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漢艦シリーズ 大弩號  作者: 森村 義幸
17/46

第一期 第17話R 『かいてんだ〜ん!』

話のパターンが決まりつつある時の話です。

■黒沢のプライベートルーム


黒沢

『前回の一撃砲雷とDインパルス専用機は、ちょっと失敗だったなぁ。でも、改良箇所も解ったし、良かった事にしょう。うん。』

『で、次に使う一撃砲の試作はっと…!これにしょう。エネルギーも使わないし』


●パソコンのモニターに、艦首一撃砲 試作000000013 ガトリングの画像が…


●更に、黒沢が赤い大きなレバーを引くと、部屋の外から機械音が…

何と、黒沢のプライベートルームは、製作工場機能があるのである。


黒沢

『名前は、一撃砲 回転弾で良いかな?楽しみ〜!』


■漢艦シリーズ 大弩號 第一期 第17話R 『かいてんだ〜ん!』



■所変わり、藤本司令&山田艦長が、焼き鳥屋・居酒屋『おいでやす』で飲んでいる。

山田艦長

『この前の一撃砲雷はさすがに笑いましたよ。突然、名前を発表。いつもと同じユニット形状なのに、別の性能。オマケに、使用後、爆発(笑)。天才なのか?クレイジーなのか?』

藤本司令

『彼に初めて会った時を思いだしますよ。第一声が、金をくれ!開発費が欲しい〜ですからね。でも大弩號は、かなりの部分が未修復で、未完成、これからの戦いには、修復、開発、改良が、必要になりますね…。と、なると、また、お金が必要になります…どう稼ぐか…』

山田艦長

『そうですな。ビッグママのビジネスで、何とか尻拭いをして貰ってますが、実情、クライアントのギャラ、大型魚介類の市場への販売、漢マークの自家製ミネラルウォーターだけでは、足りませんから…早急に、考えないと…』


■地下ドッグ 管制室


◎ここで、大弩號の主なクライアント、収益についての講座!


今里&相田

『解説の今里&相田です』

今里

『まずは、クライアントです。いろいろなクライアントからの仕事依頼が来ますが、メインは二つになります。』

相田

『日本沿岸守備協同組合と、世界沿岸守備軍 極東支部 外注課ですね』


今里

『そのどちらも、メールでの仕事依頼になります。』相田

『なぜ、メールなんですか?』

今里

『それは、大弩號の所属組織『毎度おおきにホールディングス』は、民間企業ですから、書類でのやり取りが、やり難い為、メールになりました。』

相田

『邪魔くさい手続きを排除したと言う事ですね。じゃあメールが送れないとかの緊急事態は?』

今里

『緊急時の場合は、直通電話、個人の携帯、ホットライン、そして、伝書鳩になります』


相田

『伝書鳩?…次、入金は指定口座に払われるのですが、国への申告は?』

今里

『それは、民間とはいえ、国関連から依頼されているので、特殊法人扱い。税金は引かれません。いわゆる防衛予算等からの下請け仕事です』

相田

『じゃあ、皆のギャランティーも?』

今里

『そうなりますね』

『余談ですが、たまに一般人からの仕事も受けます。その場合は、百円でも動く場合があります。いわゆる弱者の味方です』

相田

『そうか、基本的には世界を守るヒーローだから、なんでも特別なんですね』

今里

『安易な発言だけど…ま、それで良いか…』

『つぎ、市場への販売』

相田

『これは、知ってます』

今里

『どうぞ』

相田

『倒した大型魚介類を市場に流通させるのですね』

今里

『そのままな発言、ありがとう。補足すると、大型魚介類は、基本的に食べる事が可能です。人畜無害も確認済みです。それでも一応、検査をしますが…。ま、自給率の低い、日本の為に一役かってる感じですね』相田

『なるほど。でも通常の市場では、対応出来ないでしょう』

今里

『それは、一旦、大型魚介類専門の漁港か、対応漁港で水揚げされ、一般市場に出まわります。一部は、冷凍し輸出され、恵まれない地域に提供。かなり、貢献しています』


相田

『最後は、漢マークのミネラルウォーターですね』 黒沢

『それは秘密も多い為、君達では上手く説明出来ないだろう。代わりに私が説明しよう』

今里&相田

『ひぇ〜 お、お願いします』

黒沢

『大弩號は、本来のエンジンを搭載していません。今は、私が開発した、黒沢印の圧縮タイプの水素エンジンで動いています。その機能は、とても素敵で、海水をエネルギーとして使用、使い終わると、少しですか純度の高いミネラルウォーターが出来ます。そして、そのミネラルウォーターは、大弩號のエンジンルーム側の専用システムで、速やかに殺菌処理、栄養素を加え、ペットボトルに詰め、パッケージ処理、最後はケースに入れて保管される。』

相田

『なるほど…』

黒沢

『そして、ミネラルウォーター積み荷専用ドッグで、荷下ろし。発注があれば、専用の運送屋が、全国の有名、百貨店、量販店、スーパー、コンビニに配送。そして、店舗販売になる。ちなみに、五百ミリリットル、オープンプライス 税込 百七十円 ケース二四本入。たまに特売百円もあります。今後は、バリエーションや2リットル等も発売予定!更に、この商品の売りは、日本でもベスト五に入る人気商品だったりします。その秘密は、成分にある。まずは、免疫力回復、髪や美肌効果、ダイエットにも良い栄養素の塊、そして…』

