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ちょっと遅めの反抗期

「今日は私が誘うよ!! 夕食後、少し話せない?」


私の誘いに対し、マイヤの顔から動揺の色がうかがえる。


「……アリアちゃん。その、昨日の事は……誰かに話した?」

「質問の答えはその時に教えるよ」

「……分かったわ」


マイヤからの了承をもらい、夕食後に話をする事になった。

昨日と同じく、マイヤの部屋へ行く約束をする。


昨日の一連の出来事は誰にも話していない。

本当はさっき『話してないよ』って、伝えても良かったけど……。

教えたらマイヤは私の誘いを断るんじゃないか? と思い、『会った時に教える』って言っちゃった。

……意地悪だったかな?


実は昨日、マイヤが寝ている間にある仮説を立ててみた。


──“オーンが私を好き”という事を、マイヤは知ってたのではないか?


そう考えると、私に対して『イライラする』と言っていたのも納得がいく。

私はその事実を隠してマイヤと話していたから……。

でも、過呼吸になるまで追い詰めていた? と考えると、いまいちピンと来なかった。


それに『私に負けたらダメだ』と『一番じゃないといけない』については、まだ謎が解けていない。

まあ、これは全て私の当たらない予想だから……。

最終的には、直接マイヤの話を聞いて判断しようという結論に至った。



夕食後、マイヤの部屋の扉をコンコンとノックした。

昨日とは異なり、メイドさんではなくマイヤが扉を開けてくれた。


部屋へ入ると……メイドさんがいない?

私がチラチラと見ていたのに気がついたマイヤが静かに口を開いた。


「……今日は早めに上がってもらったの」

「そうなんだ」

「今、紅茶を入れるから。座って待ってて」


マイヤに言われた通り、黙って椅子に座る。

……予想していた事とはいえ、やっぱり空気が重いな。

いつもニコニコしているマイヤが笑ってないし。


それからすぐにマイヤがやって来た。

各々のカップに紅茶を注ぐと、私の向かい側に腰を下ろす。


んー、何から話そう。

悩んでいると、マイヤから話を切り出してきた。


「……話したいことって何?」

「その前に……昨日のことは誰にも話してないよ。これから先、誰かに話すつもりもないから」


まずは、マイヤが気にしていた事を真っ先に伝えた。

“誰かに話してたら……”と不安なままでは、会話が成り立たなくなる可能性がある。

それだと意味がないし、何より私はマイヤの弱みを握りたいわけじゃない。


「……そう」


一瞬、言ってない事に安堵の表情を見せたものの表情は暗いまま。

う~ん……疑ってるのかなぁ?

すると、再びマイヤが尋ねてきた。


「それで、話って何?」

「マイヤが私にイライラする理由って何かなぁ? と思って……。想像はしてみたけど、本人の口から聞いた方が早いし。話を聞いて悪いところがあれば、直したいなって思ったんだ」


マイヤは大切な幼なじみだし、私は友人だと思ってる。

自分が気づかないうちにマイヤを不快にさせていたなら……綺麗事かもしれないけど直せるところは直したい。

マイヤを見ると、少しだけ驚いた表情を浮かべてはいるものの黙ったままだ。


「あと『一番じゃないといけない』って言ってたよね。それが私とどう関係しているか考えてみたけど、全然思い当たる節がなくて」

「……それはアリアちゃんが気にすることではないわ」


やっと口を開いてくれた。


「そうかな? マイヤは『私に負けたらダメだ』とも言ってたよ? 全く関係ないわけではないんじゃない? それに、昨日は色々と失礼なことを言われた気がするよ。私には聞く権利くらいあるんじゃないかなぁ?」

「…………」


……またダンマリか。


「マイヤを『一番じゃないといけない』と追い詰めてるのは何? ……というか誰なの??」


私の何気なく放った一言にマイヤが反応し、目をカッと見開いた。


「お、お母様は私を追い詰めてなんかいないわ!!」


……ん? お母様? なんでお母様!? どこから出てきたお母様!!?


そういえば、昔セレスが「マイヤのお母様のスパルタ教育ぶりは、なかなかのものよ」と言っていたような。

なるほど。今のマイヤの言葉で分かった気がする。


「昨日マイヤが過呼吸になった時、原因は私じゃないかって……ずっと考えてた。だけど、違ったんだね。マイヤを追い詰めていたのはお母さんだったんだね」

「だから追い詰めていないわ! お母様はいつも私の事を思って言ってくれてるの!!」


興奮気味にマイヤが話す。


「お母様は私の幸せを1番に考えてくれてるの。だから私もその為の努力をしないといけないの!」

「マイヤ(のお母さん)の1番の幸せって?」

「それは……“優秀な男性”との結婚よ」


……へっ!?

1番の幸せが“優秀な男性”との結婚!!?

