第十三話 死闘3
本当にすいませんでした。
1ヶ月も空くなんて言語道断……。
次は、次こそは! なるべく早く仕上げます。本当です。
さて、この話は、前話からではなく、前々話からの繋がりになっています。
ご注意ください。
それでは! 第十三話 死闘3、どうぞ!
光の無い世界の中で、紫音は疾走する。
と、同時に弾丸の再装填。地面を空の薬莢が転がっていく。
ベルゼブブの眼前まで迫ると、サイドステップ。鮮やかな足さばきで、ベルゼブブの側面に回り込む。
タアン!
ほぼゼロ距離での発砲。しかし、その弾丸は、甲殻を僅かに凹ませるだけにとどまった。
だが、紫音は気にする様子も無く、残り6発を撃ち込んでいく。
タン!タン!タン!タン!タン!タン!
寸分違わず、同じ場所に命中。その甲殻は大きく凹んだ。
だが、その程度。ベルゼブブは特にダメージを受けた様子はない。
「チィッ!」
紫音は舌打ちをすると、バックステップ。
次の瞬間、その場所から石でできた、鋭い槍の様なものが生える。
ぬるい。
紫音はそう感じていた。
今の攻撃もそうだ。余裕で避けられる程度のスピードだった。
あからさますぎる手加減。
確かに、一撃貰えば致命傷とまではいかないものの、戦闘不能になる攻撃だ。だが、遅すぎる。視覚してから行動しても避けられるほど遅い。そして――――。
「どういうことだ?」
呟いたその言葉に、答える者はいなかった。
――そして、追撃を行わない、ということ。
自分を馬鹿にしているのか。はたまた、挑発しているのか。
前者であれば、その慢心に漬け込むだけだ。だが、後者であれば、下手に接近するのは不味い。
「くそっ……。まあいい。どの道、通常の弾丸だけだと効果が薄そうだしな。アレを使うか」
そう言うと、紫音は再び空になった薬莢を排出。
地面に落ちた薬莢が、乾いた音を立てる。
紫音は、ポーチから深紅の弾丸を1発だけ取り出すと、それを装填した。
そして、銃口を真っ直ぐベルゼブブに向ける。
両者の間に、緊迫した時が流れる。
そのまま、引き金を引いた。
ドン!
通常の発砲音とは、明らかに違う音。
今までの音とは重さが違う、重厚な音。
その弾丸は、銃口を跳び出した瞬間、燃え盛る業火の弾丸となり、その体積を何倍にも膨れ上がらせると、ベルゼブブに向かって突進する。
亜音速で駆け抜ける弾丸。1秒にも満たない時間で、ベルゼブブに到達した。
甲殻と弾丸が衝突する。
その瞬間、火球は瞬時に膨れ上がり、爆風と共に轟音を響かせた。
空気がびりびりと振動し、紫音の居る所にまで強烈な爆風が吹き荒れる。煙が舞いあがり、ベルゼブブの姿を隠してしまった。
「やったか……?」
視界が利かない状態で、紫音はベルゼブブが居るであろう一点を見つめる。
煙が不自然に動いていない。どうやら、動いていないらしい。
煙が晴れ、ベルゼブブの姿が露わになる。
そこには、甲殻が大きく凹んでいるものの、そのほかはほとんど無傷のベルゼブブの姿があった。
「やっぱりか……。この『爆炎弾』は後2発。他にも、魔術弾は持ってきているが……。しかし、これが一番威力が高いしな……。さて、どうするか……」
そう呟きながら、頭を高速回転させる。
考えろ。そうすれば、活路は開ける。
自身にそう言い聞かせた。
「――今、俺が持っている手札の中で、もっとも高威力なのは、アレだ。だが、隙が大きすぎる。ならどうやって隙を作るか……」
紫音は頭の中でプランを練る。
数秒後、不意にニヤリと唇を歪めた。
「これでいけるな……」
紫音は、ポーチから今度は新緑の弾丸を6発取り出し、装填。そして別のポーチから、同じ新緑だが表面に複雑奇怪な文様が彫りこまれている弾丸を取り出すと、弾倉の一番最後に発砲される部分に装填した。
「――行くぞ……!」
それだけ言うと、紫音は走り出した。
半分ほど距離を詰めると、発砲。
パシュン! とまるでサイレンサーを着けたような音がする。
コンビクションから放たれた新緑の一発は、目に見えるほどの風を螺旋状に纏い、先ほどまでのどの弾丸よりも圧倒的に早い弾速でベルゼブブに迫る。
