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つれづれな詩たち

幸福の欠片

作者: 風蘭

いつか誰かと話したこと

夢と希望と幻想と

恋に恋していたこと

フワフワとした砂糖菓子みたいに

甘くて穏やかな

そんなものがあると思っていた

懐かしくて遠い日々

その感触さえも遠い

いつかあった日々



大輪の花束

美しく煌めく宝石

その時は物語の主人公だと

ずっと信じてた

信じていたけど

それは全部ただの幻

嘘と裏切りと現実と

幸福の欠片さえ

どこにも見出せず

ただ私は微笑むだけ



いつかあなたと話したこと

夢と希望と幻想と

恋に恋していたこと

フワフワとシャボン玉みたいに

パチンと弾けた

そして失くすなんて思いもせず

懐かしくて遠い

その感情さえも遠い

いつかあった想い



欠片で構わない

ささやかな幸福が欲しいと

そうして泣いたことを

きっと私は言わない

言わないことを

いつか裏切りとなじられても

この痛みを分け合う術を

未だ今も知らないから

誰かを恋う幸福は

指先にさえ触れず

春先に降る淡雪のように

儚く

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