今里

『お話の途中ですが、実は、このミネラルウォーター製造が原因で、困っている事があります。』

黒沢

『こら〜俺の話を聞け〜』今里

『無視します。その原因は、本来、海の上ならエネルギー不足に悩まないハズですが、販売用のミネラルウォーターを捨てないので、艦が重くなり沈没の可能性が出ます。その為、重量オーバー手前で、セキュリティが掛かり、海水を補給しなくなるのです』

相田

『だから、たまにエネルギー切れを起こすんだ』

今里

『そう。それとエンジン不調や故障の原因になる事もあります』

黒沢

『それでも、お金を集める為に、必要なの!』

今里

『分かりますよ。でも、対策して貰わないと…』

黒沢

『だからいろいろと、エネルギー使用量の少ない一撃砲の開発をして頑張っているのに…アイツは、お子さま説教確定』

今里

『ひぇ〜』

相田

『では、以上で、講座を終わります』

今里

『すいませ〜ん。誰か助けて〜』

黒沢

『逃がさん』


■所変わり洋上

沿岸守備隊所属偵察機シーカル【海駆】


岩村隊員

『ん?あれかな?』

堀田隊員

『間違いないあれですね』岩村隊員

『あさり?』

堀田隊員

『本部に連絡します』


■黒沢のパソコンに、連絡がはいる。すると、説教中の黒沢の動きが止まり、パソコンに向かう。

今里

『助かった〜』

黒沢

『こいつなら、あれを使えるなあ』

ニャリ!

『今回も、試作の性能を試すぞ、プライベート工場からデッキアップ宜しく』

相田

『えらい自信…凄そうな』


■地下ドッグは、大弩號の準備中。


●管制室に、酔っぱらいの艦長が入ってくる。


艦長

『今日の参加人数は?』

黒沢

『ぼちぼちです。あ、艦長、今日の一撃砲も、試作を使います。』

艦長

『了解した。う〜』

黒沢

『飲み過ぎました?』

艦長

『まあな…気合いで行けば問題ない』

今里

『隊員達は、集結。大弩號に乗り込みます』

艦長

『行ってくる』

黒沢

『行ってらっしゃいませ』

■艦橋

艦長

『出発!出航!』

おやじ&キャバ嬢隊員

『了解!』


●大弩號が発進する


●海へ出た、大弩號


おやじ隊員A

『今日の艦首は、やたらゴツイのが着いてますね』

山田艦長

『新しい試作だそうだ』

おやじ隊員B

『見るからに回転式のガトリング砲ですよね』


モニターの黒沢

『これは、発射時にセリフを言わないといけない武器です』

会長

『趣味の世界じゃないですか…』

モニターの黒沢

『いや、そんな事はないよ!』


キャバ嬢隊員A

『レーダーに反応』

艦長

『艦首一撃砲 回転弾、準備』


●艦長がカードを出し、側面のカードリーダーに、スラッシュ!


●一撃砲、スタンバイに入る

おやじ隊員A

『いきなりですか?』

おやじ隊員B

『試作なのに名前あるし、起動カードあるし…』


●黒沢がモニターで登場

黒沢

『この装備は、完璧!』

おやじ隊員達

『ほんとかな?』

『いやな感じ』

『嘘つき』

黒沢

『見てなさい』


山田艦長

『酔っぱらった上に、発進の衝撃でくらくらしているので、早く終らすぞ〜』

おやじ隊員達

『了解!』

山田艦長

『一撃砲、安全装置解除』

キャバ嬢隊員B

『最後は、回転だ〜ん!って言うのかしら?』

キャバ嬢隊員A

『カッコわる〜い』

キャバ嬢隊員C

『いいえ素敵よ!』

キャバ嬢隊員A&B

『え?』



キャバ嬢隊員A

『あさり、海面に現れます。』


艦長

『発射!』


会長

『艦首一撃砲〜せいので〜』

おやじ隊員達

『回転だ〜ん』


キャバ嬢隊員A

『やっぱり…』


●海面に現れた、あさり、目掛けて、艦首の回転式のガトリング砲が火を吹く!

●ダァダァダァダァ〜ン!!!

●大弩號が発射の衝撃で、装甲が歪み、剥がれる。空薬きょうがそこらじゅうに飛び散る。艦橋は、信じられないくらいの振動。


モニターの黒沢

『衝撃の対応策、忘れてた〜』

今里

『空薬きょう対策もね!』

おやじ隊員A

『こら〜』

おやじ隊員B

『弾が止まりません』

モニターの黒沢

『一撃砲だし、弾が出し終わるまで出ますよ。』

山田艦長

『黒沢く…ん…』

艦長が酔いが周り、気絶。

●当たり一面が煙

少し晴れて、ボロボロの大弩號が現れる。


おやじ隊員A

『ふ〜、所で、あさりは?』

キャバ嬢隊員A

『粉々になったようです』おやじ隊員B

『やっぱり…』

会長

『これでは売り物になりませんね、かんちょ…』


●艦長は、完全に燃焼!

いい寝顔の気絶だった。


黒沢

『まだまだ、改良しないと…でも、また、凄い物を作ってしまった…自分の才能が怖い…』


●呆れる今里&相田


やはり昔書いたから、手直しが多くて…( ̄▽ ̄;)

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