトイラ併合会議
来月より私、先祖代々貧乏はめっっっっっっちゃ忙しくなります……(´;ω;`)
更新だけは止めないように頑張りたい……けど体力切れで倒れてしまった週はお許しを(´;ω;`)
「韋駄天」の根回しもあってか、アルトイラ城内にはスムーズに入ることができた。
綺麗に掃除の行き届いた応接間に通され、紅茶をお菓子を出される。
そのまま数分待つと、控えめなノック音の後に懐かしい人物が部屋へと入ってきた。
「ようこそおいで下さいました、シンヤ様」
「久し振りだな。最も、俺は二度と来る気は無かったんだが」
大柄な軍人の男。
こいつはアルトイラ兵統括、総司令のガリウスだ。
以前俺に神器を手渡した、ある意味恩人とも言える、敵の部下である。
あの時は全身を鎧に包んでいたから顔が見えなかったが、中々精悍な顔つきをしている。中々に太い眉毛が、その真面目そうな表情に拍車をかけている。
腕から顔まで綺麗に日焼けしている事や、引き締まった筋肉質な身体を見るに、きちんと訓練しているらしい。
「韋駄天様より、お話は伺っております。まずはあの勇者ヒューゴを下し、マリアナの勇者となった事をお慶び申し上げます」
「よせ、俺も好きで勇者になった訳ではない」
「お連れの方は……奥様ですか?」
「私はそんなんじゃないわ。シンヤ君のせいで、ここの統治もすることになったから来ただけよ」
「そうでしたか。では、正式な話のため議会部屋までお越しいただけますか」
割りと待たされたが、ようやくあちら側の準備も整ったらしい。
ガリウスに案内され、ある意味懐かしいとも言える、見知ったルートを通って重鎮達が待つ部屋へと向かう。
俺が乗り込んだ時と何ら代わり映えのしない部屋だが、中央に据えられた円卓が新しいものに変わっていた。
元の円卓を俺が叩き割ったせいだ。
「久方ぶりでございます、シンヤ殿。今日までアルトイラの政務を執り行っていました、フォークスと申します」
「以前は名乗りもしなかったな、狐野郎め」
「ハハハ、これは手痛い事を。お許し願いたい」
前回も見た、リーダー格っぽい狐目の貴族が、胡散臭そうな笑顔を顔に貼り付けて頭を下げてきた。
ノルやフロストへの仕打ちをこの目で見てから、どうもアルトイラの人間には信用が置けない。
俺はファナを伴い、用意されていた席へどかりと腰を下ろした。
椅子を近づけ、隣に身を寄せるようにファナも席に着く。
「さっさと始めてくれ。あまり長居はしたくない」
「…………かしこまりました。では、始めましょう」
「ああ、そうだ。俺はレギナ王国からアルトイラの統治権を貰っているが、俺は運営には手を出さない。全ては、ここにいるファナに任せるつもりだから、俺に話は振るなよ」
「肝心な所は丸投げなのね……はぁ、まあいいわ」
「ごめん。でも、信用できるのがファナしか居ないんだよ……」
少し疲れた顔を見せたファナに、俺の中のサラリーマン精神が痛み罪悪感を覚える。
真面目に労働環境について考えないと、ファナが過労で倒れてしまいそうだ。
ノーブラック、イエスホワイト。
この会談が終わるまでの間は、それを考えて過ごそう。
「紹介に預かった、ファナ・カルデアよ。マリアナの女王をやっているわ。政治に関してはシンヤ君に一任されているから、この話は全て私が聞かせてもらうわよ」
「ほう……これは驚きましたな。てっきり、従者か妾のどちらかだとばかり思っておりました。非礼をお許し下さい」
フォークスと言ったか、わざわざファナを貶すような言葉を吐いてから、頭を下げている。
その謝罪も、形式上の薄っぺらい物に見えて腹が立つ。
和を乱さないよう黙っていると、話し合いは着々と進んでいった。
現在のアルトイラの金周りから、法律関連、又は貴族制度に至るまで、事細かな内容が確認されたが、俺にはさっぱり分からなかった。
「──報告は以上になりますが、ファナ殿。何かご質問は?」
フォークスの、高飛車で人を食ったような態度が俺をイライラさせる。
対するファナは、渡された資料をペラペラ捲りながら、険しい表情をしていた。
資料をパタリと閉じると、ファナは小さくため息を漏らした。
「……よく分かったわ。取り敢えず、引き継ぎとしてはこんなものね。今日の所はこれで失礼して、また後日正式な方針を伝えに来るわ」
「そうですか。では、今後とも宜しくお願いしますよ、ファナ殿」
「ええ、また来るわ。行きましょう、シンヤ君」
何が何だか分からないまま、ファナに手を引かれてアルトイラ城を後にする。
あの一瞬で何があったのだろうか。
流石にフォークスのあの態度には、ファナも怒ったか。
「シンヤ君、フォークスっていう男、案外ヤバいわよ」
「ん、おお。ヤバい……のか? まあ確かに、殴りたいくらいのムカつく野郎だったな」
「そうじゃないわ。恐らくあの男、他国の勇者と繋がっているわよ」
「……何だって!?」
横目に聞いていた会話からは一度も「勇者」という単語は聞こえなかったが、ファナは何かに気付いたらしい。
その話が本当なら、俺も最大限に警戒しなければならない。
アルトイラの上層部は、ノルやフロストの存在を、第三者で唯一知っている存在だからだ。
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