『穿風弾』。それがこの弾丸の名前。風属性上級魔術『竜巻』を封入した弾丸で、その効果により、他の追随を許さない圧倒的な弾速と、貫通力を有する弾丸である。
この弾であれば、あの強固な甲殻も貫ける。中まで貫通すれば、かなりのダメージを期待できるだろう。
必殺の弾丸が、ベルゼブブに向けて放たれた。音を置き去りにして直進する弾丸。
「g5¥」
しかし、ベルゼブブが短く、人間には発音できない言語を発した瞬間、突如として無くなった。
そう、消滅したのだ。跡形もなくとはこのことを言うのだろう。紫音の鋭敏になった目ですら消失した瞬間を捉えられなかった。速すぎて目に映らなかったのではない。文字通り消滅したのだ。
「チッ……」
紫音は舌打ちをひとつすると、そのままベルゼブブの左側に回り込む。
紫音は特に驚いた様子ではない。目の前で弾丸が消失したというのに、である。
確かに、魔術ならば消すことは可能だが、とてもではないがこの速度で魔術を発動できる者はいないだろう。ベルゼブブですら不可能であると断言することができる。それに、魔術が発動すれば、魔力の流れを感じることができるずだ。それすら感じていないということは、魔術が行使されていないということである。
以上を踏まえると、跡形もなく消滅したと言えるだろう。こんな不可解な現象が起こったにも拘らず、紫音は眉1つ動かさずに見届けたのである。
何故か。
答えは至極簡単。
予想通りだったからである。
別に、紫音が驚きすぎてリアクションを取れなかったとか、戦闘になると鉄扉面になるとか、そう言うことではない。
ベルゼブブが魔術を行使せずに紫音にダメージを与えたこと、そして先ほど、同じく魔術を行使せずに地面からとげが生えたこと。
この2点から、導き出せる回答は1つ。
ベルゼブブは、魔術以外のかなり応用可能な能力を持っている。この能力は、一瞬で地面を爆ぜさせたり、物の形を変えることが可能なはず。
先ほど、紫音が手加減していると感じたのも、これが原因だ。
恐らく、かなりの確率で予想通りの能力を有しているはず。ならば、その能力を使えば紫音など一瞬で消し去ることが可能なはずである。にも拘らず、そうしてこない。
「――だが、『穿風弾』は効果があるみたいだな……」
今までの、銃弾や『爆炎弾』は避けることすらしなかった。だが、この弾は能力を使って回避した。
つまり、この弾はベルゼブブに効くということである。しかし、当たる可能性は極めて低いと言わざるを得ない。ベルゼブブの力量から察するに、不意打ち同然に発砲したとしても、能力で消されてしまうだろう。
「まあいい。その為の6発だ」
元々紫音にはこの弾を当てる気はなかった。この後に控えている、奥の手を確実に命中させるための布石なのだから。いや、正確にはこの後のあの弾丸さえも、布石にすぎない。
左に回り込んだ紫音は、続けざまに3発発砲。
気の抜けたような音が、静寂の闇に谺する。
しかし、その弾丸もベルゼブブによってあっけなく消滅した。
紫音はそれには気にも留めず、時計回りに動き、ベルゼブブの真後ろへ移動。
そこで、一発撃つ。
またしても紫音は、命中したどうか確認せず、流れる様な動作で右側へ。
その途中、紫音の目が、キュッと細められ、まるで獲物を狙う鷹の様になった。纏う雰囲気が刃物のように鋭くなる。
右側面へ到達した瞬間、紫音は今までとは段違いの速さで、発砲。
一発目は、ベルゼブブに向けて。二発目はベルゼブブの足元へ放たれた。
手元がぶれるほどの速度。銃声が一つに重なる。
そして、消えたのは一発目だけだった。
紫音は、ベルゼブブに悟られぬよう、顔を隠してニヤリと唇を歪めた。
「第1段階……成功……」
ベルゼブブには聞こえない音量で、ボソリと呟く。
紫音は、バックステップで後退し、漆黒のドームの側面にぴたりと身体を密着させた。
空になった弾倉から、薬莢を排出。今度は、美しい氷水晶の様な淡い水色の弾丸を、同じく6発、取り出した。
それらを装填した時、奇妙な音が紫音の耳に聞こえてきた。
まるで、導線が切れて、微弱な電流が大気に放出された時の様な……。
ジジジッ! ジジジッ!
