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転職魔王の勇者討滅録  作者: 先祖代々貧乏
52/68

役割

 更新の手を止めたくはない……が、7、8月仕事の休みが無いんです(´;ω;`)


なるべく努力しますが更新止まったらごめんなさい(´;ω;`)



 いつまでも立ち話をしている訳にもいかないと、俺達は一旦、席に着くことにした。

 部下の隠密七面達が、ティーセットやらケーキやらを持ってくる。

 優雅なティータイムの始まりだ。

 湯気の立つ紅茶を一口含み、エルは話を口を開く。



 「勇者と魔王は、互いに殺し合う定めにあるらしい」

 「まあ、勇者と魔王って対の存在みたいなもんだからな」

 「へぇ、それは興味深い」

 「まあそんなことより、勇者と魔王は分かったが英雄って何なんだ?」

 「うーん、簡単に言えば化け物を倒すための役割かな」

 「化け物……?」

 「シンヤくん。ここで一つ質問だけど、この世界には勇者が多過ぎると思わないかい?」



 エルの唐突な質問に一瞬、場の時が凍りついたように固まった。

 虚をつかれるような衝撃を受け、俺は驚きに目を見開く。



 「言われてみれば、確かに。多いというより、むしろ勇者しかいないんじゃないのか?」

 「妾もシンヤが特別なものとばかり思っていたが……成る程、辻褄が合わせやすい話じゃ」

 「むぅ……魔王もいっぱい?」



 ノルが首をこてんと傾げ、難しい顔をしている。

 頭を撫でてやると、思考を放棄してふにゃりと笑ってくれる。かわいい。

 反対側の席から、フロストが非難するような視線をノルに向けている。

 どこかつまらなさそうにケーキを口に運んでいたソルが、瞳をキラキラさせて身を乗り出した。



 「わーっ! ノル姉がそんな笑顔になったの、初めて見た! 流石はお義兄(にい)さんだねッ!」

 「ずるいではないか、ノル! 話が分からぬ程バカでは無かろうに……!」

 「……ノーコメントで」

 「ハハハ。一応、真剣な話なんだよ?」



 エルに咎められ、俺達は居住まいを正す。



 「すまなかったな。続けてくれ」

 「ああ。僕の役割は【英雄】だが、さっきも見せた通り、耳飾り形の神器を持っている。この神器は、僕が勇者から奪ったものなんだ」

 「俺を【魔王】にした指輪も、元は勇者ガザルのものだったな」

 「それはいい情報を聞いた。この話はまだ仮説の域を出ないけど、真実味が増してくるね」

 「ふむ、つまりはこういうことじゃな? 神器というモノは勇者だけではなく、魔王や英雄などといった他の役割を与えることもできると」



 フロストがまとめた言葉に、エルは深く頷いて返した。

 無意識に右手の中指に手を触れる。

 そこには、俺に【魔王の加護】を与えている神器が装着されている。

 青く輝く三つの宝石がはまったその指輪は、手入れもしていないのに新品のような輝きを放っていた。

 何も考えずに使っていたものの、神器というモノの正体を考えたことはなかった。



 「シンヤくん、こちらの聡明で美人な彼女は何者だい?」

 「ん、フロストの事か? 正体はドラゴンだ」

 「ふむ、流石は【魔王】と言うべきかな?」

 「どういうことだ?」

 「これは役割に起因するものかは分からないけど、【魔王】は非人間、つまり亜人の味方をする者に与えられる称号だと言われているんだ。これからも、シンヤくんの周りには自然に亜人たちが集まってくると僕は思う」

 「……じゃあ、【勇者】は人間の味方?」

 「その通り。ソ──いや、ノルさん」

 「ほう……では、【英雄】は何の味方なのじゃ? それとも中立の存在か?」

 「お、フロストさんよく分かったね。察しの通り、【英雄】は中立の存在だと言われている」



 これは納得できるかも知れない。

 言わば神器によって得られる役割は、世界を均衡に保つためのシステムのようなモノだとも取れる。

 勇者と魔王が対峙し、どちらかが勢力を拡大し過ぎたら英雄が動く。

 立法司法行政の三権分立然り、こういった構図は前世でもよくあったモノで、シンプルながら強力な世の理となっている。

 少なくとも三者三様に同程度の勢力で無ければ成り立たないため、ここまで均衡が崩れてしまった理由が気になる所だ。



 「まあ大体分かったがこんな情報、一体どこで調べたんだ?」

 「僕は父の影響で考古学をしていたからね。古い書物から集めた断片的な情報をもとに、色々と推論したんだ。残念ながら勇者に異端視されて文献は全て無くなってしまったんだけど、今は神器を手に入れて実際に検証できているから良かったと言うべきかな?」

 「成程、色々と察した」

 「褒められた話じゃないから、あまり聞かないでくれると助かるよ」

 「了解。それでエル、今後はどうするんだ? 【魔王】としての役目かは知らないが、俺は今後も勇者を悉く減らしていく予定だ」

 「今は【勇者】が多すぎる。四六時中ソルが付け狙われるような世界なんてごめんだし、今後しばらくはシンヤくんに協力するよ」

 「本当か!? それは助かる」



 エルに差し出された手を、俺はしっかりと握り返しす。

 思わぬところで強力な味方が増えた。



 「これからよろしく、シンヤくん」

 「こっちこそ頼む、エル」

 「いや、本当に来てよかった」



 ……そういえば、エルは何故俺の城に来訪したのだろうか。

 表向きは勇者として通しているし、勇者同士の勢力争いなど当たり前のように存在しているため、中々バレにくいとは思っていたのだが。

 ついでに聞いてみた。



 「いや、偶然だよ。西のカルメラ商国にいたんだけど、レギナ王国の国境付近で面白いモノを目にしてね」

 「面白いモノ?」



 思い出し笑いでもするかのように、エルは心底楽しそうな笑顔を浮かべる。

 カルメラ商国など一歩も踏み入れたことも無いし、そもそも関わった覚えがないが──?



 「驚くことに、ソルに酷似した像がたっていたんだ。土の勇者主導の元で教会も建てられていて、女神として信仰されていると聞いた時には凄くビックリしたよ」

 「土の勇者? そんな奴と関わったこと……あ?」

 「もしかしたら勇者に扮した魔王かも分からないと思って土の勇者を尋ねたら、キミの話をされてね。いやー、あの像はノルさんを模していたんだね」

 「土の勇者……あの洞窟で妾を追い詰めた、あの勇者じゃな?」

 「私が見逃がした勇者……本当に改心したの?」

 「信じられないな……!」



 思わず仰け反ってしまうほど驚いた。

 何だか今日は色々と衝撃的なことが起こる日のようだ。

読者の皆さん、5秒だけ時間を下さい!!


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 お金の代わりに★を下さい……_(:3 」∠)_


 あと、ブックマークや感想もいただければ嬉しいです!「面白かった」「面白くなかった」の一言だけでもいただければ、大きな原動力になります!!!!!


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 今後とも、


『転職魔王の勇者討滅録』


        を宜しくお願いします!!

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