東城亞里子
○東城亞里子の場合
「・・・・・ねぇ? 聞こえる?」
「わたしという・・・・存在の声が?」
「・・・・ふふふ、聞こえるわけないよね。」
「だって君はもう・・・・」
「死んでいるんだから・・・」
「死人に口無し・・・」
「そんな言葉、誰が作ったんだろうね?」
「・・・・・ふふふ・・・・ははは!!!」
「死人でもわたしとはお話ししてくれるもんね。」
「そうでしょ?」
「わたしの愛しいあなた・・・・」
「・・・・うん・・・・・うん」
「わたしだけを見てくれる。」
「・・・・・ほらね。 」
「死人だって口はあるんだ・・・」
「・・・・だから、死人に口無しなんて言葉を作った奴は・・・・・」
「・・・・嘘っぱちだ!!!」
「・・・・・・・・・」
「そうそう。君に知らせがあるんだよ。」
「大丈夫。 君にもわたしにも良い知らせだから・・・」
「君に纏わり付いていた女が何人かいたじゃない?」
「その女達ね・・・・」
「殺してきたよ?」
「ねぇ? とても良い知らせでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・うん・・・・うん・・・・」
「そうだよね? 君もそう思うよね?」
「君とわたしの国・・・・・」
「そこに邪魔者なんていらない」
「だから排除しておかないと・・・・・・」
「そうだよね?」
「・・・・・ふふふ」