バッと、ポーチを探るために下げていた頭を上げると、そこには、この光の無い空間を、すべて照らすほどの光源となりうるような発光する球体が、ベルゼブブの大きな複眼の前に形成されている光景が。
「――――ッ!!!!」
それを見た瞬間、紫音の全身の肌が泡立った。
今までの攻撃の比ではない危機感が、紫音を支配する。数々の死線をくぐりぬけてきた紫音でさえ、これほどの“ヤバイ”物は見たことが無い。
どんな物事にも、冷静に対処する自信があったが、一瞬で脳内をパニックに支配される。
「っはぁ、ちく、しょう!!」
血が滲むほど、拳を握りしめる。その痛みで漸く我に返った。
我に返ったはいいものの、気を抜くと、すぐにまた逆戻りしそうになる。
「――落ちつけ……落ちつけぇ!」
殆ど叫ぶように自分に言い聞かせる。生存本能が鳴らす警鐘は、最大級。実際には何も無いはずなのに、その音で頭ががんがんする。
紫音は、全く動こうとしない己の足に活を入れ、よろよろと走り出す。と同時に、震える手を必死に静めて、弾倉に入っている、6発の弾丸を抜いた。
弾が地面に落ちて、そこだけがまるで別次元の様に澄んだ音を響かせる。まだ使える弾丸だが、それを拾っている暇は無い。
ポーチから、ベルゼブブの足元に撃ったあの紋様と同じものが彫り込まれた、真紅、水色、茶色の3つの弾丸を取り出す。それらを装填しようとするが、手が震え、なかなか弾が入らない。
漸く、装填を終えた紫音の目に、さらに肥大化した球体が飛び込んできた。
もう、一刻の猶予も無い。
「いける。大丈夫だ……。成功する!」
またしても自分に言い聞かせる紫音。
あああああっ!! と自身の口から洩れる声も厭わずに、球体の横をすり抜け、ベルゼブブの左側面へ。
そこで1発発砲。
バンッ! と何かが破裂するような音。真紅の弾丸が、空中を駆ける。同じように足元を狙った弾は、途中で掻き消えることも無く、無事着弾した。
紫音はそれを見届けると、今度は、真後ろに走る。
早く! 早く! 早く! 間に合うように! 心の中で念じながら走る。ほんの数秒間の出来事だが、紫音には、到達するまでの時間が、異様に長く感じられた。
漸く到着した矢先、今まで辺りに響いていた、ジジジッ! と言う音が、突如としてジジジジジジジジッ! と連続した細かい音に変わった。
ヤバイ! 何が起ころうとしているのか分からないが、今まで感じてきた生存本能の警鐘も、あの球体から感じる威圧感も、今までとは段違いに跳ね上がったのだ。立ちくらみの様な症状が、紫音を襲う。
しかし、紫音は獣の様な雄たけびを上げ、それを振り払い、再度足元に発砲。
ズドンッ! と言う太鼓の様に腹に響く音を聞きながら、紫音は着弾したか確認する暇もなく、ベルゼブブの正面――あの発光する球体のもとへ駆け寄った。
もうすでに、球体はベルゼブブに並ぼうかと言うほどの大きさで、先ほどまでの位置よりも上――ベルゼブブの斜め上前方に形成されたいた。
湧きあがる恐怖心を捩じ伏せ、突進する。
近寄れば近寄るほど、ジジジジジジジジジジッ! と言う音は大きくなり、もうすでに、自身の足が石畳を蹴る音すら聞こえない。恐ろしいほどの恐怖感と、全身を硬直させる緊張感。何も聞こえない状況で、体内に響く心臓の音だけが、嫌に大きく聞こえた。
「破あああああああっ!!!!」
