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漢艦シリーズ 大弩號  作者: 森村 義幸
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第一期 第1話R『出撃!大弩號』

数年前から書き溜めていた物を手直しし、リニューアル版として公開します。いろいろな世代に読んで貰いたいです。

■プロローグ


〓暗闇の海洋

数機の偵察機が上空を旋回している。その偵察機のスポットライトが海面を照らす。そのライトの先には映画の怪獣クラスの巨大な貝類が一匹!海面を裂くかのように、ゆっくりと海を渡っている。


〓所変わり、ある港付近の海。何かが浮上しようとしている。海面に現れたのは先の尖った黒っぽいトンガリ戦艦。そこにゆっくり集まる、ポンポン船が多数。


〓集まったポンポン船を順次収納した戦艦から、男の太い声が響く『出航する!』戦艦がゆっくり移動を開始した。


〓巨大な貝類が岸辺の街の光向かう中、岸辺の岩影から、照明を当てた大漁旗をなびかせたトンガリ戦艦が姿を現す。巨大な貝類がそれに気付き、トンガリ戦艦に向かって突進する。トンガリ戦艦は、主砲が回転させ、狙いを定めて発砲した!爆音が響き、弾が飛ぶ!良く見ると、弾ではなく銛だった。そして、巨大な貝類に直撃。殻が粉々に割れ沈黙する巨大な貝類。

『残念…』そんな意味不明の言葉が流れる中、戦艦は、海底に消えて行った。


■西暦2029年

数年前、海に突如として、現れた大型魚介類…。

海岸や船舶だけでなく内陸と…世界的に、大被害をもたらしていた。


■漢艦シリーズ 大弩號

第一期 1話R

『出撃!大弩號!!』


〓日本 太平洋 上空…

白い大型の物体が泳いでいる。その上を飛ぶ沿岸守備隊所属偵察機シーカル【海駆】。

岩村隊員

『今回は、イカのようだけど、なんてデカイイカなんだ…いったいどこからわいていて、何が目的なんだろう??』

堀田隊員

『そんな事より…』

岩村隊員

『分かってる、被害が出る前に、本部と近郊の船へ連絡だ』



〓ある秘密の地下ドッグ…同 管制室

管制室の一台のパソコンが、メールを受信した。


件名 緊急仕事依頼

『和歌山県近海に、イカが来襲 退治願う 依頼料金の手付金は、いつもの口座に送金済み』


依頼主

日本沿岸守備協同組合

担当 青森春作

世界沿岸守備軍

極東支部 外注課

担当 三上真二


パソコンの前に居る、眼鏡を掛けた作業服の男が返信をする

『入金確認、お受けしました』


送信後、直ぐ様、テンプレートをベースに、スケジュール表を添付したメールを作成。メーリングにてグループ送信をする眼鏡の男。

数分経たずに、返信メールが帰って来る。

内容は、参加・不参加入り乱れている。

数十のメールを受信後、眼鏡の男は、手際よく、参加一覧表を作成。眼鏡の男の口元が微笑みながら、パソコンを打ち込んでいると、背後の自動ドアが開く…。

振り返る、眼鏡の男

『艦長!』

艦長

『うむ。出航準備だ、黒沢くん!』


〓管制室を始め、地下秘密ドッグ全体に明かりが灯る。

〓000のゲート【並びには、多数のゲートがある】が開き、中から一隻の戦艦が、管制室の横のドッグに移動。そして、固定される。黒沢(眼鏡の男)がマイクで…『本体は壱型装備、武装はA型装備で、スタンバイ』と、声を入れると、沢山の隊員と作業員が出て来る。それと同時に、固定された戦艦の両サイドの下が開き、パーツがせり上がる。そして、戦艦に装着開始。装着完了と共に、隊員と作業員が乗り込み、出航準備を開始。


しばらくして、艦長が、戦艦の司令艦橋へ上がる。ハッチを開くと、そこには、沢山のおやじ隊員と、キャバ孃がいる。正に、キャバクラ状態。


艦長

『全員持ち場に着け』と指示を出す。おやじ隊員達は、『オー!』と返事をしつつ、運航・戦闘関係の座席に着き、キャバ孃は下部の運航補佐&解析、レーダールームへ移動する。おやじ隊員達は、少し残念そうな顔をする。隊員達は、それぞれ席の横のカードリーダーに、会員証をスラッシュ。

