とある事件の末路
自分で確認はしましたが、このようなジャンルを書くのは初めてなので矛盾点があるかもしれません。
まだまだ小説書きなれていないので読みづらいと思います、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
僕は呆然としている。目の前の光景が信じられない、いや、信じたくないのだ。彼女がこんなにも無残な姿になっているのを。僕は死体となってしまった彼女を見つめ必ず犯人に復讐をすると誓った。
このままではどうしようもないため警察に電話をして、現場検証をしてもらおう、自分でも驚くほど冷静になった自分がいた。只今の時刻は午後19時頃。
通報してからしばらくするとサイレンの音が聞こえてきた。時計をみると通報した時間から10分ほどしか時間が経っていなかった。冷静になったと思っていたが、通報したときの会話内容をあまり覚えていない、彼女を失ったことはやはりとてもショックを受けてしまったようだ。
警察がこの場に来てから僕はすぐに事情聴取を受けた、僕は今日一日の行動を一つ一つを頭に浮かべながら話をする。
今日は友人と遊びに出かける予定があったため、朝起きてすぐに彼女の作ってくれた朝ごはんを食べた。その時の時間は午前8時頃。
次に時計を見たのは彼女がいってらっしゃいと、見送ってくれた時、その時の時間は午前8時40分。
それから友人とは現地集合の約束だったので待ち合わせした秋葉原に向かう、最寄りの駅からは電車に乗って1時間ほどで到着する、僕は待ち合わせ時間前には到着しておきたいので早めに電車に乗った。その時の時間は午前9時頃。
待ち合わせの11時に余裕で間に合う時間に秋葉原駅に着くことができた、その時の時間は午前9時50分。待ち合わせの時間までまだ1時間ほどあるので近くにある本屋で立ち読みをすることにした。最近ロシア語を勉強しているのだ。その間に友人が来ても困らないようにしっかりと本屋にいることを連絡しておく。
そろそろ友人が来るころだと思い待ち合わせ場所に戻った時間、午前10時40分。
しかし待ち合わせ時間になってもなかなか友人はくることはなかった、今まで約束を破るような友人ではなかったため何かあったか不安になったが、遅れることくらいはあるだろうと思い待つ。
しかし友人は12時を過ぎても来なかった、僕は我慢できなくなり友人に電話をすることにした。電話に出た友人は僕に申し訳なさそうに謝ってきた、どうやら急にバイトに行かなければならなくなってしまったようだ。
何度も謝ってくる友人に、気にしないでバイト頑張ってくれと伝え電話を切る。
12時にもなると昼飯時でお腹がすいてきた僕は久しぶりにハンバーガーでも食べようと思い、ハンバーガーショップに入り注文を終え食事に移る。その時の時間午後12時30分。
食事を終え、友人が来ないのですることもなくなってしまった僕は、せっかく秋葉原に来たのだからいろいろなところを周ろうと思い、歩きまわることにした。
様々なところを周っていると、いつの間にか日が暮れ始めた。電車に乗り帰ろうと駅に向かう。その時間は午後17時30分。
自宅の最寄り駅に到着する。その時間午後18時30分。
そして自宅に着き、彼女を発見する。午後19時前。
警察にすべてを話終えた僕は少し緊張が解けたような安心感を感じた。彼女が死んでしまったのにだ。このままでは復讐の気持ちが薄くなってしまうと思い僕は彼女との思い出を振り返る、しかし警察はまだ聞きたいことがあるそうだ。
警察が彼女の死体を調べた結果、彼女は穢されてしまったようだ。・・・死亡推定時刻は午後12時頃、これで僕は復讐を忘れることはなさそうだ。
どうやら警察は僕を疑っているらしい、それもそうだ、一緒に生活しているならば疑われても仕方が無い。警察は友人の名前、秋葉原で行ったハンバーガショップの場所を聞いてくる。友人には悪いが僕の復讐を達成させるために冤罪で逮捕される訳にはいかない、友人の名前は森 裕也、電話番号なども警察に伝える。
1時間ほどすると森が僕の無実の証明をしてくれたようだ。今日は僕と約束をしていたということを警察に訴えたそうだ。警察も僕が行ったハンバーガーショップの監視カメラを確認し、僕の姿が映っていたことを確認し、僕が犯人だということは無いと思ったらしい。
1週間ほどするとやっと家で落ち着くことができるようになった。さてここからどうやって犯人を捜そうか、そう考える。やはり一人で犯人の特定は難しいだろうか、森に相談してみることにした。
森に電話をするとすぐに家に来てくれた。僕は森に話をする、犯人に復讐する、探すのを手伝ってくれと。
人を殺すために協力しろと言っているのだ、断られても僕は森を恨むことなんてしない。しかし森は協力すると言ってくれた。
警察によると凶器はナイフで一突き、森はそのナイフの購入者を調べてくれるようだ、一般人にそんなことは可能だか疑問だ。警察もそれを調べていると思うが、好意を無下にするのも悪いと思うので頼むことにした。
森が家を出てから僕は家の中に何かないか探すことにした、警察が細かいところまで捜査をしたはずだが念のためである。
1時間ほど細かいところまで探していると壁と本棚の隙間に鍵のようなものが落ちている、細すぎて手では届かない、すぐそばにあった孫の手を使って取り出してみる。取り出した鍵を良く見てみると以前、僕があげた鍵付きの小物入れの鍵だった、彼女はその小物入れを大事に思っていてくれたはずだ。・・・そういえばそれが見当たらない、警察が持って行ってくれたのだろうか?