聞こえない声を振り絞り、絶叫する。そうでもしなければ、この恐怖心に勝てそうにもなかった。
そして、地面に、ベルゼブブの前方の石畳に発砲。音は聞こえなかった。着弾は無事成功。これで舞台は――布石は整った。
紫音は、自身の声が聞こえない状況で、精一杯叫んだ。
「風よ! 水よ! 火よ! 土よ! 四象を包括する虚無に呑まれ、混沌を守護せし力となりて、罪人を縛り束縛する檻と成せ! 『四象封印』!!」
聴覚が発揮できないこの状況で、はっきり発音できているか疑問だが、しっかりと発音できていたらしい。ベルゼブブの足元に撃った4つの弾丸。そのすべてが発光し出したのである。
それぞれが、ひと際強く光ると、弾丸に刻まれていた紋様が石畳の上にも展開された。円柱に彫られていた所為で分からなかったが、それらは魔法陣で、中心にそれぞれ、風、水、火、土があしらわれている。その大きさは、隣接する2発の弾丸と丁度重なる程度で、重なり合い、中心は複雑な紋様と化していた。
さらに、次の瞬間、その中心の点から、4つの頂点が内接するように大きな魔法陣が展開された。ベルゼブブをすっぽりと覆ってしまうほどの大きさを持つそれは、その円周から、半透明の壁を構築。天まで届きそうなくらい高く伸びてゆくその壁は、発光する球体を分断し、なんと、それを消してしまった。
突如として無くなる威圧感と恐怖感。紫音の顔に、生気が戻った。
ベルゼブブが結界を消そうと腕を壁に打ち据えるが、びくともしない。
紫音は、それを見てニヤリと笑い、崩れ落ちそうになる膝に活を入れながら、後ろに跳びすさる。
「さあ! 始めようかっ!」
脅威が無くなった為、紫音の声に張りが戻った。そして朗々と歌い上げるように詠唱を始めた。
「破壊と焼失でしか自身の存在を現すことのできぬ者たちよ! 今、仮初の器に依り、その内なる暴力を解き放て!! 精霊召喚! 『火蜥蜴』!」
紫音は詠唱を終えると、いきなり、コンビクションから銃把を取り外し、投げた。そして、体内に残ったすべての魔力を有りっ丈、そこに注ぐ。
酷いめまいが紫音を襲い、視界が大きくぶれ、紫音を闇へと誘う。
しかし、紫音は踏ん張った。倒れこみそうになる足を突っ張り、耐え忍ぶ。
その間にも、石畳に転がった銃把から、魔法陣が展開される。中心に炎でできた蜥蜴が描かれたそれは、一瞬、炎を噴き出すと、銃把に吸い込まれて消えた。すると、銃把から炎が噴出。噴き出た炎が銃把に纏わり、見るも熱そうな姿になる。
それを目の端で見届けた紫音は、若干ふらつきながらも、銃把に歩み寄り、炎を気にすることも無く、素手でそれを拾い上げた。
人肉が焼ける嫌な音が響き渡る――のではなく、まるで炎など何も無いかのように熱くなさそうだった。実際、やけどを負ってなどいないし、紫音の表情にも変化が無い。
紫音は、銃把を元の位置に戻すと、空の薬莢を排出。真紅の弾丸――『爆炎弾』を1発装填した。
「『爆炎弾』・セットアップ。精霊憑依弾、『焼夷弾』」
紫音がそう呟いた瞬間、銃把に纏っていた炎が、一気に銃身まで覆った。まるで火山から噴き出す炎の如く、銃全体が炎に包まれる。その後、弾倉にある『爆炎弾』にすべての炎が集束した。
まるで揺らめく陽炎のように、時折輪郭を滲ませる弾丸。
紫音は、そんな様子を見て満足げにうなずくと、結界内のベルゼブブを見据えた。