艦長席のモニター及び黒沢の前のモニターに、座席表に隊員の名前が上がる。

その座席表に≪運航可能人数 大変よく出来ました!≫の判子が押される。

艦長は、嬉しい顔をして、艦長席横のスターターに、キーを差し込み、ゆっくり回す。すると艦全体のシステムが起動。


おやじ隊員達が、

『運航、システムクリア』『武器管制、システムクリア』『機関正常』『いつでもOKでっせ』キャバ孃隊員達が、『皆まとめて、システムクリアで〜す』


管制室の黒沢

『こちら黒沢、今日の参加者は全員搭乗済み。外で合流する者は居ません』

艦長

『うむ』

黒沢

『発進ゲートへ移動開始』『今回は、ルート7で、お願いします。』

『お気を付けて、あとくれぐれも壊さないで下さい』

おやじ隊員達

『無理だって』

『諦めなさい』

『打ち上げの用意、お願いね〜』

『貝は、食べそびれたからなぁ〜』

隊員達は、それぞれ椅子に固定される。


黒沢

『あ〜あ、うざいし、めんどくさ』

と、移動開始ボタンを押す。


■トンガリ戦艦が移動開始。前進→上に上がる→回転台に固定→ルート7の所へ回転→ルート7ゲートに入る→ゲート閉まる→ゲート内にある車両と両サイドが接合→注水→戦艦の両脇に射出用の車両が接合され→ガントリーロック解除→外へ向かうゲートが沢山開く→信号機が赤から青へ


艦長

『出発!出航!』

おやじ隊員達

『行くぞ〜』

『お〜!』

キャバ孃

『きゃあ〜』

加速レールから、トンガリ戦艦が高速発進する。まるで、ジェットコースターのように…


〓数分後、大きい滝

滝の中から、無茶苦茶な勢いで飛び出すトンガリ戦艦!そして、海に着水。その勢いで海を激しく進む。


艦長

『この発進はキツイ、何とかならんか?黒沢くん』

黒沢

『趣味なんで…(笑)』

おやじ隊員達

『腰にきて、明日の仕事に響くから辞めてくれ〜』

『ショック死したら、どうすんだよ』

黒沢

『だって、この方がカッコいいもん』

おやじ隊員A

『殺す』


〓海を進むトンガリ戦艦

キャバ孃隊員A

『あと10分で、イカと接触します。早く、お店に戻りたいので速攻撃破宜しく!』

おやじ隊員B

『了解、一撃で仕留めるぞ〜』と、同時に赤ランプが点滅。

おやじ隊員E

『あれ!主砲発射システムダウン!』

おやじ隊員達

『え?!』

モニターの黒沢

『出撃の衝撃で、壊れたかな?…(笑)まだまだ改良の余地が要るなあ』

おやじ隊員C

『てめえ〜、帰ったらお子さまリンチの電気アンマだ〜』

おやじ隊員会長

『そんな事より、艦長、どうします〜?』

艦長

『……気合いで行けば、問題ない』

おやじ隊員達

『気合いって…(汗)』

『了解、手動で行くぞ〜』『気合いは、手動の意味なんかいな?』

『主砲管制室に行ったら、何とかなるはず、しばし待っててください。』

艦長

『それまで全力で逃げ…いや、後退せよ』

キャバ孃隊員達

『デッカイイカが来ました』『イカ焼きにしたいなあ』『すぐに食べれるのかなぁ〜?』

イカが、足を使った攻撃を開始。後退しながら逃げる、トンガリ戦艦!


主砲へ走るおやじ隊員達

途中で息切れとタバコタイム、あと一杯やる奴もいる。数分後…

『砲台に到着〜』

『あれかな?緊急の照準機?』

『とりあえず顔を突っ込んで狙いを定めて…ん??』『あれ?非常用の照準機が電源入って無いし…』

『って言うか、ただの箱だし…』


モニターの黒沢

『そんなの想定外だし、まだ、そんな機能、ありませんよ。箱の形だけ。』


おやじ隊員達

『こら〜!』

『あ〜ようわからん、とにかく撃っちゃえ!』


●主砲が連続発射!だか、やみくもに撃つから普通に何回も外れる。


艦長

『やるな!イカめ!こうなれば0距離戦法だ、全速力でイカへ突っ込め〜』

おやじ隊員達

『相手は、別に何もやってないし…』

『突っ込むだけやん…』

『むちゃくちゃだけど、了解!』


モニターの黒沢

『更に壊れるよ〜』


〓トンガリ戦艦が全速力で突っ込む。そして、意外と簡単に艦の下部のトンガリ部分がイカに見事に突き刺さる。


〓大漁の旗揚げて帰路につく、トンガリ戦艦…その後ろの網の中にはイカ。


〓甲板では隊員達が、イカ焼きをしながら、一杯やっている。


このトンガリ戦艦は?隊員達は?そして、巨大な魚介類の正体は?…ま、今回は、秘密でいいかな?多分、そのうち分かると思うから…(笑)


物語は、コミカルですが、今後は真面目な所もあります。皆様が、どこかのシーンに、少しでも共感を持って貰えれば幸いです。


※1 隊員名は、基本的に、アルファベットになっています。そこに、自分の名前や友人・知人の名前などを入れて、自分の物語にしてください。


※2 デザイン画や立体物、そして音楽も、順次、ご紹介させて頂きます。

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