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漢艦シリーズ 大弩號  作者: 森村 義幸
16/46

第一期 第16話R 『クレーム対応…おやじの辛い日常』

ちょっと間が開きました。ごめんなさい。

■京都市内の某会社


仕事中のおやじ隊員R、今回は、彼が主人公の話である。彼は、某中堅電気メーカーの営業課長である。

今日は朝から販売商品のクレームを受け、電話対応。

昼からは、各販売店に謝りに回っている。

夜は、家族で外食の予定だったが、仕事が忙し過ぎで、家に連絡をするのを忘れていた。


●ボロボロの精神状態で帰宅すると、嫁や子供達から冷たい言葉。

もはや理由を述べても言い訳にしか過ぎず…。

そうそう自分の部屋に入るとクレームの件で、メールの山。今回のクレームは、起こる可能性があるにも関わらず、会社の上司の決断によるもので、いざ、製造ミスが発覚するば部下のせいにする。最悪なパターンである。明日も、引き続きクレーム対応に終われる事は必至である。


おやじ隊員R

『どいつもこいつも…』


●そこへ、MLが入る。


■メール内容

未確認物体接近中、仕事依頼の可能性あり。追って、詳しい連絡をするが、一応、仮の参加確認をしたいので、返事をお願いします。

おやじ隊員A

『なるべく参加します』

と、返信



■所変わり、太平洋近海


沿岸守備隊所属偵察機シーカル【海駆】


堀田隊員

『この下に、魚介類反応がある』

岩村隊員

『センサー確認。この反応は、イカみたいだ…』

堀田隊員

『本部に連絡!』


■初回のMLから二時間…

再び、召集のML

おやじ隊員Rは、疲れている為、寝落ち…爆睡中



漢艦シリーズ 大弩號

第一期 第16話R 『クレーム対応…おやじの辛い日常』



■地下ドック

大弩號 艦橋

艦長

『夜遅くの参加、ご苦労。遅い事もあり、明日の仕事が大変になると思うが頑張ってくれ。では、出航準備』

おやじ&キャバ嬢隊員達

『了解!』


モニターの黒沢

『今日は、整備途中の出撃につき、ロープ付きの主砲しか使えません。ごめんなさい』


艦長

『…』


おやじ隊員A

『おい!こら!そんな状態で良いのか?』


黒沢

『あ、艦首一撃砲は一応、使えますが、いつもと同じではありません。使えそうなら、こちらから指示します。悪しからず、ご了承ください。』


おやじ隊員C

『ちょっと待てって〜。話を聞いてるのかぁ〜』


艦長

『…気合いで行けば問題ない(聞こえないくらい小さい声で…)』


●ガミガミ言ってるおやじ隊員達の姿をモニターを見ている黒沢。


黒沢

『カタパルト、射出』

今里

『いいんですか?』

黒沢

『良いの!』


おやじ隊員D

『こら〜〜!』


●大弩號が、発進した。


今里

『あ〜あ』

相田

『なんか可哀想…』


●後ろのドアが開く


おやじ隊員R

『はぁはぁ…遅かった』

黒沢

『あれ〜?二回目の返信がなかったから不参加と思っていました』

おやじ隊員R

『疲れて寝てしまって…』

黒沢

『少し遅かったです。今、出撃しました』

おやじ隊員R

『…』


●洋上で、怪獣映画の様に、大きいイカと対峙している大弩號。


おやじ隊員B

『主砲発射!』


●主砲から、ロープ付きの銛が放たれる。イカは、避けようとしたが、一本だけ、本体に刺さる。


艦長

『よし、刺さって無い銛を戻せ。第二波、用意』

おやじ隊員B

『了解!外れた銛のロープだけ戻せ〜』

おやじ隊員D

『くそ〜こんなゆっくりだと巻いてる間に…』


●大弩號に強い衝撃


艦長

『うぅ〜準備は?』

おやじ隊員C

『イカが暴れて、巻き作業が進みません。』

おやじ隊員D

『艦長、エンジンパワーも上がりません』

艦長

『仕方ない刺さっている銛のロープを切って、一旦、後退。体制を整える』

おやじ隊員C

『了解』


モニターの黒沢

『やっぱり整備中なのは駄目ですねえ』


おやじ隊員B

『だから何とかしろ〜』

黒沢

『大丈夫ですよ』

おやじ隊員達

『?』

おやじ隊員D

『何言ってんの!』

黒沢

『だから…』


おやじ隊員Rの声

『私が引き付けます』


●夜空から、一筋の光!