まぁ、人の幸せはそれぞれだけど……。


「でも、それって“未来の幸せ”の話だよね?」

「そうよ。お母様は私の将来の事を考えてくれてるのよ」


親としては、変な男性と結婚させたくないというのはあるかもしれない。

だけど何かがおかしい気がする。


「お母さんはマイヤの“今の幸せ”はどうでもいいの?」

「そんな筈ないじゃない!」

「そうかな? 今のマイヤは全然楽しそうに見えない。むしろ苦しそうに見える」


途端にマイヤが口をつぐんだ。


「お母さんが将来の事を考えてくれてるって言ってたけど、“優秀な男性”と結婚したいのはマイヤじゃないの?」


感情が高ぶっているマイヤを落ち着かせる為、あえて冷静な口調で話を進める。


「そ、そんな事ないわ!」

「じゃあ、マイヤは“優秀な男性”と結婚できれば、自分の好きな人じゃなくてもいいの? 誰でもいいの??」

「ち、違うわ。オーンくんが好きだもの!! オーンくんはこの国の第一王子だから。この国では一番だから……」



──ああ、マイヤはオーンを好きなわけじゃないんだ。

ちゃんとオーンの事を見ていたら、こんな言葉は出てこない。



「それもお母さんに言われたの?」

「…………」


やっぱり、お母さんか。


「さっきから、“しないといけない”ばかりで、“したい”というマイヤの意思が全然ないよね」

「……意思?」


マイヤがわずかに戸惑いを見せる。


「そうだよ! マイヤ自身が“したい”って思ってない事をしてるから辛いんだよ。マイヤは何がしたいの?」

「したい……こと?」


何かを考えるようにマイヤが目を伏せる。

んー、難しい質問だったかな? 私自身も、いきなり聞かれたら困っちゃう質問ではある。

追い詰めてもダメか……。まずは、マイヤの話を聞こう。


「マイヤの小さい頃はどんな子だったの? お母さんとは、どんな話をしたの?」


“したいこと”の質問とは違い、何の抵抗もなくマイヤが語り始める。……やっぱり、難しかったか。

まるで独り言のように、ぽつぽつと家族との──母親との思い出を教えてれた。


小さい頃は、お母さんと一緒じゃないと眠れなかった話。

幼なじみ達と初めて会った時の話。そこからマイヤのお母さんが変わった話。


……誰かに聞いて欲しかったのかな?

せきを切ったように、ずっと話し続けている。

『こんなに話して大丈夫?』と思うくらい、赤裸々に語ってくれた。


親を喜ばせたいという純粋な気持ちが、知らず知らずのうちにマイヤの中でプレッシャーになっていったのかな。

断定はできないけれど、そう思わせるような話だった。

それにしても……どんどんマイヤとケイアさん(マイヤの母)の性格が歪んできてるな。

ケイアさんだけかと思ってたけど、マイヤもわりとしたたかな性格だったのね。


話し終えたマイヤは、どこか魂が抜け落ちたような表情をしている。


「……なんか疲れちゃった。今までの話、誰かに話したければ話していいよ。私はお母様の期待には応えられそうもないから」


全てを諦めたような、投げ出したような口調だった。

私はといえば、話を聞きながらも、マイヤが変わるキッカケになるものが何かないだろうかと考えていた。

そこでふと、1つの案が浮かんだ。これなら、もしかしたら……!



とはいえ、私が言おうとしている事はマイヤにとっては酷な事かもしれない。さらには、マイヤとの付き合いが終わってしまう可能性もある。

……でも伝えないと、きっと私が後悔する!!



「小さい頃って、何でも出来る親が正しい、正義だって思っちゃうよね。親は間違えないって錯覚しちゃうよね。……でもね、親が言うことが必ずしも正しいとは限らないよ?」


マイヤが困惑した表情で私を見ている


「マイヤのお母さんが、本当にマイヤの為だけを思って言ったのだとしたら素晴らしいと思う」


目をそらさず、自分の気持ちを真っ直ぐにマイヤへ伝える。


「だけど私は、お母さんが本当にマイヤの事だけを思って言ったのだとは到底思えない」


マイヤのお母さんは間違ってる。それに今のマイヤも間違ってる。


「自分が出来なかった事、後悔した事を自分の代わりにマイヤに叶えてもらおうとしているように思えたよ?」


私の言葉にマイヤが「そんなことない」と弱々しく否定した。


「そうかな? 話を聞いてて、マイヤの意思が全く感じられる場面がなかったよ? それが何よりの証明じゃないかなぁ?」


ここで、私が思いついた計画を思い切ってマイヤにぶつけてみる!


「マイヤ! 家出しよう!!」

「はっ!!?」


マイヤを救うにはこれしかない!

いや、救うというのはおこがましいか。変わるキッカケを作れるのはこれしかない!!

