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漢艦シリーズ 大弩號  作者: 森村 義幸
15/46

第一期 第15話R 『おやじの会とは…』

14話と対になります。

■地下ドッグ

●大弩號の整備中


相田

『黒沢さん』

黒沢

『ん?』

相田

『この前、今里から聞きました。新人メンバー集めの話』

黒沢

『素敵な話だろ!』

相田

『た…確かに…(汗)でも、やっぱり設立や初期メンバーについての話が気になります』

黒沢

『やっぱりそうだよね。知りたいよねぇ〜』

相田

『はい』

黒沢

『じゃあ、ちょこっとだけ教えようかなぁ〜?』

相田

『後から、教えない〜とかは嫌ですよ』

黒沢

『わかった、わかった、初期メンバーの話は、ほんと長くなるから、ちょこっとだけ教えてあげる』

相田

『優しい回答…何か、こんたんありますよねぇ〜』

黒沢

『君も、そんな目で僕を見てるようだけど、根本的に間違いだよ〜。じゃあ今夜、藤本司令と飲みに出掛けるから財布持って、着いてきてね』

相田

『やっぱり…』

黒沢

『ギブアンドテイク、みんなで、幸せになろうよ〜』


漢艦シリーズ 大弩號

第一期 第15話R 『おやじの会とは…』



■おやじ隊員のベースとなっている、おやじの会とは?幼稚園に在園中の園児のお父さんの集まりである。

【新会員募集時期は、毎年、4月〜5月くらい】


毎月、いずれかの日曜日に、イベントを行います。


目的は、日頃、仕事で忙しく、子供と中々遊ぶ機会の少ないお父さん、そんなお父さんに月一だけは、子供と遊ぶ時間を作る事である。


もちろん、会のお父さん達が中心になり、子供達と遊ぶイベントを企画・運営をする。


更には、同じ世代の子を持つ父親通しの交流が目的でもある。


そして、その後の数回の飲み会で、園長先生が、大弩號のメンバーに介入。

毎年、介入に成功を納める流れである。



■大弩號の試運転は、2年前の秋から開始されたが、当初は、おやじの会のメンバーも少なく、動かすのがやっとのメンバーだった。※まだ、幼稚園に出来たばかりのおやじの会だったので、現役のおやじの会のメンバーが、かなり少なかったのである。



●大弩號も故障が多かったが、敵の数や、大きさも小さめだったので何とかクリアできた。


●そして、翌年から大弩號も改良重ね、おやじの会も人数が増え、やっと会長職が決まる等、組織化になった。


●大弩號の活動も、試運転を兼ねた出撃から、本格的な戦闘に、徐々に突入する。そして、それまでメインで戦っていた海上自衛隊との共同戦線から、大弩號へ単独シフト。



※余談だが、大弩號のエンジンは、特殊な水素系のエンジン、武器もエコなので、海の汚染などから考えるとなるべくしてなったとも言える。



●そして、今年の2月、年長のお父さんが卒園【おやじの会としては、四期、大弩号としては二期】で抜けて、今のメンバーでの運用になり、この物語が始まる。


※会長始め、三役は新・年中のお父さんから選別している。

※卒園メンバーも増え、OB会の設立も準備されている。



■ある日

新会員が、連日シュミレーター訓練を受ける中、いよいよ仕上げの大弩號での訓練を経験する日が来た。


■大弩號の右サイドに、コンテナが接続される。


艦長

『出航!』


●大弩號が大阪湾へ…


モニターの黒沢

『ダミー・バルーン放出します』


●コンテナから、沢山のダミーの大型魚介類が…。


艦長

『新隊員の皆さんと、ポジションチェンジしてください』


●艦橋内の座席の人が入れ替わる。


艦長

『主砲発射準備』

新隊員A

『発射準備OK』

艦長

『撃て〜』


●バルーンに命中


黒沢

『つぎ、マニュアル発射用意して下さい』


●新隊員、数名が主砲に向かう…


訓練は、数時間続いた…


■地下ドッグ

ブリーフィング・ルーム


黒沢

『今年は、更に良い感じのメンバーが揃いましたね』

艦長

『うむ。だが、敵の数も増えてきておる』


●後ろのドアが開き


藤本司令

『これから、大弩號は、私達、いや日本の希望になると思います。その為のメンバーについて考える日が来るかも知れません』

艦長

『そうですな…』


●解決してない課題は、いくつもある。

中でも、メンバーの事が重要である。

基本的に、在園中の約三年間が契約になるが、この入れ替わりを固定するべきなのかどうか?

OB会を設立して旧メンバーを集める事や、プロを入れる必要性の検討。

その他にも沢山の課題が残っている。

まだまだ、大弩號は未完成な艦なのだが、メンバーも未完成なのだ。



藤本司令

『みんなが飲み会をしています。行きましょう。』


●立ち上がり、藤本について行く、艦長、黒沢、外に出る。

一旦閉じたドアが、再び開き、黒沢が、マイクに向かう。


黒沢

『出掛けるけど、しっかり働けよ〜』

今里・相田

『ひぇ〜』

『り、了解です』


●そして、飲み会が盛り上がった。



藤本司令

『と、言う流れです』

相田

『こう何て言ったら…ラストのあたり、悲しくなります』

黒沢

『ギブアンドテイクって、ところかな?』

相田

『全く説得力ないっす。それに、初期メンバーの話は、さわりぐらい…』

黒沢

『その辺は、作者の都合なんだよ』

相田

『作者??』


藤本司令

『ま、細かい事は気にせず、飲みましょう。相田くんのおごりで!』


●相田は思った、この2人は、きっと悪魔だと…


●黒沢、藤本司令の姿が、悪魔になって、高笑いを始めた!


相田

『ひぇ〜(涙)』


黒沢

『何かデジャブーを感じるような終わり方な気がする…』



ーーーーーーーーーーー


■ここだけの話 その2

前回、おやじの会は、実在する会だと書きましたが、今は、OB会も、ちゃんと設立されています。

今までの経験を生かした、大弩號のお話が、これから続きます。楽しみにして頂けるのでしたら、幸いです。


作品の方向を悩んでいた時期に書いた為、その迷いが出ていたので、補足に時間が掛かりました。

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