煙りを出しながら派手なループで、一機の飛行機が現れた。※夜なんで、煙りは見えません(笑)


艦長

『おお〜。Dインパルスの専用機、完成していたのかぁ〜』


■いきなり黒沢が、画面いっぱいに登場

黒沢

『Dインパルスの専用機、皆さん、気になりますよね』

今里

『気になります』

相田

『別に…』

黒沢

『じゃあ説明しますね。この飛行機は、戦闘用であるシーイーグルのシリーズと違って、アクロバットを行えるよう、新設計で開発した機体です。ぱっと見た感じ、見覚えのある機体かも知れませんが、ある意味、僕のオリジナルの訓練機ってところです』

今里

『Dインパルスの意味は?』

黒沢

『ブルーインパルスでは無く、大弩號のDを取って、Dインパルス!!』

今里

『安易な気が…』

相田

『開発した理由は?』

黒沢

『来るべき航空アトラクションの為、ま、お金儲けを含むかな?』

相田

『やっぱり金かい…』

今里

『一般人のおやじ隊員が、なんでアクロバット飛行が出来るんですか?』

黒沢

『それは簡単、アシストするコンピューターを付けてあるから!そして、そのデータは、何とブルーインパルスのパイロットの飛行データなのだ!』

相田

『そんなデータ、どうやったら手に入るんですか?』黒沢

『…それは言えません』

今里

『何かしら、やりましたね。』

相田

『まさか…』

黒沢

『大丈夫!その為に、データを改ざんしたから!』

今里

『やったんだ…』


■大弩號 艦橋

会長

『凄い派手な登場の仕方だけど、えらいデッカイポットも付いてますね。』


おやじ隊員B

『よくアクロバット飛行出来るなぁ〜』


おやじ隊員R

『遅くなって、ごめん。この機体、ほとんどオートなんで、大丈夫。とにかく、ストレス発散ポッド投下しま〜す!』


●コクピットのレバーを引く。

翼に強引に接続されている、筒状のポッドを投下。その筒が割れて、ミニ銛が多数散弾。そして、イカに刺さる


黒沢

『よし来た!ミニ銛展開』


●すると刺さったミニ銛の後ろが展開。


黒沢

『今です。艦長。艦首一撃砲 雷を!』


艦長

『うむ、雷発動準備』


おやじ隊員達

雷って何?と、思った。


黒沢

『了解!遠隔で艦長席のトリガー展開』


●艦長席の横から、トリガーが現れる。


艦長

『エネルギーの充電は?』モニターの黒沢

『必要ありません。ラ〜イと叫び、トリガーをサクッと引いてください』

艦長

『うむ。ラ〜イ!!』


●トリガーを引く


●大弩號のドリルの先端から雷が!イカに引き付けられるように落雷。イカに刺さっている小さな銛が反応。イカの全身に電流が流れる。感電するイカ。

それと同時に、艦首一撃砲雷が大爆発!


黒沢

『やっぱり持たなかったかぁ〜。改良しないと』

相田

『黒沢さ〜ん、アレを…』黒沢

『ん?あちゃ〜』


●Dインパルスの機体がエンジントラブルで、着水する様子が、モニターに映ってている。


おやじ隊員R

『墜落する〜やっぱりついてないよ〜』

黒沢

『アレも改良しないと…』

今里

『簡単なセリフで、済ませましたね…』

相田

『回収…出来ますよね…』

■翌朝

市場では、ボイルイカ?というより、感電イカが売られた。


■そして…おやじ隊員Rの家


●顔を洗い終わる、寝不足のおやじ隊員R

『眠い〜。あ〜あ、今日もクレーム対応かぁ…』


●横におやじ隊員Rの子供が寄ってくる

『お仕事、頑張ってね』


●少し元気な顔になる、おやじ隊員R

『ありがとう。がんばるよ〜』


元々の話にかなりの変更点を加えました。

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