夜城梓
○夜城梓の場合
「・・・ねぇ? 君はわたしの苦労を知ってる?」
「・・・・・・人殺しに・・・・監禁」
「ふふ、もうわたしは犯罪者ね。」
「え? なんのためにそんなことを・・・・って」
「馬鹿じゃないの? そう、これはあなたのため・・・・」
「有害な女をあなたの周りから消してあげただけ・・・・」
「最初は他の案も出していたのよ・・・・」
「わたしだって血は見たくないからね・・・・」
「けどさ・・・・・」
「虫って何匹も湧くじゃない」
「だからよ・・・・」
「え? 他の案はなんだって?」
「・・・・・聞きたがるのね?」
「・・・・・・・・」
「言っとくけどわたしの口からは言えないわ。」
「ヒントとしてはね・・・・・」
「・・・・・わたしの家、兄が多いのよね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「それでね・・・・今日からあなたの家はここよ。」
「兄のこと?」
「心配することはないわ・・・・」
「だってここにいるもの全て・・・・」
「殺したもの。」
「楽だったわ・・・・」
「料理に薬を混ぜただけで皆、死亡」
「反吐が出そうだったわ。」
「え? さっき血を見るのが嫌いって」
「・・・・・覚えてないわね。」
「だって今、わたしは宝物を見つめているんだから・・・・・」
「逃がさない・・・・・…あなたは」
「・・・・・絶対に」
「・・・・・ふふふふ・・・・・・はははははは!!!!」