また1週間ほどすると森が家に来た、しかし森は僕に復讐をやめるように言った、以前は協力してくれると言っていたのに・・・仕方ない、以前も思ったが人を殺めるために協力するのは精神的にくるものがあったのだろう、僕はその場では涙を流しながら、悪い間違ってた、などと適当に返事をして森を帰した。森が来るまでの一週間、僕は彼女との思い出の場所に行ってきたのだ、彼女のことを思うたびに犯人に対する怒り、恨み、憎しみなどが心の器からあふれ出てくる、復讐はやめられなさそうだ、というかやめる気なんてあるわけがない。
森が来てから2日、僕は彼女が倒れていた場所に横になって彼女のことを思い出す。彼女と同じ向き姿勢で横になってみると、机の下に何かが落ちているのが見える・・・あの小物入れのようだ、なぜ先週探したときは気が付かなかったのだろうか。そしてどうして警察はこれに気付かなかったのだろう、おかしいと感じながらも鍵をポケットから取り出し中を開けてみると紙切れがグシャグシャになり入っていた。小物入れに紙切れを入れるなんて僕の彼女は変なことをするな、と思いながら紙切れを開いていく。
何か嫌な予感がする、紙を開ききってみるとその予感が当たってしまったことがわかる、理解できなかった、したくなかった、わけがわからなかった、紙切れにはこう書かれていた
лес
これはロシア語で森を意味する。僕は動揺した、混乱した、意味が分からなかった。なぜ、なぜここにлес
と書かれているのか。いや、理解はしてしまったのだ・・・森が彼女を穢し、殺めたということを。ロシア語で書かれていることが彼女が書いたことを確定だと物語っている。なぜなら僕がロシア語の勉強をしていると知っているのは彼女だけだけだからだ。しかし彼女の字はこんな字だっただろうか・・・。僕は森、いや、殺人犯のクソヤロウをぶち殺すため、電話で近くの公園に呼び出すことにした、幸い殺人犯は来てくれるそうだ。僕は包丁を鞄に隠し、家を飛び出す。
公園につき30分ほど待っていると、殺人犯が走ってこっちに向かってくるのが見えた、彼女を失った僕のことを心配するかのようにだ。演技がとてもうまくて笑えてくる。これから死にゆくのに演技などいらないのに。
殺人犯が僕の目の前に立つ、何か喋っているが僕には全く聞こえない。こちらの顔を覗き込む殺人犯その顔は僕を憐れんでいるように見えた、気がついたら僕は包丁を取り出した。取り出していた。取り出してしまった。
腹から大量の血液が流れだしている殺人犯、こっちを見て驚愕の表情を浮かべている、演技は完璧とでも思っていたのだろうか、無様だ。ざまぁみろ。
僕は今、笑いを堪え切れているのか自信がない、殺人犯が意識を失うまでぼくは何度も何度も包丁を振りぬいた、何回やったか分からなくなってきた頃、後ろで足音がした。僕は後ろを振り返りその人物の顔を確認しようとする。
しかし振り返ったと同時に僕の腹には包丁が生えていた。僕は復讐することばかり考え大切なことを忘れてしまっていた・・・彼女にはストーカーがいたことを。森、僕は許されないことをしてしまった。巻き込むどころか僕が君を疑い殺してしまうなんて・・・。僕を刺した奴が耳元で囁いた気がした
これでお前も立派な人殺しだ・・・
そうして僕は意識を失った
最後まで読んでいただきありがとうございます。おかしいな?などそのように思った方はぜひ指摘していただけると嬉しいです。