闇竜神との手合わせ①
第41話です!めっちゃ遅くなりました!とにかく!今回めっちゃ大変でした!色々試行錯誤したものの結局強引な設定で終わってます。
それではどうぞ!
合図とともにレイヴンは姿を消した。一瞬でパッと消えた。だが竜力の流れはほとんど見えなかった。ということはアルバの武器が自主制作のように、竜力の消費量を少なくするため、何か工夫して姿を消したに違いない。
姿が消えてすぐ、上空と背後から何か飛んで来た。ナイフだ。ある程度匂いで居場所が分かるが、四方八方からナイフが飛んで来るので分かりづらい。さらにナイフが近づいてきたときいきなり軌道が変わることがある。
闇竜の戦闘スタイルは隠密で人間界でいうアサシンみたいな戦闘だ。音もさっきからほとんど無いし、自分があたかも存在しないかのように、気配を消すことに全力を尽くしているように見える。
しばらく経ったが今だに反撃の余地がない。僕は普通に焦っていた。全ての攻撃を紙一重で躱しているので余裕がない。多分ちょっとでも油断したらナイフが当たり、戦闘の流れがあっちに向くだろう。
こっちもただ避けるだけではない。一つ気づいたことがある。それは飛んで来るナイフが全て弧を描いて飛んで来ることだ。ということはレイヴンの前に何かあるということ。ここで僕は作戦を変えた。避けて、相手のボロが出るまで待つつもりだったが、いつまで避けられるかわからないのでナイフが飛んできた方向に突進することにした。いわゆる捨て身だ。それなりにナイフは躱すが、少しくらいなら気にしない。
ナイフが背後の斜め上から飛んできた。すかさずそれに僕は突っ込む。予想通り匂いが濃くなった。だがまた距離を置かれ、またナイフが飛んで来る、突っ込む、を繰り返しやった。その結果レイヴンの居場所は完全に把握した。
(そこだ!!)
僕はナイフに当たりながらも、レイヴンの前にある何かに向かってストレートを繰り出した。当たった瞬間"パリーン"と音がして割れ、レイヴンの姿が露わになった。さらに追撃しようとしたその時、
「厄災瘴気!」
そう言った後レイヴンから黒い瘴気が漂い始める。僕は危険を察知し、すぐにその場から離れた。
「あちゃー、突破されちゃったか〜。でもこれで小細工は無しだ。全身全霊竜力使って姿を消すよ。」
レイヴンは多く語らなかった。
(いっぱい聞きたいことあるのに。)
僕の心の中は一瞬それでいっぱいになった。
今度は姿がゆらゆら揺れ、段々と消えて言った。消えきった瞬間、首元に痛みが走る。見た感じ何も見えなかったが、首元に触れると何かある。それは透明になったナイフだ。まさかナイフまで消してくるとは。これは非常にまずい。攻撃がないなら予想しづらい。だがこれでも欠点はある。それは微かに感じる風のみ。これだけは消せれないのだろう。
(風を使ってどうやって……勝機はこれしかない。今ここで慣れるしかない!)
僕はそう強く決心し、首元の見えないナイフを抜いた。
ここまで読んでいただきありがとうございました!ネタバラシはまた今度します。次の分も考えてあるので多分更新早いです。
ではまた。