ちょっと遅めの反抗期だ!!!


「あと2週間で学校も夏季休暇に入る。その期間、私の家においでよ! 夏季休暇前も『学校の課題で忙しい』と言って一切帰らない!!」


私の突拍子もない提案に、マイヤが明らかに戸惑っている。


「な、何のために?」

「マイヤが自分の考えで行動して楽しく過ごせるように。マイヤはお母さんの代わりじゃないという事を、マイヤのお母さんに分かってもらう為に」


あと、パンナさん(マイヤの父)はこの状況を知ってるのかな? 知っているなら『何を考えてるんだ!』という事を伝える為にも!!


「む、無理よ。そんな事をしたら……お母様が怒るわ」

「そりゃそうだよ! 親に反抗するんだから!!」

「何よ! その他人事の言い方は!!」


よし、いいぞ。マイヤの口調が少し元気になった。

それに無理な理由が“お母様が怒る”なら、マイヤ自身も今の状況を変えたいと思ってるんだ。


「当たり前だよ。他人だからね」

「自分から提案しといて、む、無責任よ」

「でも、この計画に乗るなら全面的に協力する! 全て解決したら、私も一緒に怒られるし、一緒に謝るから!」


もし、お父様とお母様に反対された場合には……セレスかルナの家に駆け込もう(笑)


「……なんでそこまでしてくれるの?」


ん? なんで? と言われると……なんでだろう?


「んー、分からない」

「わ、分からない!?」

「うん。マイヤを大切な幼なじみと思ってはいるけど、なんか理由としては違うような……?」


これといった理由がすぐに浮かばず、少しの間、沈黙が走る。


「……ああ、そうか。マイヤのお母さんに腹が立ったからかな? うん、そっちの方が理由としてはしっくりくるな」


一人で納得している私とは裏腹に、マイヤがきょとんとした顔をしている。

どうしたのかな? なんか変な事を言ったかな??

首をかしげていると、マイヤが小さな声でつぶやいた。


「大切な友人とか、幼なじみだから……じゃないんだ」


あっ! 失敗? そう言うべきだった!?

焦る私を、マイヤがジッと見つめてくる。


「今の私には、アリアちゃんの言った理由の方が信じられるわ。ただ……」


そこでマイヤが言葉を濁した。


「私、アリアちゃんに助けてもらう資格なんてないの」


──えっ!! なに!? まだ何か問題があるの??


「……話すわ」


意を決したようにマイヤが口を開く。


私の悪い噂が広がる事を想定した上で“噂の原因”をクラスメイトに話したこと。

私が嫌がらせを受けている事を知っていたこと。

オーンから告白された事も気がついていた上で『協力してほしい』と言ったこと。


話し終えてからも、マイヤは罪悪感のようなものを発してはいたけれど、わりとスッキリした顔をしている。


驚いたけど、したたかなマイヤの一面を知っちゃったからかな?

昨日から驚きっぱなしだからかな??

怒るべきなんだろうけど、思ってたより冷静に話を聞けたな。


最後に、マイヤがそっと私に聞いてきた。


「アリアちゃん、私みたいな性格嫌いでしょ?」

「……んー、分からない」


咄嗟に出た私の答えに、マイヤの可愛い顔が歪んだ。


「わ、分からない!?」

「うん、分かんない。いつも可愛いマイヤもマイヤだと思うし、ちょっと口が悪くてしたたかな性格もマイヤだと思うし……どちらのマイヤも嫌いじゃないよ。ただ人をおとしいれようとするマイヤは好きじゃない」

「……嫌いじゃない、好きじゃないって……結局どっちなのよ?」


んー、どっちかぁ。本来なら嫌いになるのが正解?

でもなぁ……。


「それが分からないんだけど、なんかマイヤって憎めないいんだよねぇ。なんでだろ?」

「私に聞かれても分からないわよ」


まぁ、そうだよね。

私自身が分かっていない事をマイヤが分かるはずないよね。


──あっ! ああ!! 分かった!!!


「マイヤってエレに似てるんだ!」


理由が分かり、思わず声が大きくなる。

ああ、スッキリした!


「エレ……って弟くん?」

「そうそう! まぁ、エレは物凄くいい子だから……そこはマイヤと違うんだけど、ね。可愛さとか繊細さとか、なんか所々に共通点があるんだよね! そう考えると、マイヤじゃなかったら嫌いだったかもね」


エレに似てる部分があるから嫌いになれないんだろうな。

それに、嘘の部分があったとしても、私はマイヤのいい所も知ってるから。


「アリアちゃんって……正直ね」


嘘ついても顔に出ちゃうらしいからね。そりゃ、正直にもなるよ。


「マイヤどうする? いや、どうしたい?? 私はお母さんを通した意見じゃなく、マイヤ自身の気持ちを知りたい。もちろん断ったっていいんだよ?」


マイヤが断ったとしても、それもまたマイヤの意思だ。

これ以上、口を挟むのはよそう。


「……今の話を聞いてもやってくれるの?」

「ああ、そうか。お互いにわだかまりはなくしておきたいよね」


夏季休暇の約1ヶ月間、一緒に住むかもしれないしね。


「きちんと謝罪してくれたらいいかな?」


……言い方が軽かったかな?