先ほどと同じような球体を出現させ、結界に当てようとしているようだ。しかし、まずびくともしないだろう。
そんな確信を胸に、紫音は銃口をベルゼブブに向けた。
そして、引き金に指を掛ける。
ドクン。ドクン。ドクン。
心臓の音が聞こえる。緊張が高まる。次に行うことを失敗すれば、今までやって来たことがすべて水の泡となる。さらに、打つ手もなくなり、絶体絶命の状況まで追い込まれることとなる。
銃口がぶれる。紫音は、銃を――コンビクションを握る右手に、左手をきつく添えた。
スゥーっと深呼吸。気持ちを落ち着かせる。だが、高ぶった気はなかなか静まらない。
何度も何度も深呼吸。漸く気分が落ち着いてきた。
そして、最後の要となる言葉を発する。
「『四象封印』解除」
震えた声で紫音がそう呟いた瞬間、パリン! と硬質な音がして、結界が粉々に砕け散った。
緊張が最大に高まる。ぶれそうになる銃口を左手で修正し、緊張を紛らわすために歯をギュッっと食いしばった。
突如として解放されたベルゼブブは、紫音の方向にすぐさま突進しようとした。
が、しかし。
それを遮るように、破壊音が響き渡った。
音の発生源は紫音の手――コンビクション。
瞬間、銃口から炎の塊が飛び出した。――否、塊ではない。
それは炎で形作られた、蜥蜴だった。炎の蜥蜴――まさしく火蜥蜴と呼ぶべきそれは、空中をすべるように、ベルゼブブに一直線に進んでいく。決して遅いスピードではない。むしろ早い部類に入るだろうそれは、音速の壁をやすやすと突破した。
破裂音。
しかし、紫音にはそれを見届ける余裕はなかった。蹲る彼の手は血塗れ。傍には、銃把が粉々に砕け散ったコンビクションの姿が。火蜥蜴が発する炎を、銀の銃身が鈍く映し出している。
発砲した際、銃把が粉々に砕け散ったのだ。幾百にも分かれた細かな破片は、紫音の両手をズタズタに引き裂き、鮮血で染めた。
あまりの痛みに、蹲ったまま動けない紫音だが、最後の力を振り絞り、叫ぶ。
「行っけぇぇ!!!!」
その言葉に後押しされたかのように、火蜥蜴のスピードがグンッと上がった。
ベルゼブブが反応する間もなく、炎を司る精霊は衝突した。
閃光。
無音。
轟風。
熱風。
それらを耐えた紫音の目に飛び込んできたのは、視界を埋め尽くすほどの炎。ベルゼブブを中心としているだろうそれは、紫音の手前1メートルほどまで迫っていた。紫音に容赦なく降り注ぐ熱波は、彼の残りわずかな――有って無いようなほんのわずかな体力を完全に削り取った。
意識を失い、硬い石畳の上に崩れ落ちる紫音。その双眸は、ベルゼブブの死亡を確認する前に、完全に閉じられた。
意識を失う刹那。
紫音は、揺れ動く視界の中で、炎に包まれた人影を見た気がした。
読んでいただき、ありがとうございます。
いかがだったでしょうか。
紫音の必死さとかが伝われば幸いです。
次話位で『死闘編』に片が付くと思います。
前書きでああ書いたものの、学校が本格的に忙しくなる為、ペースが落ちる可能性があります。
それに、新作もチマチマ書いているので、一層のこと遅れがちに……。
が、ガンバリマス!
誤字・脱字の指摘、感想、指摘、待ってます!(甘口から辛口までドーンと来い!な作者ですので、気がついたことがあれば遠慮なく感想に書き込んでください。一言だけでもOK。作者の励みになります)
章管理ってわけわかんね~。