遥猫
○遥猫の場合
「わたしの名前は変だ・・・・」
「正直、そんなこと知っている・・・・」
「だけど貴方は褒めてくれた。」
「いい名前だねと・・・・」
「変な名前だと知っていたけど・・・・褒められるのは嬉しかった。」
「・・・・・だから」
「・・・・・だからわたしは」
「貴方をものにすると決めた・・・・・」
「だってわたしの名前を褒めてくれたんだもの・・・」
「他の人が馬鹿にした・・・・・」
「わたしの名前を・・・・」
「あれ? もしかして怖がってる?」
「・・・・・・そんなはず・・・・・ないよね?」
「猫って動物みたいで可愛いね」
「そういったのは君だよね?」
「・・・・・嘘付いたの?」
「・・・・あはは!!! そんなわけないよね?」
「君が嘘を吐くわけ・・・・」
「・・・・・ちょっと包丁を取ってくるね。」
「君という存在が信じられないよ。」
「・・・・ねぇ? 怖がってる?」
「そんなわけないよね?」
「わたしは猫なんだから・・・・」
「怖いはずがないよね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「はぁ、そうか。」
「お前も他の女と同じ・・・・・」
「なら、容赦はいらないか・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「死んじゃえ・・・・・」