マイヤがせっかく、一大決心をして話してくれたのに。


「……アリアちゃんって悩みあるの?」

「失礼な! あるよ! これでも最近は悩み事が多いんだから!!」


今日初めてマイヤが笑った。

だけど、その表情は今にも泣きそうに見える。


「自分は悪くない、嘘はついていないと思いながらも、ずっと心のどこかに引っかかってた。傷つけてごめんなさい」


マイヤが深々と頭を下げた。

涙をこらえているのかな? 身体が少し震えている。


「うん。自分も辛くなるようなこと、もうやめてね」


しばらくして、マイヤが顔を上げた。少しだけ目が赤い。

それと同時に、何かを決意したような強い眼差しをしている。


「私は自分を取り戻したい……アリアちゃんの計画にのるわ」


よし! マイヤが自分で考えて決めた。

これだけでも一歩前進だ! 仮に家出が失敗に終わったとしても無駄にはならない。


さっそく、マイヤと一緒にこれからどうするか作戦を立てる。

私はまず、夏季休暇へ入る前に自分の両親とエレに事情を説明し、了承を得ないと!

どうやって親に伝えるか悩んでいると、マイヤの方から声を掛けてくれた。


「お母様は自分の失態を人に知られたくないとは思うけど、隠さずに事情を説明して」

「……いいの?」


私が聞くとマイヤがパッと目を逸らした。


「一緒に叱られてくれるんでしょ?」


あれ? もしかして照れてる??

今までのマイヤも可愛かったけど、ツンデレのマイヤも結構可愛いかも。


それにしても、わりと何も考えずに「もちろん」って言っちゃったけど、良かったんだろうか。

よーく考えるとケイアさん(マイヤの母)って怒ると怖そうなんだよぁ。

でも、マイヤを助けるって決めた以上、私も覚悟を決めよう。怒られる覚悟を……。


話がある程度まとまると、その日はそのまま部屋に戻った。



──そして、週末。

家に帰り、両親とエレに事情を話した。もちろん、私が嫌がらせを受けた事などは省いて。


お父様とお母様は難しい顔をしている。

ケイアさんは、2人にとって友人でもあるから複雑な気持ちなんだろうな。


腕を組みながら、お父様が言葉を選ぶように話す。


「……そうか。気づいてあげれなかったな。……うん、分かった。休暇中、家に連れておいで」


お父様がはっきりとした口調で許可をくれる。隣にいるお母様も、肯定するように頷いている。


「さすがお父様! お母様! ありがとうございます!!」


お父様が「ただし……」と条件をつけた。


「夏季休暇に入ったら、マイヤちゃんのいる場所は私からパンナ(マイヤの父)に伝えさせてもらうよ」

「えっ! それじゃあ、すぐに迎えに来てしまうかもしれませんよ?」

「迎えに来てもマイヤちゃんが『帰りたい』と言わない限り帰らせなくていい。私がそう言っていたと伝えてくれて構わない」


結局は両親を巻き込む形になってしまったな。申し訳ない。

一人反省していると、お父様が優しく微笑んでくれた。


「アリアは気にする必要はない。気づけなかった大人達に責任があるから」


お父様の言葉に感謝し、再度お礼を伝える。

それから、ずーっと視線を送ってきている人物──エレの方を見た。

あっ、ちょっと拗ねてる。


「夏季休暇中、遊ぶ約束したよね?」

「もちろん! 3人で遊ぼう!!」


可愛いマイヤも加わるし、それで大丈夫だと思って言ったけど……不満そうだな。

エレが小さくため息をつく。


「マイヤさんかぁ~」


あれ? あれれ? マイヤとエレってお茶会以外で接点ないはずだよね? なにかあったのかな?

んー、エレが不満なのにマイヤを家に呼ぶのもなぁ。

どうしようかな……と悩んでいると、エレがにっこり笑った。


「分かった。アリアの他人をほっとけない所も好きだから。ただ僕と2人だけの時間も作ってね!」

「もちろん!」

「絶っ対、だよ?」

「は、はい」


いつもの可愛い“お願い”のはずなんだけど、なんか圧のようなものを感じた気がする。

……絶対に約束は守ろう。



こうして、“家族公認”のマイヤの家出が始まった。


お読みいただき、ありがとうございます。

次話、11/27(金)更新になります。


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